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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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何をいまさらという気がする

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このブログの6月12日のアクセス数はわりと大きな数でした。

最近なかなか2,000IPを超えるのが難しく、gooでも100番以内のアクセスに入るのも大変なのですが、しばらくぶりにその中に入ることができました。

それで、一番アクセスの多かった記事がこちらです。スクリーンショットは、gooブログの編集画面です。

拉致被害者家族たちは態度が悪い

カテゴリー「北朝鮮・拉致問題」の記事はたくさんあるし、2009年に書いたこの古い記事がなぜ注目を浴びたのかは定かでありませんが、あるいは拉致被害者家族へのもやもやとした悪印象がまた出てきたんですかね。

私は今回の米朝会談をそれなりに評価したいと考えています。やはり戦争よりは平和のほうがいいので。そのための過程として、米国と北朝鮮のトップが会談するのはそれなりの意味はあるでしょう。

ただ日本の場合、どうしても拉致問題が絡んできます。これをどうにかなければどうしようもないわけですが、しかしいかにこれを引き延ばすかということにやたら熱中している人たちもいるわけです。

が、当事者である拉致被害者家族はどうなのかとみていこうかと思います。

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2018.06.11)

>飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)

(略)

 日本人拉致問題ではそれとは切り離して先行してやってほしい。トランプ大統
領は明日の会談でこれをはっきり提起し、北朝鮮に対し、日本人を返すという約
束を取り付けてもらいたい。

それは無理ですよ。米国には関係ないですから。それは日本の首相である安倍が、なんとか言っておいてくれと頼めば、それはトランプも少しはそれを口にするでしょう。でもそれ以上のことはできません。だいたい日本政府をさしおいてそんな突っ込んだことはできないのは当たり前です。当事者である日本政府が動かなければだめです。

>できれば、明日日本人被害者を返す約束を取り付け、その後日朝で帰国のため
の段取りをする。そうならないとまた遠回りし、その内消滅してしまう。そうい
う懸念があるので、今回の機会を逃したら私たちの家族が永遠に帰って来ないと
いう覚悟をしなければならない。

書くこと自体は上に同じです。

それでこのような発言は、いつものものなので、特にこれといった感想はないのですが、次の質疑応答でなかなか面白い発言を飯塚代表はされています。

>問(シンガポール国営放送) ラストチャンスということをおっしゃいましたが、
今金正恩さんに一番伝えたいことは何ですか。

◆北朝鮮の国民も幸せになるようにしたい

飯塚繁雄 一言しかない。被害者を返してください。その話の周りや裏にはもの
すごい問題がいっぱいある。なぜ日本人を大量に拉致したのか。その原因につい
てあれこれ言っても始まらない。まず取り戻すことです。

 北朝鮮が日本人を返せば、それなりの見返りがある。それを誰がいうか、トラ
ンプさんが言ってくれればいいが。今まで誰も金正恩に話していない。北朝鮮は
お金がほしい。いつまでも意地を張ってはいられない。そのことに気が付いてき
たかなという感じもする。

 さらに言えば、北朝鮮が各国と共存共栄の道を選び、国民が幸せになるように
してあげたいと思います。

> 北朝鮮が日本人を返せば、それなりの見返りがある。

巣食う会と家族会って、北朝鮮への見返りというのを徹底否定していませんでしたっけ。

米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる

上の記事でも指摘したように、北朝鮮が日本人拉致被害者を日本に帰したのは、つまりは日本政府が国交樹立と経済援助を申し出たからです。でなければ、たぶんいまでも拉致被害者やジェンキンスさんは北朝鮮にいます。ジェンキンスさんは、たぶん北朝鮮でお亡くなりになったということになるでしょう。

それで昨年2月に書いた記事がこちら。

祝! 拉致被害者家族が、ついに北朝鮮への「見返り」「対価」を考えることにした!

つまり当時のNHKの報道を引用すれば、

>拉致被害者家族が新方針 制裁解除など「見返り」に初言及

2月19日 19時14分
北朝鮮に拉致された被害者の家族らが、新しい活動方針を話し合う会議を開き、ことし事件発生から40年が経過することを踏まえ、制裁の解除などの見返りも条件に、拉致被害者の早期帰国を最優先にした交渉を進めるよう政府に求めていくことを決めました。
およそ1年ぶりに開かれた会議には、拉致被害者の家族や全国の支援組織が出席し、家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんが「家族会が結成され20年になりますが、これは単なる節目ではなく20年たってしまったことが問題です。早く解決すべく総力を挙げるときだと思います」と話しました。

拉致問題は、ことし発生から40年、被害者の家族会が結成されて20年の節目の年となりますが、依然こう着状態が続いています。
会議では、こうした現状を踏まえ、北朝鮮との間で、すべての拉致被害者の早期帰国を最優先にした実質的な交渉を進めるよう政府に求めていくことを決めました。

そして交渉にあたっては、北朝鮮指導部に被害者を帰す意思があるか見極めたうえで、経済制裁の解除や残された被害者が帰国しても北朝鮮で見聞きした秘密を話さないなど見返りや条件を示すことも可能だとしました。

新しい活動方針は、発生から長い時間が経過し帰国を待つ家族の高齢化が進むなか初めて「見返りの提示」に言及し、これまで以上に戦略的な取り組みを政府に求めるものになりました。

(後略。全文を読みたい方は、上の記事を確認してください)

それで私は、

>ところで上の写真に西岡が写っていますが、西岡という人物はいわば狂信的な反北朝鮮の人間ですから、こういうことには絶対反対すると思うんですけどね。彼と付き合いながら、そのような方針転換をするのか、可能なのか。今後、西岡ばかりでなく荒木和博、櫻井よしこといった極端な反北朝鮮の人間と付き合いつづけるのか。付き合い続けることと制裁を考え直すということが両立するのか。私なりに見守っていき、そして適宜記事を書いていきたいと思います。読者におかれましても乞うご期待。

と書きましたが、家族会が西岡みたいな人間と縁を切ったということはないですよね、現状。また上の記事でも指摘しましたように、ほんとに北朝鮮への見返りありと考えるのなら、まずは蓮池透さんに陳謝したうえで家族会に復帰することを申し出るべきでしょう。まあでもしないでしょうね、きっと。したら少しは家族会を見直します。

それでこれも前に

そもそも論として、横田さんたちと「巣食う会」「家族会」がいまさら関係があることすら変な話だ

という記事で触れたように、横田さん夫婦が、モンゴルでお孫さんらと会った時点で、家族会は横田さんたちを処分(?)するか追放するか、さもなければ巣食う会と縁を切るなり透さんに謝罪するなりするべきですよねえ。そういったことが、知られる限り見えないのは、つまりは横田さんたちを抱えておくことが運動の上で有利だと判断しているということでしょうが、本来なら横田さんたちが会を出るべきでしょうに。でもあの奥さん、巣食う会や家族会でちやほやされていることがものすごく心地よいんでしょうね(笑)。こういった組織に精神依存していて、透さんみたいに自分なりに嫌われても仕方ないと考えられる人間ではないのでしょう。それもどうかです。

それで奥さんがこの記者会見で何を言っているかというと、こういう始末です。

>横田早紀江 主人は入院していますが意識ははっきりしています。飾ってあるめ
ぐみの写真を見ながら、「もうすぐ帰ってくるかもしれないから、それまではが
んばらなきゃだめですよ」と言っています。

要するに非常に体調がお悪いということですね。これもかつてこんな記事を書きました。

どうやら横田滋氏は、外に出るのも大変な状態のようだ

上の記事を書いたのは2016年10月ですが、さらに相当状況はよろしくなくなったようです。自分の記事の大量コピペもよくないかもですが、引用します。

>そうなると、こういうことを書くのもあまりうれしくないですが、もう横田滋さんは、お孫さんやひ孫さんとお会いするのも厳しいでしょうね。お孫さんたちが日本に来れれば会えますが、それは現状不可能もしくはそれに近いでしょう。

しかしそうなるとですよ、これは、横田さんの奥さんはともかく、お孫さんに会いたいとずっと希望していたと伝えられている滋さんに、確認できる限りで1度しか会うチャンスが与えられなかったというのは、滋さんが非常に気の毒だし、また会わないように働きかけた連中の理不尽さに怒りを覚えますね。

だいたい会っちゃえば会っちゃったで、別に何でもないじゃないですか。まあ私は前にも書いたように、横田さん夫婦がお孫さんたちとあった時点で、お二人は巣食う会と家族会とは縁を切ればいいと思いますが(巣食う会と家族会は本来別組織ですが、現状一体のようですから)、理由はともかく現状縁は切っていないわけです。それならさっさと会っていれば、滋さんの体調がいい時期に繰り返し会うことも可能だったわけです。

これも前に指摘したように、本来なら、お孫さんと(第三国でとはいえ)会った横田夫婦を、巣食う会も家族会も、口を極めて非難するのが筋であり、家族会から追い出すのが筋なのですが、別にそういう事態にもなっていない。それはなぜかと考えれば、つまりはこの夫婦への利用価値を見出しているということなのでしょうね。ほかの拉致被害者家族より、少女を拉致した北朝鮮の非道さを攻撃するのに格好というわけです。

しかしこれ実に愚劣な光景ですよね(呆れ)。横田の奥さんが最終的にどう考えていたのかというのは、当方にはわかりにくいところがありますが、滋さんはお孫さんと会いたがっていたということはいろいろ報じられていました。つまりは奥さんが反対していたから会えなかったということではないかと思いますが(その他の人も反対したでしょうが、最終的には奥さんの反対がすべてだったのだと思います)、滋さんは「いや、お前は反対でも自分は絶対会いたいのだ」といって、奥さんの反対を押し切れる人間じゃなかったのでしょうね。私みたいに、基本的に自分のしたいことを通す人間からすれば、そういう優柔不断さってすごい人生で損じゃないのと思いますが、まさに滋さんは損をしたと思います。それで、では会うと最終的に決定すれば、別に巣食う会だって家族会だって、それを阻止する手立ては(当然ながら)ないわけです。外務省だって、「会うな」とは言わない。これも当たり前です。それを言う権利は、日本政府だってありはしない。会いたいといえば、いろいろ協力だってするわけです。

つまり滋さんは、我慢して損をしただけです。なんとも救いがありません。で、なぜ横田さん夫婦がお孫さんに会おうとしなかったといえば、以下私の想像ですが(たぶんそんなに間違ってはいないでしょう)、西岡力とかが大要「北朝鮮の現体制はすぐ崩壊するから、いま会わなくても大丈夫だ」くらいの話を言い続けたんじゃないんですかね。で、それを信じたかどうかはともかく、横田さんたちはその通りにしたのでしょう。それで、最終的に、北朝鮮崩壊なんて話は見通しが立たないという考えにならざるを得なくなって、巣食う会その他に内密にしたままお孫さんたちにあったのでしょう。

そもそも論として、そんなの秘密にする必要もないのですが、秘密にしたということは、巣食う会、家族会から妨害工作があると予想したということでしょうし、たぶんそれは正しいと思います。そういう連中と、お孫さんたちと会った後も関係を続けるというのも何とも不審な話ですが(だって要するに、全然信用していないということじゃないですか)、奥さんはともかく、滋さんはお孫さんと会わなかったことを非常に後悔しているのでしょうね。つまりは、滋さんはいいように政治運動に利用されただけです。ご当人に問題がないとは言いませんが、しかしいずれにせよ気の毒です。

で、以下これも私の勝手な想像ですけど、しかし多分そうなると私は確信していますが、大変残念な結果として、滋さんがお亡くなりになったら、きっと巣食う会、家族会、奥さんほかの人たちが、北朝鮮非難の大合唱をするでしょうね。私も北朝鮮の非道さを認めるのはやぶさかじゃないですが、でも滋さんがお孫さんとろくに会えなかったのは日本側の問題です。しかも日本政府の責任ですらない。巣食う会その他が、あてにならん情報を吹き込んで、滋さんの会いたいという意思を邪魔したということです。これまたひどい話です。

それでですよ、関係者は、その点について「滋さんに申し訳なかった」みたいな談話を出しますかね。これも私の想像ですが、たぶんそんなものは出ないでしょうね。出たら、多少は、巣食う会と家族会を見直しますが、たぶんそういうことはないでしょう。そう考えると、横田滋さんという人は、本当に徹底的に救われない人ですね。外国政府から娘さんを拉致されるという非道なことをされ、さらには支援すると称して政治運動に徹底的に利用されつくされたのですから。救いがないにもほどがあります。それで奥さんみたいには政治運動に悪乗りできず、滋さんは非常に苦しんだのでしょうね。気の毒にもほどがあります。死んでからも、徹底的に政治運動に利用されることが目に見えているのですから。それにしても、本当に北朝鮮の拉致というのは愚劣で非道ですね。ここまで様々な人間を苦しめ迷惑をかけるのですから、ひどいにも程があるというものです。

>で、以下これも私の勝手な想像ですけど、しかし多分そうなると私は確信していますが、大変残念な結果として、滋さんがお亡くなりになったら、きっと巣食う会、家族会、奥さんほかの人たちが、北朝鮮非難の大合唱をするでしょうね。

という光景を見たくもないですが、でもどうもなあですね。何をいまさらのことを一向に認めないからこういうろくでもない事態になるのです。まったく無様で無残な光景です。


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