なんて話は、ネットにいくらでも転がっていると思いますが、私がいろいろ考えた方法を。昨日の記事の関連ということで。
ある方向音痴の人との会話コンパスとかがあればそれを使うのがいいし、現実問題としてはスマートフォンのGPS機能が便利です。またスマートフォンには、初期アプリとして、コンパスも入っているはずです。
が、それで話が済まないこともあろうかと考えて、次なる方法を考えます。
手っ取り早いのは太陽の方向を観ることです。時間がわかれば、太陽の方向から逆算することは容易です。
さらに家の構造でもわかります。日本の家屋は原則的に南側を向いていることが多いので、複数の家を確認すれば、南がどちらかということは分かります。
また衛星放送用のアンテナを確認するのもいい方法です。衛星放送のアンテナは、原則南西の方向を向いているので、そこから方角を読めます。
夜では、北極星あるいは北斗七星を見つけて方角を定めるとか、あるいは家の構造やアンテナで調べるのがいいかもしれません。もっとも人里離れたところならともかく、そうでないのなら手っ取り早く地元の人に聞くのがいいかもです。コンビニとかで聞くといいでしょう。もちろん月の方角でもある程度は類推できますが、太陽よりわかりにくいのが難点です。
しかし海外では、上に書いたことのうち、家の構造とかアンテナの方角は活用できるか不明なので、そうなるとやはりスマートフォンとかを活用するのが必要ですかね。太陽の方角から見る方法も、太陽が真上に上がっているような国ではなかなか通用しません。
それでこういうことは、コンパスが使えない場合でも応用できます。たとえばドラマ(映画)のロケ地を特定する際、この知識が役に立ちます。
私が勉強させていただいている『居ながらシネマ』さんも、太陽の方向が、方角を考察するうえでの大きな手掛かりになると書いておられます。私が気づいた点でいうと、『ライアンの娘』の最初のほうのシーンで、(モハーの断崖から)傘を落としたロージー(サラ・マイルズ)が、漁に出ていて傘を拾ったコリンズ神父(トレヴァー・ハワード)と知的障害者(神父がいろいろ面倒を見てあげているらしい設定)のマイケル(ジョン・ミルズ。この演技でアカデミー助演男優賞受賞)に海岸で逢うシーンがあります。それでこのシーンでは、最初影が海方向からだいたいまっすぐに流れています。光の明るさからみてこのシーンの撮影は真昼かとおもわれますので、すると主にアイルランド西部でロケーションしたはずなので矛盾します。ディングル半島南部でロケーションしたとすれば説明がつきますが、しかし海を見ても、見えてしかるべき対岸の姿は見えない。このシーンは、南アフリカのケープタウンでロケーションされています。
そう考えると、陽光の強さや砂浜の色などでも判断の材料にもなります。また湿度その他で画面の雰囲気(画面の透き通り方など)も変わってきます。そうなると、ランドルフ中佐(クリストファー・ジョーンズ)とマイケルの海岸でのシーンが、他のシーンと雰囲気が異なることも気づくわけです。なお私は、このシーンがアイルランドでなく南アフリカでのロケであることは気づいていましたが、冒頭のシーンなどは分かりませんでした。『居ながらシネマ』さんのご指摘で気づいた次第です。
私が旅行好きなのも、映画好きであることと不可分です。映画を観て、「あ! あそこ行ってみたい!」と感じることが、旅行への大きなモチヴェーションになるというのも確かです。
前にも記事に書きましたように、最近のスマートフォンの地図機能は大したもので、ガイドブックの粗い地図だけではとてもいけないところも、非常にいきやすくなっています。それを前提として上のような知識があれば鬼に金棒です。いろいろ便利な時代になったと痛感します。
居ながらシネマ様に強く感謝してこの記事を終えます。