記事を書くのが遅くなってしまいましたが、沖縄県知事の翁長雄志氏が亡くなりました。記事を。
>沖縄・翁長雄志知事が死去、67歳 9月にも知事選
2018年8月8日23時08分
膵(すい)がんを公表し、治療を続けていた沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事が8日午後6時43分、膵(すい)がんのため沖縄県浦添市の病院で死去した。67歳だった。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に強く反対し、政治的立場の違いを超えて移設反対派の支持を得てきた。葬儀の日程などは未定。
翁長氏は那覇市議や県議、自民党県連幹事長などを務めた後、2000年に那覇市長に初当選。4期目の途中の14年11月の県知事選で、辺野古移設反対を掲げ、当時の現職に約10万票の大差をつけて初当選した。知事就任後も一貫して移設反対を訴え続け、安倍政権と激しく対立してきた。
(後略)
すい臓がんであることが公表された時点で、「うわ、これはやばいなあ」とは思っていました。すい臓がんは、5年生存できれば誤診が疑われるとまで言われるくらい予後不良の病です。以前にこんな記事を書いたことがあります。
すい臓がんというのは危険な病だとあらためて思ったWikipediaでも、
>早期発見が非常に困難な上に進行が早く、きわめて予後は悪い。このため、「膵臓癌は見つかった時点で手遅れ」とも言われる。
と書かれているくらいです。しかしそれにしても早い死でしたね。ご冥福をお祈りします。
翁長氏の強みは、記事にもあるように、自民党出身者でありながら、
>政治的立場の違いを超えて移設反対派の支持を得てきた。
という点です。彼は沖縄の自民党でも幹部だったし、県庁所在地の首長も務めていたくらいでした。また彼の兄の翁長助裕氏は沖縄県副知事をつとめたあと知事選で保守系候補として立候補したこともあるくらいです(94年知事選。現職の大田昌秀候補に敗北)。つまり本来の保守的な有権者の支持も集める力のある知事でした。でなければ、現職の知事相手に、10万票弱もの大差をつけて知事選で勝利することはできません。
そういう意味では、11月に予定されていた知事選でもぜひ頑張ってほしかったのですが、病気となるとどうしようもないし、お亡くなりになったのだからそれ以前の話になってしまい枚s田。本当に痛い。なかなか翁長氏の代わりになれる政治家もいないでしょう。inti-solさんは、私が投降したコメントへの応答で、
>沖縄政界には詳しくありませんが、そんな私でも思い浮かぶのは(つまり、知名度が高いのは)、稲嶺進さん、それと、糸数参議院議員でしょうかね。
と書かれておられます。彼(女)らはたしかに有力な後継者でしょう。
それにしても朝日新聞の記事
にもありますように、次の知事選も厳しい戦いになるでしょうし、安倍政権側の攻勢も激しくなるでしょう。非常に厳しい状況になることは間違いないところですが、ここは本当に気合を入れて頑張るしかなさそうです。沖縄に住民票のない私がこんなことを書くのもなんですが、本当に期待したいと思います。
なお上に引用させていただいたinti-solさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。