こんなニュースがありました。こちらより。
＞＜安倍首相＞韓国・朝鮮人への排斥デモ非難 参院予算委で
毎日新聞 5月7日(火)23時54分配信
７日の参院予算委員会で民主党の鈴木寛氏が、在日韓国・朝鮮人を対象とした排斥的なデモが国内で横行しているとして、安倍晋三首相に見解をただした。首相は「一部の国、民族を排除しようという言動があることは、極めて残念だ」と非難した。
デモは「コリアンタウン」として知られるＪＲ新大久保駅周辺などで今年２月ごろから行われている。首相は「他国や他国の人々をひぼう中傷することで、われわれが優れているという認識を持つことは間違っているし、結果として自分たちを辱めていることにもなる」と強調した。
鈴木氏は「首相のフェイスブックにもそうした（排外的な）書き込みが増えている」と指摘し、行き過ぎた言動は慎むよう呼び掛けることを提案。首相は「私のフェイスブックでそういうエスカレーションを止めるべきだとコメントしたい」と応じた。
こちらも。
＞在日韓国人らへのネット中傷、自制求める…首相
読売新聞 5月7日(火)20時1分配信
安倍首相は７日の参院予算委員会の集中審議で、在日韓国人・朝鮮人らをインターネットで中傷するなどの動きがあることについて、「極めて残念だ。日本の国旗がある国で焼かれようとも、我々はその国の国旗を焼くべきではない」と述べ、自制を呼びかけた。
首相は、首相の会員制交流サイト「フェイスブック」にも同様の書き込みがあるため、「エスカレーションを止めるコメントをしたい」と沈静化に努める考えを示した。
首相はまた、日本の防災技術について、「東日本大震災の経験と教訓を踏まえ、海外展開して各国の防災技術の向上に貢献することは、震災で海外から多大な支援をいただいた我が国の責務だ」と述べ、積極的に輸出する意向を示した。
.最終更新:5月8日(水)7時11分
まあこんなことは言ったって仕方ないことですが、安倍のフェイスブックにそういった書き込みをしている人たちは、かなり熱心な安倍の支持者かと思います。書き込みまではしなくても、安倍を支持している人と上にある
＞一部の国、民族を排除しようという言動
をしている人ってのは、かなりの部分重複するのではと思います。でも･･･。
それは首相なんだから、上のような発言をしないわけにはいかないよね（笑）。安倍が内心何を考えているかは他人の知るところではありませんが、国会でこのような質問をされて、差別をあおる発言をするわけがない。
この発言自体は当たり前ですが、でも差別主義者で安倍を支持している人にとってこのような発言は、「はしごをはずされる」に近いものがありませんかね。日本はヘイトスピーチをとりしまる法律はありませんから、特定個人を誹謗せずに「××人〜」と言うだけなら、原則としては罪になりません。そういう状況であえて安倍がこのような発言をするってのは、ちょっと「裏切られた」っていう気がするのかも。いや、詳しいことは知りませんけど。でも彼（女）らは、心の中ではどのように思うんですかね。
私が繰り返し書くように、安倍を支持する連中は安倍に極甘ですから（でなければ安倍の首相再任なんてありえません）、もしこの安倍の発言に失望（というのもひどい話ですが）したとしても、たぶん聞いて聞かぬふりをするか、安倍はそういう発言をせざるをえないのだとか、やたら安倍をかばうだけの発言に終始するんでしょうが、それもどうかです。で、安倍が首相を退陣した後、上にリンクした記事で引用した櫻井よしこみたいな（文字通り愚にもつかない）愚痴をこぼすのでしょう。
さてこんな記事もありました。
＞従軍慰安婦巡る河野談話、見直し慎重…官房長官
読売新聞 5月8日(水)8時50分配信
菅官房長官は７日の記者会見で、いわゆる従軍慰安婦問題に関する１９９３年の河野洋平官房長官による「河野談話」について、「見直しを含めて検討という内容を述べたことはなかった。安倍政権としては、政治問題、外交問題にさせるべきではないというのが基本的な考え方だ」と述べ、見直しに慎重な姿勢を表明した。
歴史認識の見直しに意欲を見せる安倍首相の路線に対し、韓国や中国だけでなく米国にも懸念が広がっているため、事態の沈静化を図る狙いがある。
首相は戦後７０年の節目となる２０１５年に歴史認識に関する「安倍首相談話」を発表する考えだ。「過去の植民地支配と侵略」について謝罪した１９９５年の村山首相談話の見直しは、政権内で既定路線となりつつある。ただし、河野談話の見直しにも踏み込めば、日韓関係悪化は決定的になるため、河野談話を当面維持することでバランスを取る狙いがあるとみられる。
.最終更新:5月8日(水)8時50分
数日前の記事ですが、こちらも。
＞「米で日本の利益害する」 河野談話見直しで前駐日米大使
2013.5.4 15:51 ［日米関係］
シーファー前駐日米大使
シーファー前駐日米大使は３日、ワシントンで開かれた日米関係に関するシンポジウムで、従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた「河野談話」の見直しは、「米国における日本の利益を大きく害することになる」と述べ、米国では同問題への厳しい見方が大半を占めると指摘した。
シンポジウムは、日米交流を進める米シンクタンク、マンスフィールド財団が米連邦議会で開催。モンデール元駐日大使やミネタ元運輸長官らも出席した。
シーファー氏は、安倍政権の閣僚による靖国神社参拝に関し、戦没者らに対し「敬意を表したいという感情は理解できる」と述べ、一定の理解を表明。一方で「従軍慰安婦問題は違う問題だ」と強調した。
また、安倍晋三首相が行使容認を目指す集団的自衛権については「（憲法）解釈変更で行使可能で、日米の利益になる」として支持する考えを示した。（共同）
たぶん米国側の認識が、最終的に
＞従軍慰安婦巡る河野談話、見直し慎重
ということを決定付けたんじゃないんですかね。前回の首相在任時における安倍の突発的辞任も、米国下院での決議が大きな要因だったみたいだから、また米国議会などで批判･非難の決議など採択されたらかなわないというところでしょう。だいたい
＞河野談話を当面維持
といっても、現実問題として今後ともども韓国も中国も米国その他も、この件で日本側に甘い顔はしないでしょうから、「見直し」をする余地なんかまったくもってないんじゃないんですか。それははじめから予想されたことでしょう。そもそも
＞首相は戦後７０年の節目となる２０１５年に歴史認識に関する「安倍首相談話」を発表する考えだ。「過去の植民地支配と侵略」について謝罪した１９９５年の村山首相談話の見直しは、政権内で既定路線となりつつある。
といったって、安倍が2015年まで首相をやっているかどうかもあてにならないし（難しいんじゃね？）、首相をしていたらしていたで、なかなか
＞村山首相談話の見直し
といっても、安倍を支持している人たちが喜びそうな内容は期待できないと思いますが（当然中国･韓国･米国ともども日本に厳重な申し入れをするでしょう）、そうなったとしても安倍を支持している人たちは徹底的に安倍をかばうんでしょうね。それくらいは私みたいな人間でも（容易に）予想できます。どこまでこんなクズに甘いんだか。いや、クズだから甘いのか。
今後のこの件の動向についても、私なりに観察していきたいと思います。