私がいろいろ勉強させていただいている白砂青松さんのブログからです。
>「具合悪いときマイカー通勤」の市女性職員停職
大阪市は9日、2011年〜今年1月、約20日間マイカーで通勤していた環境局の女性職員(50)を、停職10日間の懲戒処分にしたと発表した。
処分は3月28日付。
市によると、12年12月、「職員がマイカー通勤をしている」との情報提供を受け、別の職員が職場近くの駐車場で張り込みをし、確認した。市の調べに対し、女性職員は「マイカー通勤はいけないことだと知っていたが、体の具合が悪いときにしていた」と話しているという。
(2013年4月10日12時28分 読売新聞)
私が驚いたのは、
>停職10日間の懲戒処分
というところです。これって不当に厳しい処分じゃないですかね。
たぶんこの処分にはなにがしかの前例があるのでしょうが、失礼ながら、とても停職20日(追記:10日の間違いです。Rawanさんご指摘ありがとうございます)などという厳しい処分に値する行為とは思えません。
彼女の行為は通勤費を着服したとかいう事例ではないし(それなら懲戒免職をふくむ重罰になります)、体調の悪い日(これはこれで危険な気がします)に自分の費用で自動車で通勤したというものです。別に役所の敷地のどこかに公用などのステッカーか何かを貼って不当に駐車したというものではないでしょう。自分で民間駐車場に費用を払って駐車したもので、こんなことまでして騒ぎ立てるような悪質な事例じゃないでしょう。
もっともこれが、記事には書かれていない何らかの事情があってそれでこのような処分になったというのなら、とりあえずその事情を知る必要はあるでしょうが、どんなもんですかね。それは現段階では確認不可なので、あったら知った時点で再考するということで話をすすめたいと思います。
これは、明らかに不当に厳しい不利益処分だと思います。大阪市の人事委員会に訴えれば、処分が撤回される可能性はじゅうぶんあるし、行政訴訟に持ち込めば、これまた決して職員側に不利ではないと思います。
実際にはそのための手間隙、精神的余裕、費用その他を考えれば、なかなかそのような不服申し立てや訴訟は困難なのが現実ですが、しかしこれは正直ひどいですね。いったいどのような全体主義なんでしょうか。お話にもなりません。
それにしても、大阪市といい大阪府といい、どんだけひどいんでしょうね。橋下徹もひところの人気はないかもしれませんが、彼のもたらした負の遺産(大阪府)と現在のマイナスぶりはすさまじいですね。いったいぜんたい、どうなってしまうんでしょうか、大阪は。白砂青松さんが紹介された別の記事もひどい。どういう全体主義自治体なのでしょうか。白砂青松さんは、記事のタイトルを
>こんな街(大阪)に住みたい人が居るのでしょうか
とお書きになっています。私も大阪というところを嫌いではまったくないのですが、これではお話にもなりませんね。比較するだけ馬鹿でしょうが、これなら石原慎太郎あたりが知事のほうがまだましというレベルでしょう。ひどいにもほどがあるというものです。それで石原が、橋下と組んで政党を作っているのだから、笑ってばかりもいられませんが。
白砂青松さんに感謝いたします。