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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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やっぱり金を払わなければ解放されないじゃないか(北朝鮮拉致や北方領土も同じこと)

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最初に。本日の記事では、いわゆる「自己責任」の問題には触れません。今回の記事にはとりあえず関係ない。

ジャーナリストの安田順平さんが解放されて帰国しましたが、今回の解放にはやはり金銭の支払いがあったようですね。出どころはともかく、金の支払いがなければ安田さんは現在も解放されていないのは間違いないところです。それで世の中、金を払ったらテロリストの資金源になるとかいう人もいますが、でもしょうがないですよね。金を払わなければ、解放してもらえないんだから。

いや、金を支払わないで解放されるんでしたらそれに越したことはないですよ。しかしそれはできない相談です。彼は、シリアのどっかに監禁されていたんですから、日本政府あるいは日本政府の意思を代行してくれるどこかの組織が、安田さんを武力をもって救出してくれる可能性はない。それなら、金で片を付ける以外にできることはないでしょう。

もちろん大要「安田の解放などに公金など使う必要はない。首を切られるなり焼かれるなりどうにでもなれ」とでも公言すれば話はまた違いますが(実際そうなった人たちも過去存在しました)、一応現段階日本政府は、そこまで非人情ではないようです。金で解決するのなら、首を切られたり焼かれたりするよりはいいでしょう。

さてさて、こういうことを言い出すと、私が年がら年中話題にしている北朝鮮による拉致問題はどうですかね。あれだって、2002年に拉致被害者の日本帰国を勝ち取れたのは、つまりは日本政府が北朝鮮側に拉致被害者帰国を条件とする国交樹立とその後の経済支援を約束したからです。それをしなければ、今でも拉致被害者たちはたぶん北朝鮮にいるでしょう。ジェンキンス氏は、北朝鮮でその生涯を閉じたということになったでしょう。それでこういうことに関して、「泥棒に追い銭だ」とか「なんで被害者である日本側が、加害者にそんなことしなければいけないんだ」なんて言ったって、これまた仕方ないですよね。そうしなければ北朝鮮は返さないんだから。何が何であろうが北朝鮮に対して援助するなんてのは絶対嫌だ、なんてことを主張しているのなら、じゃあ拉致被害者は絶対帰国できまへんわなという以上の話ではない。

それで、蓮池透氏など、身内が帰国した人を除く拉致被害者家族や、そしてこれは「もちろん」というべきでしょうが、その取り巻きの巣食う会とか櫻井よしことかは、こういうことを絶対認めませんね。いや、認めなくてもいいけど、現実にそれから先16年たった現在も、「強硬論」なんてものは、拉致被害者帰国になんら役に立っていないわけです。前にも書いたように、いわゆる圧力や強硬論が北朝鮮を動かして拉致被害者帰国が実現したなんて話には、なんの論拠もありません。

米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる

それでこれは、北方領土も同じでしょうね。北方領土も返還ははなはだしく難しいでしょうが、返してもらうのなら、やはりなんらかの対価が必要でしょう。これも、悪いのはロシア(旧ソ連)だ、日本は被害者であり・・・なんて話をしていても、永久に北方領土なんかが帰ってくることはありませんね。日本側がロシアに経済協力を申し出て、共同開発をするなりなんなりの対価を提供しなければしょうがないでしょう。ロシアに対しての協力援助なんて絶対嫌だというのなら、あ、それなら北方領土返還は不可能ですというだけの話です。

もっとも上の北朝鮮あるいはロシアへの付き合いなんて絶対嫌だとほざく手合いは、実のところ拉致被害者のことも北方領土も、実はどうでもよく、反北朝鮮や反ロシアの道具でしかありません。こういう連中と付き合うのは、私が拉致被害者家族だったり北方領土の元島民(の身内)だったら完全お断りですが、北方領土のほうはともかく、拉致被害者家族のほうは実に今日に至るまで親しく付き合っていますよね。これでは拉致問題なんていつまでたってもろくな事態になりませんね。まったく愚かで無様で無残な光景です。金を払わなければ、拉致被害者なんか返ってくるはずがありません。

さすがに昨今は、拉致被害者家族などもある程度「見返り」に言及しているようですが、やや時機を逸したように感じます。が、どちらにせよそういう方向でしか物事は前向きには進まないでしょう。下の記事を参照してください。

祝! 拉致被害者家族が、ついに北朝鮮への「見返り」「対価」を考えることにした!

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