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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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そう考えるのなら、巣食う会や家族会とはかかわらないほうがいい

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拙記事に、常連コメンテイターの1人であるnorohausenさんから、次のようなコメントをいただきました。

>Unknown (nordhausen)
2018-11-18 11:15:56
ところで、横田めぐみ氏が北朝鮮に拉致されてから41年になりますが、彼女の母親がNHKのインタビューに応じていましたね。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181115/k10011711111000.html?utm_int=detail_contents_news-related_002

あと、新潟市でも横田めぐみ氏の母親や弟が曽我ひとみ氏らと共に被害者全員の帰国を訴えていました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181117/k10011714591000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_036

>>この中で早紀江さんは「新潟の海や町を見るたびに、めぐみちゃんたちと笑いあって歩いた道やお祭りで踊っていた姿などいろんなことを思い出して辛くなります。政府は『命の問題を見捨ててしまったら終わりなんだ』という覚悟で本気になって頑張っていただかないと解決できないと思います」と訴えました。

また、弟の哲也さんは「86歳になった父は入院し、母も82歳になりました。何十年も苦しい思いで闘ってきましたが、いつになれば緊張感から解放されるのかという思いでいっぱいです」と話しました。

以前から管理人さんが指摘されているように、結局のところ、彼(女)らが救う会と距離を置くか絶縁しない限り、進展は見られないと感じますね(北朝鮮との交渉を積極的に行うことも必要でしょうね)。それに、蓮池薫氏や曽我氏らが帰国して16年経ちますから、若い世代が拉致問題への関心を持ち辛くなったいるのも無理はないのかなと思いますね。

今日は、nordhausenさんがご紹介してくださった下の記事についてちょっと取り上げたいと思います。私も、この記事のニュースは、11月17日のNHK7時のニュースで観まして、ちょっといくつか考えるところがあったので。すでに記事は削除されているので、記事をすべて引用します。なお削除される前のURLは、

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181117/k10011714591000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_036

です。

>めぐみさん拉致から41年 全員帰国へ訴え 新潟
2018年11月17日 18時56分

中学1年生だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから41年がたち、母親の早紀江さんは17日、新潟市で開かれた集会で政府に対し被害者全員の帰国に向け全力で取り組むよう求めました。

横田めぐみさんは中学1年生だった41年前の昭和52年11月15日、新潟市の学校から帰る途中に北朝鮮に拉致されました。

17日は母親の早紀江さんや、母親とともに拉致され16年前に帰国した曽我ひとみさんらが参加して被害者全員の帰国を求める集会が新潟市で開かれました。

この中で早紀江さんは「新潟の海や町を見るたびに、めぐみちゃんたちと笑いあって歩いた道やお祭りで踊っていた姿などいろんなことを思い出して辛くなります。政府は『命の問題を見捨ててしまったら終わりなんだ』という覚悟で本気になって頑張っていただかないと解決できないと思います」と訴えました。

また、弟の哲也さんは「86歳になった父は入院し、母も82歳になりました。何十年も苦しい思いで闘ってきましたが、いつになれば緊張感から解放されるのかという思いでいっぱいです」と話しました。

そして曽我ひとみさんは「皆さんはお母さんと最後に交わした言葉を覚えていますか。私と母は40年前、買い物を終えてまもなく家に着くところで『誰かが後ろを着いてきているよ。早く帰ろう、いやだね』と交わしたのが最後の言葉です。我に返ったら母はいませんでした。政府にはできるだけの知恵を出していただき、1日も早く被害者全員が帰国し家族と温かい生活ができるようにしてほしい」と訴えました。

拉致問題への関心 初めて8割以下に
内閣府が去年行った外交に関する世論調査で、北朝鮮についての関心事項として「日本人拉致問題」を挙げた人は78.3%と、拉致被害者5人が帰国した平成14年以降最も低く、初めて80%を下回りました。

このうち年代別で見ますと、18歳から29歳が64.9%と最も低く、次いで30歳から39歳が67.5%、40歳から49歳が76%などとなっています。
若い世代ほど関心が低い
5人が拉致被害者として認定されている新潟県でも、若い世代で拉致問題への関心が低くなっていると指摘されています。

新潟県が県民を対象に行ったアンケート調査では、「あまり関心がない」または「全く関心がない」と答えた人の割合は、昨年度、20代から30代で7.7%、40代から50代で5.8%、60代から70代で1.8%で、若い世代ほど関心がないと答えた割合が高くなっています。

新潟県で学ぶ大学生に拉致問題をどう考えているか聞いたところ過去の出来事だと答える人もいました。

新潟市で育った21歳の女子大学生は、「小学生の時、横田めぐみさんについて学んだが、今は周りで拉致問題について話さないし、自分にとってどこか過去の出来事のような気がする」と話していました。

長野県出身の19歳の男子大学生は、「友達が『祖母から海岸に行くと拉致されると言われた』と言っていたが、その程度しか拉致問題を知らない」と話していました。

新潟市出身の別の21歳の女子大学生は、拉致問題が遠く感じる理由について「いつも『解決されないまま』と報道されているので本当に解決できるのかと思ってしまう。ただずっと関心は持ち続けたい」と話していました。
自分や家族に置き換えて考えるようになった
17日の集会には、新潟県立大学の学生9人がボランティアとして参加し、受け付けや署名活動を手伝いました。

新潟県立大学では、若い世代に拉致問題に関心を持ってもらおうと先月から拉致問題の現状や歴史的背景を学ぶセミナーを開いていて、この学生らも参加しています。

このうちの1人、大学3年生の宮崎夢さんは、新潟市で生まれ育ちましたが、これまで拉致問題について詳しくは、知りませんでした。

小学6年生のとき、修学旅行先の佐渡で、曽我ひとみさんの夫、ジェンキンスさんと一緒に記念撮影をしていましたが、セミナーが始まるまで、写真の存在を思い出すことはなかったといいます。

しかし、セミナーで、被害者が拉致された現場を訪れたり、曽我ひとみさんや蓮池薫さんと意見を交わす機会を得たことで、拉致問題を自分や自分の家族に置き換えて考えるようになったということです。

宮崎さんらの学生グループは、来月20日にはこれまで学んだことを市民や学生に発表することにしています。

宮崎さんは、「私たちが暮らしている何の変哲もない場所で拉致が起きたことや、もしかしたら自分の身に起こるかもしれないということを伝えたい。自分たちのような学生が拉致問題について勉強していることを知ってもらうだけでも、若い世代の意識はかなり変わると思う」と話しています。

以上、いろいろと指摘するべきところは多いですが、とりあえずこちらを。

>拉致問題への関心 初めて8割以下に
内閣府が去年行った外交に関する世論調査で、北朝鮮についての関心事項として「日本人拉致問題」を挙げた人は78.3%と、拉致被害者5人が帰国した平成14年以降最も低く、初めて80%を下回りました。

これは仕方ありませんね。2002年の拉致被害者帰国から16年も経ったのですから。その後これといった進展がない。この数年間で、拉致問題が大きな話題になったのは、横田さんたちがモンゴルで、お孫さんとひ孫さんに逢った時くらいじゃないですかね? あるいはほかのこともあったのかもですが、ネタがなければ、世間で話題になったりはしないし、また拉致問題に関して2002年当時の日本国内での騒然とした雰囲気を直接知らない人たちが、拉致問題に現在まで強い関心を持ちづづけるというのは無理でしょう。正直、拙ブログも以前は当方に向かって「北朝鮮の手先」とか「拉致被害者家族へのてめえの態度は何だ」とかいうような非難をぶつける手合いがたくさんいて、レイシズム的な罵倒をずいぶんもらいましたが、昨今そんなものないですからね。それはなぜかというと、理由は複数でしょうが(たとえばこんなやつに何言ってもしょうがないという認識に到達したとか。はい、私は、何言ってもしょうがない人間です)、最大の理由は、社会における拉致問題への関心が薄れたということかと思います。

で、これは言い出すと身もふたもないというレベルの話になりますが、つまりは拉致問題は、2002年の時点で「解決」しちゃっているということになるんでしょうね。今後拉致被害者がまた日本に帰国するという可能性があるのかどうか。ないと断言するほどの度胸を私は持ちませんが、非常に薄い、低い可能性しかないということになるんじゃないんですかね。

が、そういう話をするとここで話が終わるので(だったら速やかに、拉致問題で北朝鮮と手を打って、日朝国交正常化をすすめようという結論になりますし、私はそれでいいと思いますが、世の中の大多数の考えは、たぶんそうではないのでしょう)、ここはでは仮に北朝鮮に日本人拉致被害者がまだいて、彼(女)らをどうやって日本国に帰国させるかということを考えましょう。そうなると、これはやっぱり、対価を北朝鮮に出すという話になりますよね。

巣食う会とか家族会、あるいはその取り巻きは、経済制裁をして締めあげれば北朝鮮の側から敗北宣言をするみたいな話をしていたし、今もそういう考えを引っ込めてはいないと思いますが、2002年から16年たった現在そういう話を続けていてもしょうがないと思います。こういうことを主張する人間は、何が何であろうと北朝鮮にいかなる援助もしたくないし対価も渡したくないという考えなのでしょうが、そういうことを言っていたら拉致被害者なんて絶対返ってきませんね。これはかなり自信を持って言えます。同じことを何回も書きますと、経済制裁ほかの圧力に負けて北朝鮮が日本に拉致被害者を返したなんて話には、まともな論拠なんて私は何一つ知らないし、逆に何らかの対価のために北朝鮮がその気になったという話は、常に北朝鮮に敵対的な態度をとる産経新聞の記事にだって書いてあるわけです。下の記事を参照。

米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる

さてそこで、記事に出てくる新潟県立大学の「宮崎さん」ですが、彼女の善意他を疑う気はありませんが、

>自分たちのような学生が拉致問題について勉強していることを知ってもらうだけでも、若い世代の意識はかなり変わると思う

とおっしゃいますが、残念ながら巣食う会とか家族会と近い位置にいても、正直拉致問題に変化を起こすいかなることにもならないんじゃないんですかね。この人たちがやっていることは、徹頭徹尾拉致問題を反北朝鮮運動の道具にしていることだけじゃありませんかね。だから、横田さんたちが、お孫さんと会わないということで合意していたのに、巣食う会にも家族会にも特に話をしないでお孫さんたちにモンゴルに逢いに行って、それでその後も特になんの処分もなくまた家族会に戻っているなんていう変な話がまかり通るわけです。そもそも横田さんたちがお孫さんに会うべきでないなんてことを巣食う会とか家族会が要求するのもひどい話だし、また会いに行きたければ堂々と「会いに行きます」と事前に言えばいいし、またそういうこともなく会いに行ったのなら、巣食う会も家族会も、除名をふくむ厳しい処分を課すのも当然でしょうが、横田さんたちは事前にそういうことを言えば絶対反対されることが分かっているから黙っているし、巣食う会も家族会も横田さんたちには、拉致の一番ひどい被害者の親であるということで利用価値を感じているし、横田さんの奥さん(夫のほうは現在入院中だし、もともとグズな人みたいですから、奥さんに頭が上がらないのでしょう)は、連中からちやほやされるのが心地よいので会を離れないのでしょう(笑)。だったらせめて、元仲間だった蓮池透さんや元外務省の田中均氏らに陳謝しろよと思いますが、私の知る限りそういうこともしていない。こういう連中のやっている行動を信用しろとか支持しろって、それは無理でしょう(苦笑)。けっきょくこういう人たちと協力していたって、実に失望する結果にしかならないと私は思います。といいますか、この16年そんなことの連続でしょう。

けっきょくこれもですよ、つまりは巣食う会とか家族会が、大要「我々の主張する手段以外に拉致問題解決はあり得ないのだ」という独善的な主張や態度を取り続けて、政府やマスコミその他もそういった主張や態度に追随していて(このNHKのニュースもその一環です)、そして連中の主張や態度というのが、実に非常識で非現実的なろくでもないものだからこういうことになるのかと思います。16年経済制裁なんかしていてどうにもならないのだから、少しは考えを変えろと思いますが、連中には拉致問題なんか実のところどうでもいいのでしょう。ほんと、巣食う会といい家族会といい、実にろくでもない連中だと思います。そういう連中と協力したり追随している安倍晋三をはじめとする日本政府や各マスコミなども同類です。そしてそういう連中と近い関係にいたところで、拉致問題を解決するどころか解決からますます遠ざかることに手を貸すだけです。「宮崎さん」には非常に失礼ですが、そういうことを認識しなければまったくもってどうしようもないでしょう。

コメントをくださったnorohausenさんに感謝を申し上げてこの記事を終えます。なお記事中の写真は、11月17日のNHKの7時のニュースの画面を撮影したものです。


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