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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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国民の主流は同性婚を受容しているが、反対の人間が強固な自民党支持者だからなあ

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これまたどうもなあです。inti-solさんが引用された記事より。毎日新聞の記事ですが、現在有料記事なので、inti-solさんのブログから引用します。

>性的少数者 LGBT「知っている」68% 同性婚合法化「賛成」8割 電通調査

広告大手・電通は11日、同性愛者やトランスジェンダーら性的少数者(LGBTなど)に関する調査結果を発表した。LGBTという言葉を知っている人の割合は約7割に達し、前回(2015年)からほぼ倍増した。同性婚についても約8割が「賛成」と答えた。
 性的少数者に当てはまる人は8.9%だった。前回の7.6%よりわずかだが増加。同社は「LGBTに関する情報が増えたことで、当事者が気付くケースが増えたのではないか」とみている。
18年10月、インターネットで全国の20~59歳の6万人を対象に調査し、うち6229人を抽出して本調査を実施した。
体の性別、性自認(心の性別)、好きになる相手の性別を質問し、「異性愛者で、出生時の性別と性自認が一致する人」以外である「LGBT層」が8.9%だった。
「『LGBT』は性的少数者の総称の一つと知っているか」を問う質問には、「知っている」「何となく知っている」と回答した割合が合わせて68.5%(前回37.6%)に上った。
同性婚の合法化については「賛成」「どちらかというと賛成」が合わせて78.4%を占めた。LGBTではない人たちでは、男性より女性、また年代が若いほど賛成の割合が多かった。
一方、本調査で「LGBT層」589人に対し、「LGBT当事者であることを他者にカミングアウトしているか」を尋ねた質問では「誰にも伝えていない」とした人が65.1%に上った。「近年周囲の人にカミングアウトしやすい環境になっていると感じるか」という質問にも、そう感じない人が69.5%を占めた。

inti-solさんの記事のコメント欄で私も指摘しましたが、これにはやや割合が大きすぎるのではないかという意見もありますね。

【7人に1人?】実はLGBTの割合には賛否両論あるって知ってた?【最新】

日本のLGBTは7.6%もいるのか?と思って世界の割合と比較してみた

下の記事は、2015年の同じく電通の調査をもとにしている記事ですが、

>同性婚も合法の国々で3%前後ということを考えると、やはり数値に疑問を抱いてしまいます。

という指摘があり、これはある程度考えさせられるものがありました。いずれにせよ調査方法が各国バラバラなのも事実なので、あくまで 「参考」「諸説がある」といったスタンスでいたほうがいいのかもしれません。

どっちみち、これは高度に個人の問題だし、言いたくなければ言わなければいいし、言えと強要する問題でももちろんないですから、実態はわからないところが多いのかもですね。が、細かい数字はともかく、1つの学級が40人いれば、確実にLGBTの人間がたぶん複数はいるのだなというのは興味深いところです。

さて上の記事で私が「へえ」と思ったのがこちら。

>同性婚の合法化については「賛成」「どちらかというと賛成」が合わせて78.4%を占めた。LGBTではない人たちでは、男性より女性、また年代が若いほど賛成の割合が多かった。

8割弱が、同性婚に賛成しているというのは、私にとっても予想以上に賛成が多いなと感じました。これについてinti-solさんも

>それにしても、同性同士の結婚の合法化に8割近くが賛成とは、この問題に関しては日本人一般の意識は、案外開かれているようです。開かれていないのは、政治の世界だけかもしれません。

とお書きになっています。

それで私も、実はこれについては同性婚の合法化に賛成です。ていいますか、反対する理由がない。異性愛者である私からすれば、同性愛者が同性同士で結婚できるようになっても関係ないし(特に異性愛者である私たちに不利益があるわけではない)、同性愛者からすれば結婚できるようになれば都合がいいわけです。たぶん私以外の異性愛者も、同じようなことを考えているんじゃないんですかね。自分が同性愛者と結婚するわけではない。

しかし約2割の反対者が、現在の自民党や安倍政権の強固な支持者、コアなサポーターが多いというのもまぎれもない事実でしょう。単純に自民党に投票を入れている人というだけでなく、自民党や安倍政権を熱心に支持している有権者が多いというのも明らかです。

旧聞ですが、杉田水脈の昨年の不祥事などはまさにそういうことでしょう。彼女の無様で無残な暴言に対して、けっきょく自民党はそれを事実上不問にしました。その理由は様々でしょうが、最終的には、自民党の支持者からしてある程度それが受け入れられる発言だったということでしょう。そうなると、私の見たところ、ポスト安倍政権でも、日本で同性婚がが認められるのはなかなか難しいかもしれませんね。こういうのは、事態がかわればあっという間に解決するということもありますのでめったなことは言えませんが、しかし現状可能性は低いと思います。inti-solさんもご指摘のように、選択的夫婦別姓制などもご同様。

だいたいこういうことは、反対するほうは、何が何であろうが絶対嫌だという態度なのに対し、私もふくめた賛成するほうは、正直反対するほうほど熱意はないですからね。残念な話ですが。それで政権与党の、しかも現執行部のイデオロギーと一致していては、これでは事態の改善は困難です。

正直こういうことは、国民投票でもしたほうがいいのかもですが(世界的にも、国民投票や住民投票をかけるケースが目立つ)負ける可能性があるから、絶対現在の自民党政権はしないよね(苦笑)。自民党も安倍晋三も、そんなことは徹底的に嫌う立場でしょう。

本日の記事は、inti-solさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。


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