あ、すいません、どうでもいい話ですが。やや旧聞ですが、これも「どうもなあ」の内容です。
福岡県を中心に活動するタレントに、田上真理子という人がいます。彼女は、2017年~2018年、厳密には、2017年5月の博多どんたくから2019年のそれまで、福岡市の観光親善大使を務めました。
それで6月29日に、彼女が全国ネットの番組に出演する直前に、彼女のインスタグラムで発表した記述を。
>お知らせ😳
明後日6月26日21時〜と 29日(土)23時半〜日テレの【有吉反省会】に出演させていただきます。
初の全国放送!!
ぜひ観てください🙇🏻♀️ それで、放送翌日の6月30日に投稿されたインスタグラムを。写真はなくて真っ白です。 >お詫び
6月29日に日本テレビで放送されました「有吉反省会」について
私、田上真理子は福岡愛はうそだという内容の放送がございました。
実際、私にとって福岡は第2の故郷として大好きな大切な地です。
しかし番組の演出なども考えた結果、私の言葉足らずで皆様に誤解を招いてしまいました。
不快な気持ちにさせてしまった福岡をはじめ全国の皆様、また日頃お世話になっている皆様、
誠に申し訳ございませんでした。
心よりお詫び申し上げます。
田上真理子
私もこの番組は見ていませんが、詳細は次のようなもののようだったとのこと。 >元福岡親善大使、田上真理子が「有吉反省会」での発言を謝罪
2019/07/02 15:02
元福岡親善大使でタレント、田上真理子(26)が6月30日、自身のインスタグラムを更新し、29日放送の日本テレビ系「有吉反省会」(土曜後11・30)での発言を謝罪した。
同番組は「ウソつきアイドル祭り!!」をテーマに構成され、田上は「今まで散々福岡好きをアピールして活動してきましたが、実は福岡愛がウソであったことを反省します!」と銘打って出演した。
過去に福岡親善大使も務めていた田上だが、「仕事のきっかけがほしかった。(オーディションは)いろいろ受けたんですが、唯一受かったのが福岡親善大使」「大学で福岡に出てきて、そのままズルズル福岡に住んでる」などと、親善大使であったにも関わらず福岡愛のない発言を連発。MCを務めるタレント、有吉弘行(45)から「(親善大使に)何の未練もない?」と問われると、田上は「ないです」とキッパリと答えていた。
福岡を“ダシ”に笑いを誘う行為はネットで炎上する騒ぎとなった。田上は「実際、私にとって福岡は第2の故郷として大好きな大切な地です。しかし番組の演出なども考えた結果、私の言葉足らずで皆様に誤解を招いてしまいました。不快な気持ちにさせてしまった福岡をはじめ全国の皆様、また日頃お世話になっている皆様、誠に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます」と弁明した。
田上の所属事務所「ASPREAD」の公式サイトも、「弊社所属の田上真理子の発言につきまして、放送中の本人の言葉不足や番組演出の関係で、福岡をはじめ全国の皆様に不快な思いを与えてしまいました。心よりお詫び申し上げます」と掲載した。
・・・(苦笑)。なにがどうしたらここまで馬鹿なことを言いますかね(呆れ)。
「田上真理子」という人自体は、たぶん全国区では無名でしょうが、私も彼女を直接目にしたことはありませんが、彼女が顔を出した動画を拙ブログにはりつけたことがあります。九州の親善大使たち@博多どんたく2018
現在は、福岡の地域タレントとして活動しているようですが、現在福岡で活動中の人が、こんな話を全国放送でしますかね(苦笑)。なにがどうなったらここまでひどい勘違いをするのか。
上の引用した記事にも書いてありますように、彼女の所属事務所も陳謝の告知をする始末です。この記事を書いている7月8日現在、トップページにあります。ご当人が馬鹿を見るだけなら不徳の致すところで仕方ありませんが、そして事務所にも管理責任はあるとしても、一緒に活動した親善大使やもちろん親善大使の運営元、あるいは現在出演中のテレビ番組の放送局やスタッフ、出演者などにもひどい迷惑です。他の仕事関係もそうだし、もちろんほかの人たちをも無意味に不快にさせる。馬鹿も休み休み言えとはこのことです。 で、私がよくわからないのが、この番組の収録に彼女のマネージャーみたいな人も立ち会っていたんじゃないのということです。彼(女)は、この発言を何とも思わなかったんですかね。事前にどういう話をするかは入念に打ち合わせておくものだともいますが、こういう話をしてOKだと考えていたのか。どうも理解できません。ずいぶん昔、あびる優という馬鹿が、テレビで万引きの話をして、これまたしばらく活動を自粛したことがありました。まったく同郷の阿比留瑠比といいどうしようもない連中です。2人とも出身は福岡県太宰府市です。それはともかく、あびる優にしたって、なにもテレビで自分の非行の話をしなくてもいいと思いますが、これも事前に事務所のチェックとかは入らなかったんですかね? よくわかりません。 前に次のような記事を書きました。 なぜ関係ない話で、他人を不快にさせて迷惑をかけて、自分の首を絞めるのか(苦笑)
この記事では、桜田五輪相の論外の発言を取り上げましたが、そこで引用させていただいた記事を再読してみました。 政治家の「あきれた失言」が生まれる根本背景 そこで私が、参考になるなと思ったのがこちら。 >次に、失言が生まれやすい場所としてあげておきたいのは、多くの人々が集まるパーティーなどのイベント。「自分の話で多くの人々を魅了しなければいけない」という気持ちから、表現が大げさになり、わかりやすい固有名詞や数字を多用し、時折笑わせたくてくだけた話し方をしてしまう……失言のリスクがどんどん高くなっていく様子がわかるのではないでしょうか。
なかでも気をつけたいのは、知っている人の多いところと、めったに行かない自分にとってのアウェー。「クスっと笑わせたい」「何とか打ち解けたい」という気持ちから、ポロっと失言してしまいがちなのです。例えば、「スピーチ中、旧知の顔が何人か見えて、つい悪ノリしてしまった」という失言。また、塚田国交副大臣が北九州で失言したのも、「地方で面白おかしく話そうとしたから」という一面がありそうです。
本人にしてみれば、「サービス精神」のつもりでしょうが、聞き手にとっては、特に求めていないものにすぎません。このような独りよがりのサービス精神は、失言のリスクが高いのです。
今回の場合、ここで出てくる「アウェー」というのがポイントですね。自分のインスタグラムで宣伝をしているのだから、初めてらしい全国放送の出演に、彼女と当然事務所も相当張り切ったのでしょう。それでその結果が
>「クスっと笑わせたい」「何とか打ち解けたい」という気持ちから、ポロっと失言してしまいがちなのです。
ということであり、また
>地方で面白おかしく話そう
というのは、この件では「東京で面白おかしく話そう」になったのでしょう。要するに、無意味に話を盛ってしまったのです。
まーったくねえ、この人の「福岡愛」がフェイクだったなんて話は、他人からすればまったくもってどうでもいいことであって、そんなの面白くともなんともないのですが、仮に面白くたって、ご当人と事務所がHPで陳謝するに値するようなものじゃないでしょう。ほんと、お話にもなりません(呆れ)。
それにしても人間、こういう悪乗りというのは、宿痾みたいなものなのかもですね。彼女にとって、おそらくこの全国放送出演というのは、たぶん彼女の人生のなかでも最高レベルに記念すべき瞬間だったはずで、それがこの様ではまったくどうしようもないにもほどがあるというものです。ほんと、猛省してほしいものです。
ところでテレビ局も、さすがにこれはまずいんじゃないのとは思わなかったんですかね。別に局がそういう話をしろといったんじゃなくてタレントが(事務所の合意のもとに?)勝手にしたんだから、何があっても自己責任だ(あびる優みたいな犯罪の話でもないし)という判断だったんでしょうが、いずれにせよこの件は、軽率、悪乗り、非常識、馬鹿にもほどがあります。こういうことをしていてはどうしようもありません。なおこの記事に添付した写真は、上は、引用した記事より、下は、動画のスクリーンショットです。
参考:彼女の所属事務所による陳謝の文面全文この度 6月29日放送の日本テレビ系「有吉反省会」に出演致しました、弊社所属の田上真理子の発言につきまして、
放送中の本人の言葉不足や番組演出の関係で、福岡をはじめ全国の皆様に不快な思いを与えてしまいました。
心よりお詫び申し上げます。
株式会社ASPREAD
代表取締役
古田厚子