すみません、記事にするのがちょっと(いや大いに?)遅くなってしまいましたが、市川雷蔵が今年没後50年なので、彼の映画が特集上映されています。記事を。
>[映画.com ニュース]溝口健二、増村保造、市川崑、池広一夫、三隅研次ら名匠と共に日本映画史に残る傑作を残した大スターの没後50年特別企画、「市川雷蔵祭」の新ポスターと予告編が公開された。
市川雷蔵は、大映入社後1954年に映画デビュー。1969年に37歳という若さで死去するまでわずか15年で159本の作品に出演した、伝説の大スター。本映画祭では、時代劇と現代劇の中から選りすぐりの40本を上映する。
今回、代表作「薄桜記」を時代劇作品として初めて4Kデジタル復元し、特別企画として市川雷蔵と勝新太郎がノンクレジットでカメオ出演した「旅はお色気」を含む21本が新規デジタル化された。
上映作品は、公式HP(www.kadokawa-cinema.jp/yurakucho/)で告知。劇場窓口で、ポストカード(1回券、1000円)、A4クリアファイル(5回券、5000円)の付く前売鑑賞券(数量限定)が発売中。
「市川雷蔵祭」は、角川シネマ有楽町で8月23日から9月26日まで開催。
上の記事でも説明されていますように、雷蔵は1969年7月にガンで死去しています。最後の入院時は見舞いを固辞、死後も病み衰えた顔を見せることなく荼毘に付されたというエピソードは有名かと思います。そして雷蔵の死の2年後に彼が所属していた大映は倒産します。雷蔵自身も、今後の映画界に将来に見通しが立たないと考えて、舞台に今後の俳優人生をシフトしようという考えたあったようで、「テアトロ鏑矢」という劇団を作ったのですが、活動前に病に倒れたのは本人としても極めて無念だったことでしょう。
もし雷蔵が早逝しなければ、たぶん彼は、ポスト大映の仕事として、やはり舞台中心の俳優になったのではないかと私は勝手に想像していますが、どうなったでしょうか。私は彼の死後に生まれたので当然彼の映画を同時代では見ていませんが、しかし男性で同性愛者でもない人間でもやはり雷蔵の男っぷりには惚れます。ほんとすごい俳優だったと思います。
「市川雷蔵祭」のHPはこちらです。