本日は違うネタを用意していたのですが、こちらを。皆さまご存じの話ですが・・・。
>マラソン、競歩の札幌実施検討=東京五輪、IOCが猛暑懸念
2019年10月16日21時29分
【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は16日、猛暑下での開催に懸念がある2020年東京五輪のマラソンと競歩について、会場を札幌に変更して実施することを検討すると発表した。IOCは既に大会組織委員会や国際陸連に変更の提案を伝えている。
IOCは変更理由として、大会期間中の札幌の気温が東京より5~6度低いことを挙げている。30日から11月1日に東京で予定されているIOCの東京大会調整委員会で、この問題について議論する。
東京五輪のマラソンは女子が8月2日、男子が同9日、競歩は7月31日と8月7、8日で、いずれも都内での実施が予定されている。暑さを考慮して、当初の計画からマラソンが午前6時、男子50キロ競歩が午前5時半のスタートに早められるなどの対策を取ったが、選手や関係者への健康面の影響を懸念する声が絶えなかった。
9月から10月にかけてドーハで開催された世界選手権では、気温30度超、湿度70%超の環境下で行われたマラソンで棄権者が続出する事態も生じていた。
それでこちらの記事を。
>東京オリンピック マラソンと競歩 札幌開催決定
10/17(木) 19:51配信FNN.jpプライムオンライン
IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は17日午後、カタールのドーハで開かれているオリンピック関連の会合の演説で、東京オリンピックのマラソンと競歩の会場について、「IOC理事会と大会組織委員会は、札幌市に移すことに決めた」と述べた。
バッハ会長は、「選手たちの健康を考えた結果」だとし、両者の間で合意したとしている。
またこちらの記事も。
>森会長、マラソン札幌開催案に同意
2019/10/17 18:14 (JST)10/17 18:48 (JST)updated
©一般社団法人共同通信社
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は、五輪のマラソンと競歩を札幌市で開催する案について「暑さ対策の一環からみれば、やむを得ない。組織委として受け止めることは当然」と述べ、受け入れる考えを示した。
そういうふうにこれらの記事を総合して考えると、マラソンと競歩の札幌での開催は確実なようですね。ここまで来て、IOCが「札幌開催断念」「やっぱり東京で」ということにもならないでしょう。
それで今回の措置は、やはり先日のドーハでの世界陸上のマラソンと競歩の惨憺たる有様のためのようですね。東京では、やれ早朝スタートだとか、酷暑対策を講じるとかいろいろ言っていますが、そもそも酷暑の東京で、マラソンなんかしようという考えが間違っています。8月の東京は、屋外のスポーツは危険です。1964年には、先人は、10月に五輪を開催したのです。先人の叡智に、私たちは学ぶべきです。
だいたいなぜ8月にオリンピックを開催するかというと、つまりは米国の意向が強いわけです。8月は、野球もアメリカンフットボールもバスケットボールもアイスホッケーもやっていなかったり盛り上がる時期ではないので、米国のテレビ局からすると、この時期に開催される方が都合がいいから8月開催なのです。実に不合理なくだらん話であって、それでもなんでも東京なんぞで8月にオリンピックを開催するのなら、そうとう無理な事態が生じるであろうことは初めから予想できた話です。
ただそうなると、そもそも1都市でオリンピックを開催するということに無理が生じてきているのだなと思います。実際には東京近辺をもふくめた地域でオリンピックは開催されるわけだし、またサッカーほかは東京以外のスタジアムで予選他をするわけですが、これからの時代、「都市」というのは象徴的なものとしてとらえるべきで、あんまり1つの都市に固執する時代でもないんだろうなと思います。それがいやなら、10月とか、まともな気候の時期に開催すればいいわけです。いや、先日のような台風が来たら、目も当てられない? でも8月だって、台風もゲリラ豪雨もあるしね。
そう考えると、今回のIOCのやり方は、むしろ評価すべきですね。1つの都市での開催の固執に事実上のだめだしをしたのだから、これはそう悪いことではない。炎天下の東京でマラソンや競歩をするよりは、より涼しいところでやる方がいいというものです。
さて、そうなると、私も札幌に遠征しようかなという気がします。マラソンではなく競歩あたりを観にいくかもしれません。これはまだ未定ですが。
それはともかく、この東京都知事の発言は、読者はどうお感じになりますかねえ。
>小池知事「北方領土でやったら」
マラソンと競歩の札幌開催案
2019/10/17 18:43 (JST)10/17 18:52 (JST)updated
©一般社団法人共同通信社
2020年東京五輪のマラソンと競歩の札幌開催案について、東京都の小池百合子知事は17日、連合東京の会合のあいさつで「涼しいところというなら、北方領土でやったらどうか、ぐらいの声を連合から上げていただければと思う」と述べた。
関係者によると、小池氏は会合で、国際オリンピック委員会(IOC)が唐突に変更案を発表したことに「青天のへきれき」などと不快感を表明。
安倍晋三首相や大会組織委員会の森喜朗会長がロシアのプーチン大統領と親しいとして「平和の祭典を北方領土でどうだ、と呼び掛けてみるのもありだと思う」とも話した。
なんでこういう馬鹿なことを言いますかね(苦笑&呆れ)。この件で、北方領土なんかなんの関係もないじゃないですか。だいたいこの件は、北海道が直接IOCに売り込んだわけではない(札幌でやってもいいんじゃないかくらいのことを語った関係者はいたみたいですが)。小池知事が不快感を表明するのは、正直私も理解はしますが、何か言うにしてももう少しまともなことをいえという気はします。つまりは小池百合子なんて、その程度の人間なのでしょう。どうしようもないにもほどがある。
いずれにせよスポーツというのは、暑いところでやるよりは涼しいところでやるほうが、選手も観客も関係者もみなありがたいというものです。これは高校野球や夏の高校総体などもご同様。これらも再考することが必要でしょう。