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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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観光のためとはいえ、神話を史実であるかのように扱うのもいいかげんにしてほしい(ラグビー日本代表のさざれ石の見学なんていうのは、愚劣にもほどがある)

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宮崎県宮崎市の観光親善大使である「宮崎サンシャインレディ」のFacebookより。ちょっと目に余る記述が目立つので、読者の皆さまにもご紹介したいと思います。

宮崎でお生まれになった神武天皇は、お舟出をされ、橿原市で国を開かれたというご縁から、橿原市と宮崎市は深く交流させていただいております💓✨

神武天皇は日向国(現在の宮崎県)に生まれ、45歳までこの地で過ごした後、日本を治めるためき東へ遠征を始めます。そして辿り着いたのが奈良県橿原市🌈橿原市で日本を建国し、初代天皇となりました

天照の神様が見事降臨され、素晴らしい秋空のもと開催された今年の神武さま(^^)

以上は今月10月のものですが、今年7月の記事がまたすごい。

>「会ってみたい人は?」との質問に他の都市のレディがスポーツ選手などを挙げる中、私たち3人が選んだのは「天照大御神」様でした😆✨だって、どうしても晴れて欲しかったんです…!

私たちの切なる願いと皆さんの想いが通じたのか、市民総踊りが始まる前は光が射してきましたよね😆☀️そして踊りが終わった途端雨が降りました☔️すごいですよね!
さすが神々の国、宮崎ですね✨

いや、さすがに私も、この人たちが本気でこんなことを信じているとは思いませんよ。彼女らは、観光協会だかから「こうしろ」といわれてそうしているだけでしょうから、彼女らを非難しても酷でしょう。しかしそれにしてもですね、いくらなんでもやりすぎじゃないですかね。特に日本は、過去にこの手の神話を振り回していろいろよろしからぬことも起きているわけです。そういう点を反省すれば、こんなことを「観光だからいいのだ」などと考えてばかりもいられないでしょう。

さてさて、こちらも宮崎県の関係ですが、こういう記事に読者の皆さまはどうお考えですかねえ。

>ラグビー日本代表が「さざれ石」の前で君が代

2019.7.17 16:00スポーツラグビー
ラグビーW杯 日本大会

 ラグビー日本代表は17日、宮崎市での強化合宿を打ち上げた後、宮崎県日向市の大御神社を訪れ、日本最大級の「さざれ石」を見学した。「さざれ石」が歌われている君が代への理解を深め、海外出身選手も多いチームの結束強化を図る目的で、リーチ・マイケル主将(東芝)らリーダー陣が発案した。

 大御神社の新名光明宮司がワールドカップ(W杯、9月開幕)を控える選手らを前に、「一人一人の選手が大きな巌となれば、必勝の道が開かれると信じている」と君が代の歌詞になぞらえて激励。選手らは「さざれ石」の前で君が代を歌い、リーチ主将が玉串を奉納後、祈祷(きとう)を受けた。日本代表は歴史的3勝を挙げた2015年W杯前にも同神社を訪れている。

産経新聞からすれば「大喜び」(苦笑)なのでしょうが、そもそも論として、ラグビーの代表チームには国籍要件がなく、ラグビー日本代表は外国出身者が半数なわけで、このようなパフォーマンスはまさにエスノセントリズムそのものじゃないですか。だいたいこんなのラグビーと何の関係もないじゃん。こういうくだらんナショナリズムの顫動はぜひやめてほしいと思います。愚劣にもほどがあります。


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