先日読んだ記事を。
>自民有志、中国主席の国賓来日反対決議へ 尖閣や邦人拘束改善条件 - 産経ニュース
2019.11.12 22:35政治政策
自民党の保守系議員約40人でつくる「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(代表幹事・青山繁晴参院議員)が、中国の習近平国家主席の来春の国賓来日に反対する決議を準備していることが12日、分かった。北海道大教授ら邦人の不当な拘束や尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域での中国公船の侵入行為などの状況が改善されない限り国賓での来日に反対する内容で、13日にまとめた後、安倍晋三首相に提出する方針だ。
首相は6月、大阪市で会談した習氏に来春の国賓としての来日を打診し、習氏も基本的に応諾した。来月下旬には中国・成都で日中韓サミットが開かれる。日本政府はこれに先立ち、首相が北京を訪れて習氏と会談し、国賓来日に向けた協力を確認する方向で調整している。
一方、護る会は、中国で十数人の邦人が理由不明のまま拘束されていることや中国軍機による領空侵犯、尖閣諸島周辺での中国公船の挑発行為を踏まえ、日中関係は「正常な軌道」にないとの認識に立っている。香港市民に対する中国当局の弾圧姿勢も問題視しており、これらの懸案が改善されない場合、習氏の国賓来日に反対していく考えだ。
それでこの記事についてbogus-simotukareさんは、
>安倍はこんなもんは無視するでしょうし、それに対して自民有志とやらも何も出来ないでしょう。
と評されています。ははははは。当然ですよね。いまさらこんなことしたってどうしようもないし、安倍も頭の中身はこいつらと同じようなものでしょうが、だからといっていまさらこんなことされたって迷惑でしょう。安倍は、この連中の手前けんもほろろに申し出を拒絶するということはしないかもですが、この主張を受け入れることはないし、この連中もそれに対して具体的な対抗措置をとれるわけもないでしょう。
ところで、すでに多くの読者の方は推察されているかもですが、この「自民有志」というのは、先日の女性天皇絶対嫌だで安倍晋三に申し入れをした
>自民党の保守系議員約40人でつくる「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(代表幹事・青山繁晴参院議員)
のことですが、こいつら何者よと思ったので、ちょっと調べてみました。Wikipediaに名簿があって、杉田水脈とかいかにもの名前もありますが、稲田朋美の名前がないのが意外です。あるいは、彼女はこの前同性婚がどうしたこうしたなんてことも書いていたので、少しスタンスが変わったか、あるいはさすがにこんなものに名前を連ねていては自分にとってもマイナスだと判断したかそのあたりは定かでないですが、このあたりはちょっと注目してもいいかもしれません。ほかにも名前を連ねていてもおかしくない極右系の議員がいます。ただ青山繁晴のサイトによれば、
>それ以外に、今のところ氏名の公表を望まない会員 ( 同上 ) が数名いらっしゃいます。
とのことなので、稲田らそれなりの大物議員がいる可能性もありますね。
ただここで名を連ねているうち、代表の青山、幹事長の山田宏、それで前出の杉田などは衆議院でも参議院でも比例ですよね(苦笑)。この3人は、おそらく安倍が首相でなければ自民党から比例で出馬すらできなかったはずで、安倍好みのイデオロギーではあっても、いかんせん右翼すぎてどうしようもないというところなのでしょう。特に確認はしていませんが、ほかにもそのような議員はいるでしょう。ちなみに役員では、副代表幹事の2人(鬼木誠、長尾敬)は小選挙区当選者、事務局長の高木啓は比例単独です。
それでこの組織のFBを確認したところ、関連するページとして竹田某のFBがリンクされていますね。これは今後変わるのかもですが、前にも書いたように、ほんと竹田某なんかとかかわったってこの連中にとっては邪魔であってもプラスにはならないんですが、そういう常識のない連中です(苦笑)。
そういうことを本気で実現しようと考えるのなら、竹田某のような人物とかかわるなと思うところでこれは予想通りですが、FBを確認すると、事実上産経新聞がこの連中の意見の広報をしているようですね。以前産経は、次世代の党が解党したらどこが従軍慰安婦問題などの国会質問をするんだなんてクズなことを嘆く記事を書いていましたが、つまりは連中にそのような期待をしているということなのでしょう。さすがに維新も、そこまで極右の態度はとれない。それにしても連中は、カバー写真を皇居の二重橋に設定しているくらいで、どんだけてめえら非常識なんだよという気はします。それは皇居には、これといった写真使用の制限とかはないのかもですが、まともな人間・組織ならさすがにこんなことはしない。宮内庁だって皇室だって、こんな連中にこんなもの使われたら迷惑でしょう(笑)。
第二自民党あるいは自民党補完政党もしくは極右政党の解党・壊滅的打撃を嘆く産経新聞現状この連中がそんなに日本全体に大きな影響力があるとは思いませんが(これは、本来なら連中を強く支持するであろう極右連中のほとんどが、安倍晋三盲従のため、この組織をあからさまに応援できない側面が大きいと思います)、たとえば改憲とかではこの連中はやはりフロントに出て活動するのだろうなと思います。主張自体はあまりに時代錯誤かつ現実性がないので国民の賛同は得られないでしょうが、改憲とかにはかなり張り切るでしょう。そういう点ではやはり注意は怠らないようにしなければいけません。なおこの記事は、bogus-simotukareさんのこちらの記事に私が投降したコメントをふくらましたものであることをお断りします。