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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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拉致問題って、よっぽどネタがないんだと思う(拉致1年後の絵葉書なら意味があるが)(私も記事を書いていないしね)

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NHKのニュースより。

>有本恵子さんが拉致の1年前に送った絵はがき見つかる
2020年1月14日 16時27分

12日、60歳になった神戸市出身の拉致被害者、有本恵子さんが拉致されるおよそ1年前に、留学先のロンドンから大学時代の友人の女性に送った絵はがきが見つかりました。受け取った女性は「1日も早く恵子さんを帰国させてほしい」と話し、帰国に向けた政府の取り組みを求めました。

有本恵子さんは37年前の昭和58年、23歳の時にロンドンでの留学を終えてヨーロッパを旅行中、北朝鮮に拉致され帰国を果たせないまま12日、60歳の誕生日を迎えました。

こうした中、恵子さんが拉致されるおよそ1年前に、留学先のロンドンから大学時代の友人の女性に送った、絵はがきが見つかりました。

ロンドン中心部にある議会の時計台「ビッグベン」が描かれた絵はがきには、恵子さんが「こちらにきて5日目ですが、すぐ近くに観光名所があり、とてもすてきです。下宿先の家族の人もとても親切なので楽しくやっていけそうです」などと記していて、念願だった留学生活を楽しんでいる様子がうかがえます。

絵はがきを保管していた60歳の女性は「大学時代、恵子さんがロンドンに留学したいと話していたので、拉致されたと知った時はとても驚きました。北朝鮮は1日も早く帰国させてほしいです」と話し、帰国に向けた政府の取り組みを求めました。

>有本恵子さんが拉致の1年前に送った絵はがき見つかる

って、そんなん何のニュースの価値もないじゃん(苦笑、呆れ)。拉致1年後に出した絵はがきが見つかった、てのならすごいけどさ。こんなものを報道するNHKの見識を疑いますね。

ただこういう無理やりの報道をみると、ほんと、拉致問題って、ネタがないんだなとおもいます。それで当方はと考えると、私も「北朝鮮・拉致問題」の記事をあまり書いていない(苦笑)。昨年私が書いた「北朝鮮・拉致問題」のカテゴリーの記事は、9つです。特に下半期(7月~12月)は3記事でしかない。もちろん私が書いた記事数と世間の拉致問題の興味がパラレルであるという保証はありませんが、たぶんですが、世間の一般の人間は、私程度にも拉致問題への興味はないでしょう。マスコミなども、昨今、本格的に拉致問題を突っ込んだドキュメントなどを制作することはあまりないと思います。

でもそれも当然ですよね。2002年の拉致被害者帰国から18年もたっている。拉致被害者が帰国した際のあの騒然とした雰囲気を記憶している人たちも、すでに一番若い人たちでも20代なわけです。その間あらたな拉致被害者の帰国は実現していないし、また拉致被害者家族も、前にもご紹介したように、

> 日本の立場は一貫しており全拉致被害者の即時一括帰国が果たされない限り経済支援をする事はありません。

 部分的な解決や段階的な解決では納得しません。

>拉致被害者達を帰国させず、双方の国に事件究明の為と称する連絡事務所の設置や調査委員会の立ち上げと言う「聞こえの良い隠蔽工作」には絶対反対する立場を私達は貫きます。

なんていう非現実的なことを主張するばかりですからね。たとえば、後ろの方の引用については、連絡事務所を設置するということは、拉致被害者帰国に必須だと思いますが、けっきょくこの人たちの言っていることは、巣食う会の代弁ですからね。巣食う会の連中が、「連絡事務所なんてとんでもない」と主張するから、拉致被害者家族は、オウム返しにそう主張するだけです。巣食う会は本来、家族会に奉仕する立場のはずですが、現実問題としては家族会が巣食う会に奉仕し従属する立場にある。これはいったいどういうことなんですかね(苦笑)。やっぱり蓮池透氏を組織から追い出したことが、徹底的によろしくなかったということなんでしょうね。あれをやったために、完全に家族会が巣食う会に従属することとなった。世の中これほど愚劣で滑稽で馬鹿げた光景も少ないというものです。それで、その戦略が成功していればまだいいが、実際には上に引用したNHKのニュースのような愚にもつかないものが報じられるばかりです。、それでそういったデタラメな態度が、有本恵子さんの父親である有本明弘氏のめちゃくちゃな発言にもつながってくるわけです。

>「この6年半、拉致問題は進んでいないが…、北朝鮮にモノが言える政治家は安倍首相しかいない」

 神戸市出身で北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さん=失踪当時(23)=の父明弘さん(91)は、自らに言い聞かせるように語る。

その記事の中で私は、この発言を次のように批評しています。

>だからこういうことを何回書いたかわかりませんが、安倍晋三が首相になって何をしてくれたんですか、第二次安倍政権が現在のところ6年半以上つづいていますが、具体的に拉致問題で何らかの成果があったんですかということとじゃないですか。有本氏は、「これこれこういう成果があった」ということを言えるのか。言えないでしょ、悪いけど。

だいたい有本氏の発言だって、まったく論理性がないですよね。

>>この6年半、拉致問題は進んでいない

>>北朝鮮にモノが言える政治家は安倍首相しかいない

じゃ、まったく内容がそぐわないじゃないですか。拉致問題は進んでいなくても、安倍晋三は北朝鮮にものを言える政治家だからそれでいいのか。何の意味もないでしょ、そんなこと。といいますか、こんなことを有本氏が本気で考えているかも疑わしい。何しろこの記事ですら、

>>自らに言い聞かせるように語る。

ですから。そんなこといまさら考えちゃいないでしょう。だいたい記事にもあるように、安倍って、最近北朝鮮にたいして、なんか厳しい発言していますかね? していないでしょう。有本氏は、この期に及んでまだ安倍のことを信じているんですかね。私にはそうは思えませんね。いまさら自分(たち)の誤りを認めたくないっていうことに尽きるんじゃないんですかね。つまり、ほんと自分たちのために動いてくれた、考えてくれた人たちを切り捨てて、自分たちを徹底的に利用しようとするばかりの人間とつきあってしまったことを。

ただこういう記事を書いていると、やっぱり小泉首相(当時)が、無理やりでも北朝鮮と国交を結んでおいてくれればよかったなと思わないではいられませんね。それで正式に双方が大使館を置けば、北朝鮮の日本人妻の帰国も可能になるし、また日本にいる関係者も北朝鮮への渡航も容易になります。それをしなかった(できなかった)のは、まさに巣食う会系の反北朝鮮組織の政治的な大勝利だったといわざるを得ません。非常に残念ですが、そういったことは認めなければいけないでしょう。その敗北が、こんな拉致1年前に届いた絵はがきなんていうどうでもいい話が報道されるという現実なのでしょう。

この記事は、bogus-simotuakreさんの記事からヒントを得ました。感謝を申し上げます。


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