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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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こんなクズ野郎が「都議会拉致議連会長」なのだから、拉致問題が世間から嫌がられるのも理の当然だ(古賀俊昭の死に寄せて)

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若干旧聞で恐縮ですが、東京都議会の自民党議員である古賀俊昭が亡くなりましたね。朝日新聞の記事を。

>自民都議の古賀俊昭氏が死去 かつて性教育を批判
2020年3月9日 19時01分

 東京都議会局は9日、日野市選出の古賀俊昭都議(都議会自民党)が死去したと発表した。72歳で、死因は腹膜炎。古賀氏は日野市議を経て1993年に初当選し、現在7期目。日野市は定数2で、7月5日投開票の都知事選と同時に補選を行う対象となる。

 古賀氏は2003年、都立学校の性教育のあり方について批判し、教材を没収させるなどさせた。こうした行為をめぐり、教員・保護者らが「教育に対する不当な支配だ」として損害賠償などを求めて提訴。2013年、最高裁で古賀氏側の敗訴が確定している。

 都議会は自民と公明が同数だったが、公明が単独で第2会派になった。第1会派は、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」。

古賀のやったことは、とても「批判」なんていう代物じゃないだろと思いますが、それはともかく。

いやー、古賀が死にましたか。こいつは都議会議員なんてやっていますが、本物の右翼です。とても議員なんかやるような人物ではない。だいたい私も、彼の死後に知ったのですが、彼のWikipediaにも、

三島由紀夫を理論的指導者として仰いだ新民族主義運動の団体「日本学生同盟」に学生時代から加入し、「祖国再生運動」に参加した。

とあるくらいです。つまり学生時代からえんえんプロ右翼みたいなことをしていた人物です。右翼活動家が思想的にはそのまま政治家になったような野郎だと考えてよろしい。実際、古賀については、上にように訃報記事にすら、こちらの件が書かれているくらいです。

>2003年7月4日に、田代博嗣土屋敬之と共に東京・日野市の都立七生養護学校(2009年度より東京都立七生特別支援学校)を視察し、同校の性教育などの方法について批判し、教材を没収するなどさせた。

古賀らの行為が、学校の教育に介入・干渉するもので、教育の自主性を阻害してゆがめる危険のある行為だとして、教員・保護者ら31人が損害賠償などを求めた訴訟が提起された。2009年3月12日、東京地方裁判所は、教育基本法第10条が禁じた「教育に対する不当な支配」に当たるとし、古賀らが行ったことが、一方的な批判で侮辱であり、裁量権の乱用だとして、慰謝料計210万円の支払いを3都議と都に命じる判決を言い渡した。都教委側は判決を不服として控訴したが、東京高等裁判所大橋寛明裁判長)も2011年9月16日、一審を支持、控訴を棄却最高裁判所第1小法廷金築誠志裁判長)は2013年11月28日付けで、原告被告双方の上告を棄却。都と三人に控訴審判決額の賠償を命じる判決が確定した。

記事中の注釈の番号は削除しました(下の引用も同じ)。なにしろ古賀は、こういうことがあったにもかかわらず

>5年後の2018年3月にも、足立区の区立中学校で行なわれた性教育の内容が「学習指導要領に沿っていない、不適切だ」と問題視し、都教育委員会に調査させた。区教育委員会は「不適切だとは思っていない」と反論した。都教委は、区教委を指導し、4月の中学校長会でも注意喚起することを決めた。同年9月には、問題視された性教育を都教委が容認し、同校は今後も授業を継続することとなった。

などということをしているくらいです。この件について、inti-solさんが詳細な記事をお書きになっているのでぜひお読みください。

臭いものに蓋、で済む話ではない

それで私も全然知らなかったのですが、bogus-simotukareさんの記事で、私が知って「うひゃー」と思った(しかし同時に、さもありなんとも思った)件を。荒木和博が、次のような記事を書いているのです。

古賀俊昭さんのこと【調査会NEWS3206】(R02.3.11) 

>3月9日、古賀俊昭・都議会拉致議連会長が亡くなられました。余りにも突然で、正直呆然としています。先月お会いしたときはお元気で「もう首相官邸の前で座り込みでもやらなきゃだめだよ。やるときはいつでも呼んでください」と言っておられました。自民党所属ではありましたが安倍政権の拉致問題への対応には極めて批判的でした。

 拉致被害者救出運動が始まって、地方議員の会ができたとき、都議会では自民党が古賀さん、民主党が土屋敬之さんを中心に動いて下さいました。土屋さんは大動脈乖離で一時死線をさまよいましたが、今は再発には注意しながら活躍されています。それもあってお元気だった古賀さんが急逝されたのは信じられない思いです。

(後略)

古賀って、都議会議員の拉致問題のグループの会長職だったんですか。知りませんでしたが、これほんとにどうしようもないですね。しかも土屋も深くコミットしているとはねえ。

まあつまりは、党派は違うとはいえ古賀と土屋という人物は、思想的には盟友関係にあるということなんでしょうが、まさに荒木がふれている古賀と土屋の双方が、上の七生養護学校の件の当事者じゃないですか(苦笑&呆れ)。これはいったいどういうことなのか。

そもそも論として、拉致問題ってのは完全な外交問題なので、地方議員がどうこうできるようなものでもありませんが、古賀も土屋も、とてもまともな人間でも政治家でもないわけで、こんな連中が拉致問題にかかわったって、同類の荒木や西岡力らにとっては強い味方なのかもですが、現実には家族会にとっても拉致問題をなんとか解決の方向に導きたい人間にとっても、迷惑なだけでしょ、まったくもって。こいつらにとっては、拉致問題なんて、自分たちの右翼運動の一環でしかない。

それでですよ。たとえば家族会に、「で、古賀(あるいは土屋)は、拉致問題解決に、どう寄与したんですか」と聞いて、家族会は、「これこれこういうことをしてくれた」と答えられますかね。答えられないんじゃないんですかね。答えられたとして、朝鮮総連にこのような抗議をしたとか、朝鮮学校にどうしたこうしたとしか言えないのではないか。どっちにしたって、拉致問題を解決するには、何の役にも立たない話です。

それでですよ、古賀だ荒木だ安倍晋三だ西岡力だといった役にも立たないクズ連中に「感謝」(?)して、本当に感謝すべき人たちを批判するのが、家族会です。世の中こんな忘恩の連中は見たことがない。まったくひどいものです。

つまりは、北朝鮮による日本人拉致問題というのが、古賀のようなプロ右翼とでもいうべき連中の格好の道具になっているというわけです。こんなクズとくっついていて拉致問題がまともに進展するわけがない。それでそういうことを指摘すればどうせ家族会は、お答えなしかさもなければ「こういう人しか役員のたぐいになってくれない(あるいは率先してなりたがる)」(だから仕方ない?)とでもいうのでしょう。どちらにしてもあまりに愚劣な光景です。だいたい古賀みたいな連中しか「都議会拉致議連会長」になりがたらないというのなら、まともな人間は拉致問題とかかわりたがらないということです。そんな運動にまともな将来があるわけがない。蓮池透氏は、拉致関係のデモ活動をしていて自分の周囲にいるのが右翼系の連中ばかりで「これはおかしいぞ」と思ったそうですが、まさにそのような連中のかっこうの食い物に拉致問題が堕ちているというわけです。

いずれにせよ古賀という個人は、完全なプロ右翼なのだから、こんな人物を公認し続ける自民党の問題でもあるし、また当選させ続ける選挙区である日野市の有権者の問題でもあります。が、正直、1人区(小選挙区)ならまだしも、2人区以上でしたら、自民党(系)の候補の立候補が1人だけでしたら、現実問題として確実に当選しますからね。「自分は自民党の支持者だが、古賀はあまりにひどいから彼には投票したくない」という有権者もいるでしょうが、それはとても当落に影響のある数ではないでしょう。要は都の自民党がどうしようもないわけですが、古賀のような野郎は、それこそ重病にでもなって議員活動を続けられなくなるか、死ぬかしなれば可能な限り議員は続けるのでしょうから、けっきょく死ぬまで都議会議員であり続けたわけです。ほんと、どうしようもない無様で無残な光景です。

なおこの記事は、上に引用したinti-solさんの記事と、bogus-simotuakreさんの記事を参考にしました。お礼を申し上げます。


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