それで数日後、また教習所へおもむきました。
改めて、受付で配車手続きの仕方を習い(教習所のIDカードを機械に通します)、それで教習番号を打ち込み、教習台帳(っていうんだっけ)をキャビネットから出します。そのままオートバイ教習生の控え所へ向かいました。
プロテクターというのは、上のようなものです。上から上半身、肘、ひざです。これらのプロテクターをつけて、緊張しながら教習を待ちます。うまくプロテクターがはまりません(特に膝)。なお写真の出典は、Amazonより。
前の時限の教習が終わり、それで教習生と教官じゃなくて指導員が控え所に帰ってきます。教習生をあらためて確認すると、あまり若い人はいません。もっとも大型を取る人もいるわけで、ある程度年齢のいった人が多いということもあるのでしょう。
今日の教官(じゃなくて指導員)の人は、やや太り気味の男性でした。改めて、ヘルメットとプロテクターをチェックしてもらいます。今日も、バイク経験の有無を聞かれたので、ずいぶん前スーパーカブに乗っていたという話をしました。
不定期連載・普通自動二輪免許取得記(前説3・最初に原付免許を取得する)本日は、右折と左折をやります。何回もエンスト、方向指示器を出すのも難しく、いろいろ苦労します。ブレーキをうまくかける練習、3足で40㎞加速する練習など。40㎞はやはり怖いですが、なんとか徐々に加速できるようになったでしょうか。右脚は、なるべく地面につかないようにする(右側を通る車に脚をもっていかれる)、2回ギアのペダルを踏んで、そのあとペダルが動かなければローにギアが入っているとか、今回も金言をいろいろもらいました。2回踏んでその後ペダルが動かなければローだなんて、もちろん当然にもほどがある話ですが、慣れないうちは「なるほどねえ」ということになるわけです。
教官(じゃなくて指導員)と一緒にいろいろまわっていると、やはり先方のギアの入れ方ほか参考になることが多いと感じます。何とか50分無事に乗りました。次の時間は、と聞かれたので、今日は1時間だけですというと、そうですかとちょっと残念そうでした。まあ確かに、入れられるのなら2時間続けて乗ったほうが効率的ではあるには決まっています。こっちは疲れるけどね。これは、大型の時もよく言われました。やはり2時間続けてのほうが、きっちり復習できていい教習になると。
まだその段階ではないのですが、可能なら、2段階では1日に3時間乗ってもいいのです。3時間連続は不可ですが。教官(つい「教官」と書いてしまいます)に礼を言います。帰り際、どんなバイクに乗りたいのか聞かれたので、買う気もないですが、カワサキのバイクやホンダがいいと話をしました。すると、「大型もとりましょうよ」と言ってくれたので、『イージー・ライダー』を見てバイクにあこがれたので、いずれは取るつもりだという話をしました。すると、すぐ取りましょうと言ってくれました。いい人です。受付で数日後の19時からの教習を予約します。これはシミュレーターになるといいます。どんな教習になるか? 楽しみです。
なお、自動二輪の免許取得では、公道での教習がありませんので(したがって二輪には仮免許なるものはありません)、そうなると公道での走行にやや問題が生じるので、シミュレーターを利用することによりその不備を補強するわけです。
それでは数日たったので、教習所へ向かいます。今日は前述のとおりシミュレータ―の授業です。教習生(たぶん四輪)に白人女性がいて日本語がうまかったので、英語であなたの日本語は上手だ、私は長きにわたって英語を勉強しているが、今ですら英語を話せないとかつまらんことを言ったら、ほんと? どこの会社で? と聞かれました。「会社」の意味が分からなかったのですが、つまり「work」という言葉を私は勉強の意味で言ったのですが、先方は働くという意味にとらえたようです。話をした限りでは、彼女はロシア系のようでした。彼女を教習所で見かけたのは、この日が最初で最後でした。
ともかくシミュレーターの授業が始まります。受講者は私だけ。指導員にあいさつして、授業開始です。ところが、指導員が悪いのか何が悪いのかは不明ですが、突然画面が消えてしまい、職員が直しに来ましたが直らず、次の時間まで待ってくれといいます。そんなのありかと驚きます。あとで、こういうのはしょっちゅうあるのですかと聞くと、やはりあまりないといいます。それで待っている間、指導員の人が「申し訳ありません」と缶コーヒーを2つくれました。いりませんが、こういうのはもらっておくのも礼儀かと考えたのでもらっておきました。たぶん指導員から缶コーヒーのような飲み物をおごってもらう人も少ないかなと思います。いや、私は、四輪を取得した際、私に親切にしてくれた指導員(学科専門の人で、たぶん警察か何かの出身の方)からやっぱり飲み物をおごってもらったことがあったな。Mさん、いい人だった。
不定期連載・普通自動二輪免許取得記(前説2・自動車免許取得に大変な苦労をする)(注の追加あり)すみません、教習の話に戻ります。参考までに、二輪教習の際のシミュレーターの写真をはりつけます。出典は、こちらのサイトより。
仕切り直しの授業は、若い女の子と一緒でした。最初に、シミュレーションのバイクに乗ります。このバイク、ギアもあるし、ブレーキもあるなかなか本格的なものでした。それで乗っていると、やっぱり前もって知れていた情報のとおり酔ってしまいました。私は、乗り物酔い自体はまず絶対といっていいくらいしないのですが、シミュレーターは苦手といわざるを得ません。なかなか運転も大変です。エンストもするくらいでかなりリアルでした。
次は、海辺の道を、右回り、左回りでコーナリングする演習をします。私は、右回りは70kmまで曲がれましたが、左回りは50kmでだめでした。もう1人の女の子は、80kmまでできて、それで左回りで80kmの時、いきなり自分の車線にトラックが停まっていて、それをよけようと反対車線に行ったらこれまたいきなりトラックが正面に走ってきて事故にあいました。テレビ画面で思いっきり反転します。これもひどいトラウマで、かなり鬱になりそうです。
その次に、制動距離疑似体験します。雨に濡れた鉄板や、砂のかぶさった道路などでブレーキをかけます。これもなかなか怖い演習でした。終わると、だいぶ疲れました。数日後に予約を入れます。次回の教習では、私にどのような試練が課せられるのでしょうか?
(つづく)