それではまた普通自動二輪教習の話です。
教習所に着いてさっそく配車手続きをすると、私が現れると同時に事務員の人に動きが見られました。もう私は記憶されているようです。まあつまりは、この時間に教習に来る教習生で、声をかける人間のリストができているということですが。すでに教習台帳も用意されています。
それで、さっそく次の予約はどうかというので、×曜が空いているのでその日の教習を予約します。想像するに、教習所も、私のような社会人教習生にはいろいろ気を使っているのでしょう。
二輪教習用控え所へ行き、しばらく休んでプロテクターほかをつけます。体格のいい社会人がいたので、私より進んでいるようでしたので、一本橋などは大変でしたかと聞きますと、彼は大型自動二輪でした。それは大変失礼しました。普通自動二輪は、教習所に通わず一発で取ったとのこと。大型自動二輪が教習所で取れるようになったのは1996年からで、現在ではさすがに多くの人間が教習所を利用する時代ですが、それでも現在でもいわゆる運転免許センターで一発勝負で免許を取る人も一定数います。
今回の指導員は、初めての人でした。率直に、前回スラロームで初めて転倒した、一本橋が全滅だったという話をします。それで教習。バイクに乗りますが、うまくニュートラルにできず苦労してしまいます。
ウオーミングアップで外周を3周ほど回り、そのあとまずはスラロームです。速く入って加速するというスラロームの基本を繰り返し指摘されます。ひいひい反復し、だんだんにスピードも出てきました。こういうのも、よほどセンスがなければやはりしつこく繰り返すしかないのだと思います。それでだんだんスピードをつけて回れるようになってきたと思えるようになりました。指導員によると、10秒くらいかかっていたのが、ようやく9秒なんとかくらいになったとのこと。
それで一本橋に入りますが、こちらのほうはなかなかうまくいきません。指導員から、始めに入るスピードが遅すぎるので、もっと早く入るよう話がありました。やや緊張しすぎているせいで、エンスト多数。これではどうしようもありません。ただ前回のように転ぶことはありませんでした。時間が来たので、また次の時間やりましょうといわれます。オーバーですが、まあ私も自分の力の不十分さはよく理解しているので異論はありません。
控え所に戻りますが、ヘルメットも外さずに休み、浄水器から水をもらいます。がぶがぶ飲んでしまい。やはり緊張しているんだなと思います。それで次の時間、さっきのバイクがニュートラルに入りにくかったと訴えたところ、指導員の人がバイクを交換してくれました。こちらのほうが、単に乗り方が悪いだけかもしれないが、ギアの換わり方がやや悪く、乗っていてスムーズな発信や加速が大変でした。スラローム中心の教習をします。5回連続と言われてひいひい回ります。だんだんスピードが出るようになってきました。抜けるときに加速もできるようになってきて、それなりに進歩したようです。
その次に今度は一本橋に行きますが、どうも悪い流れにはまってしまい、うまくいきません。1回だけ最後まで行けましたが、あとは半分まで行くのも難しいというところです。そのあと坂道発進を学びます。前回の教習ではうまくいったので、今回も十分できると気楽に考えていましたが、やはりなかなか難しいと感じます。エンスト連発。おもいっきりアクセルをふかしてクラッチを切って、それで後輪ブレーキを緩めればいいだけですが、やはり実際にやるとかなり難しいところがあります。このあたりもやはり繰り返し練習するしかありません。ここあたりで時間終了となりました。
指導員が、次はオートマチック車の教習だといってくれます。かなりお情けな気がしますが、ともかく1つの壁を破ったのは確かです。しかしみきわめを切り抜けられるかは、まったく自信がありません。事務員の女性に、次回はAT車という紙を渡して、ようやくほっとしましたと軽口をたたきました。次回もチャレンジの連続です。
(つづく)