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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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映画の興行の世界も、ポストコロナウイルスまででどうなるかというレベルでダメージが大きい(特にミニシアターに関しては、読者の皆さまも乞うご支援)

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こちらは、映画サイトの「シネマトゥデイ」の今週公開の映画というページのスクリーンショットです。今週日曜日の4月19日のものです。

完全に状況が白紙です。つまり日本では映画館が機能していないということです。これはすごいですね。私は、インターネット以前からこの世に生まれていますが、こんなものは見たことがありません。戦争中であろうとなんだろうと、映画館がこのような形で日本中でほぼこぞって閉鎖となった事態などはないはず。それでこれは、3月11日発表ですが、こんな事態にもなっています。

>2020.3.11

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』 国内公開日決定のお知らせ
全世界的に2020年4月から公開予定しておりました『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』につきまして、MGM、ユニバーサルならびに本作のプロデューサーであるマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリにより全世界の映画興行における状況を検証し、熟慮を重ねた結果、本作の英国での公開日を本年11月12日(木)、全米公開を11月25日(水)まで延期することが先日発表されました。

この延期を受け、国内では本年11月20日(金)に全国公開することが決定致しました。

もちろんこれは、007だけの話ではありません。日本だけでなく世界中で、映画の興行というのがしにくくなっている状況なのです。日本だけの話でなく世界的な話ですから、これもすさまじい話です。現時点では、映画の話とはまた違いますが、スポーツイベントなども、夏の高校野球も高校総体も、開始できるものでもないし、開催すべきでもないということになるんじゃないんですかね。映画にいたっては、映画館をいつ再開できるか、まったくめどが立ちません。

正直先週の前半(4月12日日曜日~15日水曜日くらいまで)あたりまでは、地方ではシネコンもふくめて開いている映画館もけっこう多かったのですが、もう後半はどこも片端から閉館ですね。たしかに映画館でクラスターになったらどうするんだよ、どう責任とれるんだよといわれたらどうしようもないので、これは閉館しか選択肢がなさそうです。

私が行った某ミニシアターは席を交互にガムテ―プで封印していましたが、もうそんなことも通用しなくなったわけであり、これも「どうもなあ」ですよね。

さてさて、映画館も、映画会社もしくは大企業が経営しているシネコンなどなら、いくつか閉館するところはあっても映画館稼業全面撤退ということにはさすがにならないでしょうが、小資本やNPOなどが経営しているミニシアターなんぞは、どこまで維持できるのかはなはだ怪しいですね。映画ファンの中には、それこそクラウドファンディングをするなんて話もあります。マスコミも、さすがに心配していろいろ報道もしている。映画ファンにとっては、がんばっていろいろな映画を上映してくれるミニシアターの廃業は本当に痛手ですからね。こういうことを考えると、やはり行政が休業あるいは営業自粛を求めるような場合は、何らかの金銭的助成をしてくれないとなあです。そうでなければ片端閉館になってもしょうがありません。いずれにせよ現状家賃すら払えたもんじゃないというレベルの事態になりかねません。

そう考えると、映画館営業自粛、ほぼ全面閉鎖という事態がどれくらい続くかは予断を許しませんが、これでは日本中のミニシアターが軒並み討ち死にという最悪のことも覚悟しないといけないなというところです。私も、可能な限りできることがあれば何かをしたいと思います。読者の皆さまの中にも、地元のミニシアターに通いつめている人が少なくないでしょう。そうであれば、可能な範囲でそのミニシアターが存続できるよう協力をしていただければです。最悪、一度経営が立ち行かなくなっても、すぐに同じ経営母体でなくても違う人たちがまた立ち上げることが可能な場合もあるでしょう。そういった場合には、可能な範囲でそのミニシアターに協力をしてあげてください。たとえば年間会員になるとか。個々の人間に対したことができるわけではありませんが、ともかくそんな程度の協力でも、この事態ではそれは決して小さなものではないはずです。

しかしたとえば次のような記事もあります。

新型コロナ1年で収束せず専門家は厳しい見方、五輪にも影響 ...

私も素人の個人的意見を書くと、たぶん1年では収束というのは厳しいと考えています。東京オリンピックも開かれるかどうかわかったもんじゃない。そして記事にもあるように、

>ここまでくれば、国民の6割から9割が感染して抗体を有する『社会的免疫』が成立するまで、あと2~3年は感染の完全収束はないだろう。

>今から1年でこの感染症が姿を消すことは、感染力や患者数から考えてもないだろう

>インフルエンザのように気温が上がると活動が低下するウイルスであれば、今年の4月下旬ごろから少しずつ感染拡大のペースが落ちて8月までには拡大の勢いが目立って落ち着く。ただ夏が過ぎて10~11月には再び感染が増大し、21年の4~6月まで再び流行が続くだろう。

ということを覚悟しなければいけないなと思います。残念ながら継続できないミニシアターも確実に存在するはずで、私たちとしてはそれを1軒でも少なく、そして継続できなかったミニシアターを少しでも完全廃業ではなく存続の道を探ることを試みることでしょう。可能な範囲でそれができればと思います。

 


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