先日こちらの記事を書きました。
情報(ひし美ゆり子(菱見百合子)主演の成人映画が有料チャンネルで放送される上の記事で取り上げた成人映画は封印作品ではありませんでしたが、しかしやはり長きにわたってあまり観られることのない映画でした。
それで封印作品といえば、おそらく日本で一番有名といっても過言でない封印作品が、『ウルトラセブン』の第12話かと思います。監督 実相寺昭雄、脚本 佐々木守というすごいコンビです。
ストーリーや封印、欠番になった事情については、他サイトを参考にしていただくとして、今回は、隊員服や白衣(彼女は、設定ではメディカルセンターに勤務していることになっています)でない私服姿のアンヌの姿を、この封印作品の中からご紹介します。ほかにも同じ実相寺監督作品の『狙われた街』(メトロン星人が出てくる回)では、喪服姿の彼女や、モロボシ・ダンと張り込む彼女の姿を見ることができます。やはり私服姿の美女を楽しめるのはうれしいことです。なおこの2本の実相寺作品は、同時に撮影されています。
高校時代の友人を訪ねるアンヌです。オレンジが鮮やか。
画像が不鮮明なので申し訳ないですが、友人を演じる女性は桜井浩子です。言わずと知れた『ウルトラQ』と『ウルトラマン』のヒロインです。
菱見百合子のアップです。
服装が変わって、怪しい男(正体はスペル星人)と桜井のデートにつきあう(と称して見張る)彼女です。やっぱり20歳の菱見百合子は美人です。
桜井の弟が学校で倒れたので駆けつけるシーンにて。
そこで決定的にあやしいことに気づく彼女です。やっぱり美人。
今度は公園で、また怪しい男と桜井のデートを監視する彼女です。服は、さっきのと同じ。いいんですかね? さすがに違う日の設定だと思うんですが。でも白い上とライトブルーのスカートが、すごくすてきです。やはり美女は別格です。なお撮影場所は、砧公園の模様。東宝、円谷プロ双方に近いので、ここはウルトラシリーズの撮影がちょいちょいされている模様です。
珍しくスーツ、ネクタイ姿のモロボシ・ダンとアンヌのツーショットです。うーん、この2人お似合い。
奇怪な建物に怪しい男が入ります。それを尾行した2人です。なおこの建物は、オープンセットではなく世田谷区岡本に実在した建物です。5×5×4=100の窓があったので「100(百)窓」というあだ名があったとか。当時は、映画やドラマなどで何回も使われています。別に美術館とかではなく、居住用の建物ですが、やはり使い勝手が悪かったのか、1985年に解体されたとのこと。興味のある方は、「岡本 100窓」とでも検索すれば、いろいろなことがわかります。
なおまったくの余談ですが、このアジトにいるスペル星人の仲間に、奥村公延が出演しています。彼は、『ウルトラQ』や『ウルトラマン』『快獣ブースカ』にもゲスト出演しています。
いずれにせよ2種類の彼女の私服姿を観られるのだから、これはなかなか貴重です。
いまにしてみるとこの数年後にTBSを退職した実相寺監督が監督した性的に過激なATG映画に彼女が出演してくれたら面白かったろうなと思います。彼女は72年3月まで東宝の専属でしたから、いくらATGが東宝系の会社ではあるとはいえ、出演ましてやヌードは難しかったでしょうが、それでも実現すればよかったなと思います。なお桜井浩子は、71年の『曼荼羅』で、ヌードを披露しています。
菱見百合子(ひし美ゆり子)にはこれからもこだわっていきますので乞うご期待。