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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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立石涼子が亡くなった(たぶん彼女の唯一の映画主演作が、日活児童映画の『四年三組のはた』だと思う)

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すみません、若干旧聞ですが、女優の立石涼子が亡くなりましたね。記事を。

>2020.8.3 05:02

立石涼子さん死去、68歳 「GTO」内山田教頭の妻役など名脇役

 舞台やドラマで名脇役として活躍した女優、立石涼子(本名・立石凉子)さんが2日午前4時52分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。68歳だった。

 所属事務所によると、昨年9月に体調を崩した際、肺がんが判明。手術や投薬治療を重ねて回復を目指していたが、今年6月頃に体調が悪化して入院し、この日朝に息を引き取った。葬儀は、遺族の意向で近親者のみで行い、お別れの会の開催は未定という。

 立石さんは入院するまでは日常生活を送ることができ、4月には朗読劇「ポルノグラフィ」に出演予定も、新型コロナウイルスの影響で公演が1年延期になっていた。

 最後の舞台は、昨年1~2月に上演され、18日に急死した俳優、三浦春馬さん(享年30)の主演舞台「罪と罰」。昨夏までは仕事をしており、公開時期未定の映画も撮影していたという。

 長崎出身の立石さんは文学座研究所を経て、1976年から2014年まで演劇集団 円に所属。「ヘンリー四世」「三人姉妹」など演出家、故蜷川幸雄さんの作品の常連だった。味のある妻役や母親役でも存在感を発揮し、フジテレビ系「GTO」で中尾彬(77)が演じた内山田教頭の妻やTBS系「下町ロケット」で立川談春(54)が演じた佃製作所の元経理部長・殿村の母親役などでも知られる。生涯、独身を貫いた。

彼女は舞台中心の女優でしたが、私はテレビドラマもあまり見ないので、正直彼女にそんなに詳しいわけでもないのですが、個人的に思い入れの強い映画に彼女は主演しています。『四年三組のはた』です。この映画は日活児童映画の作品で、1976年に発表されました。ちょうど彼女が、「演劇集団 円」に所属した年です。「日活児童映画」については、

昔、日活児童映画というのがあった

で記事を書かせていただき、また、これは子役の柿崎澄子について書いた記事ですが

『透明ドリちゃん」についての情報、あと柿崎澄子についての話

という記事で、『四年三組のはた』についても触れました。実際彼女の死の翌日など、上の記事のアクセスも、わりとありました。

それで彼女の映画出演の数は少ないのですが、上の記事でも「名脇役」と書いてあるくらいで、私の観たところ、どうも彼女の出演した映画の中で主演といえるのはたぶんこの映画だけですね。おそらくですが、ドラマもそうだし、舞台でも主演作品は多くはないのではないか。

実は『四年三組のはた』も、柿崎をはじめとする子役の存在が大きいし、南美江の産休補助教員の存在が大きいので、そんなに絶対的な主演というわけでもないのですが、私も知らなかったんですが、2011年にこの映画のトークイベントが開かれまして(参考までに魚拓)、彼女は監督(藤井克彦監督)とともにトークショーに参加しているようです。

う! それ絶対行きたかった、タイムマシンで時間をさかのぼりたいくらいです。なにしろ懇親会もあったようですからね。うひゃーです。まーったく悔やんでも悔やみきれません。立石さんとしても、唯一、あるいはほかにそうはない主演作品ということで、それなりに思い入れの強い映画だったのだろうと思います。

同じことを何回も書きますが、日活児童映画は、そもそもVHS化すらされていない作品も多いし(この映画はされています)、DVD化に関しては、松田優作のからみで『ともだち』がされているくらいです。これも日活からの発売でなく、講談社からの発売という変則的なものです。CSですらろくに放送れませんからね。「チャンネルNECO」って日活の会社じゃねえかよと思いますが、なかなか放送してくれません。もっとも私も見落としの連発です。

情報(松田優作の駆け出し時代出演作にして、原田美枝子のプレデビューの映画である日活児童映画が、DVD化されていた)(追記あり)

そんなことを考えていましたら、また「え!」です。これも終わった上映会ですが、次のようなイベントを知ったのです。なお参考のために魚拓もとっておきます。

>日本映画無料上映会】8月のJFシアター
2019/7/24 映画 JFシアター, バンコク, 日本映画無料上映会
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8月のJFシアター
国際交流基金バンコク日本文化センターが開催している日本映画無料上映会。8月は「First Teacher」と題し、主人公の人生に大きな影響を与えた恩師との交流を描いた作品を特集します。全作品タイ語字幕付きです。お楽しみに!

時間:毎週金曜日:18時半~
場所:国際交流基金バンコク日本文化センター セミナールーム(アソーク サミットタワー10階)
料金:無料
電話:0-2260-8560~4
HP:http://www.jfbkk.or.th

8/2
『四年三組のはた(Flag Class A Grade 4)』(1976年)

担任の教師の出産を通して、友情や団結、親子の絆など様々なことを学び成長していく子供達の姿を描く。
監督:藤井克彦
出演:立石涼子、南美江、桑山正一、樋浦勉、前田昌明

(略)


8/30
『先生のつうしんぼ(Funny Note ( From Pupil ))』(1977年)

新任の先生と、先生の通信簿をつけ始めた生徒たちとの交流を通して、生きた教育とは何かを問う。
監督:武田一成
出演:渡辺篤史、大橋伸予、木村政彦、宇野重吉、今福正雄

『先生のつうしんぼ』も日活児童映画です。

う! これ絶対観たい!!!

といったって去年のものだし、またバンコクだから大変ですが、そんなん旅行にかこつけていけばいいのです。今年で、しかも渡航が可能なら(可能でないからダメですが)さっそくLCCを予約して、8/30の上映会には間に合うようにいきたいものです。馬鹿? はい、私は映画と旅行と美女に関しては、徹底的に馬鹿になる人間です。うーん、残念、無念。悔しいの一言に尽きます。

それにしても立石さんがお亡くなりになったのを機に、日活さんもぜひ日活児童映画のDVD化を・・・なんて絶対しないでしょうが、やっぱり何らかの上映イベントに期待するしかないんですかね。それとも私が主宰するか。そういうことも考えます。

立石涼子さんのご冥福を祈ってこの記事を終えます。なお、上の白黒のスチール写真は、バンコクのイベントのHPより。一番右にいるのが柿崎澄子ですかね。ついでに『先生のつうしんぼ』のスチール写真も。


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