>2020.08.18
デュワ! ウルトラセブンが4Kリマスターで登場!
「ウルトラセブン」4Kリマスター版
【放送予定】
9月29日(火)スタート〈全48話〉
毎週火曜[BS4K]後11:15〜翌前0:10
※本編を2話ずつ放送し、冒頭3分で2話分の見どころを紹介します。
<事前特番>
「4Kで進化するウルトラセブン」
【放送予定】
9月5日(土)[BS4K]後7:00〜7:43
9月13日(日)[BSプレミアム]前11:17〜後0:00
【再放送予定】
9月12日(土)[BS4K]前11:00〜11:43/22日(火・祝)後11:15〜11:58
「ウルトラQ」「ウルトラマン」に続く円谷プロダクションの「空想特撮シリーズ」第3弾である「ウルトラセブン」。「ウルトラマンシリーズ」でも随一の人気を誇り、最高傑作との呼び声も高い「ウルトラセブン」が4KHDRでリマスターされ、9月29日からBS4Kで放送されることが決定しました。
16mmのネガ原版から4KHDR化したことで精細かつ色彩豊かな映像が実現。怪獣の生物感が増し、ウルトラホークなどウルトラ警備隊の主要メカの金属感も増しました。当時の放送では表現できなかった色や光の美しさが鮮明になり、より魅力的な「ウルトラセブン」を堪能できます!
「ウルトラセブン」4Kリマスター版
【放送予定】
9月29日(火)スタート〈全48話〉
毎週火曜[BS4K]後11:15〜翌前0:10
※本編を2話ずつ放送し、冒頭3分で2話分の見どころを紹介します。
放送に先立ち、「ウルトラセブン」の魅力を紹介する特番の放送も決定!
新たに発見された「ウルトラセブン」の魅力を当時の撮影スタッフとともに振り返ったり、モロボシ・ダン役の森次晃嗣さんやアンヌ隊員役のひし美ゆり子さんから当時のエピソードを伺います。さらに「ウルトラセブン」ファンとしても知られるダウンタウンの松本人志さんが独自の視点からその魅力を熱く語ります。
この番組が最初に放送されたのは、1967年~68年です。森次氏は1943年生まれとのことで、80歳も近くなっています。これだけ長期にわたって再放送、分析、複数回にわたるリマスタリング他がされているドラマというのも私は知らないですね。今回はBS4Kでの放送ということで、現段階私は観ることができないと思いますが、ともかく民間企業(円谷プロ)と民間放送(TBS)が共同制作したドラマを、国営放送に近い性質のある公共放送が全作品(「12話」は、例によって封印状態)放送するというのは、まさにこの番組が、国民的番組であるという認識のものにあるということでしょう。それもすごいことです。
森次氏やひし美ゆり子(当時は、「菱見百合子」)のインタビューもあるようですから、これも必見ですからね。興味のある方はぜひどうぞ。
さてそうなると、このブログでも数回とりあげたヒロイン交代のエピソードがやはり切ないですね。たぶんまたこの件についてひし美さんも話すのかもですが、もともとヒロインの友里アンヌ役は、東宝の新進女優だった豊浦美子に内定していました。しかし彼女の映画出演がきまったので、東宝が急遽代役を探すこととなり、菱見百合子にあてがわれたわけです。当時は、映画に呼ばれてドラマの方を優先させるということはあり得なかったし、もちろんこの2人とも、このドラマがここまでの国民的存在になるなどとは予想もしていなかったわけです。
実際現在の彼女は、「アンヌ役を降板した人」ということで論じられることが多いかと思います。彼女の珍しいフォトセッションを。
なんかすごく寂しそうな表情をしている彼女が印象的ですが、隣にいるのは、アマギ隊員を演じた古谷敏です。古谷氏は、「ウルトラマン」でスーツアクターをつとめたことでも知られています。今回の特番にも顔を見せてくれるようですね。それで、豊浦、ひし美、古谷のお三方が登場して鼎談をしているのがこちら。
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詳細は、興味のある方はお読みいただければいいとして、やはり豊浦さんは、もったいなかったなというニュアンスのことを語っていますね。それは当然ですね。彼女がそのままアンヌを演じていれば、あるいは彼女が、特撮界の永遠のアイコンになった可能性もある。いや、菱見アンヌでなければだめだという意見も多いでしょうしそうかもしれませんが、豊浦さんとしては、まさに運命のいたずらによって苦い思い出となってしまったということでしょう。
それにしても同じことを何回も書きますように、彼女がアンヌになっていれば、だいぶアダルトなアンヌになっていたでしょうね。彼女は1943年8月生まれですので、24歳になるかならないかくらいで撮影に突入したことになったはず。菱見百合子は1967年6月生まれですから、20歳になったばかりでのアンヌ役でした。
観られる環境にある方は、この国民的ドラマ(もう「特撮ドラマ」という枠を完全に突き抜けていると思います)をぜひご鑑賞ください。なお、最初と最後の写真は、たぶん宣伝用の、円谷英二とのフォトセッション。円谷御大は、「監修」としてクレジットされており、1970年にお亡くなりになっています。
参考記事
人生というのは、ほんのちょっとしたことで大きく変わっちゃうんだなと思った話 情報(ひし美ゆり子(菱見百合子)主演の成人映画が有料チャンネルで放送される