若干旧聞ですが、岸部四郎がお亡くなりになりましたね。記事を。
>岸部四郎さん波乱生涯に幕 保証人…骨董…破産…病
[2020年9月16日6時48分]
グループサウンズ、ザ・タイガースのメンバーとして活躍し、テレビ司会者や俳優としても親しまれたタレント岸部四郎(きしべ・しろう=本名同じ)さんが8月28日午前4時33分、拡張型心筋症による急性心不全のため、千葉県内の病院で死去したことが、15日分かった。71歳。京都府出身。葬儀は近親者で行った。
晩年は自己破産や闘病体験、妻の死などを公にし、著書やブログが話題になった。俳優岸部一徳(73)は兄。
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岸部さんは03年に脳出血を経験後、視野狭窄(きょうさく)やパーキンソン病を患い、闘病しながら復帰を目指していたという。所属事務所はこの日、岸部さんの死去を発表し「ザ・タイガース時代から応援してくださいました、たくさんのファンの皆さま、芸能関係者の皆さま、治療やリハビリに携わってくださいました全ての方たちに心から感謝しております。ありがとうございました」とコメントした。
岸部さんは69年、歌手沢田研二(72)がボーカルを務め、一徳がベースを担当していたザ・タイガースに「岸部シロー」の芸名で加入。ギターやタンバリンを担当した。その後、俳優としても活動。78年には、日本テレビ系ドラマ「西遊記」の沙悟浄役などで人気を博した。
84年からは日本テレビ系の朝のワイドショー「ルックルックこんにちは」で13年半にわたり、司会を務めた。その当時は公表されていた長者番付の常連でもあった。
98年には、サイドビジネスで不渡り手形を出したとして、「ルックルックこんにちは」を降板。数々の連帯保証人を引き受けていたことや、骨董(こっとう)品のコレクションなど自身の浪費癖も重なり、借金が増えてしまい、自己破産に至るなど苦労が重なった。
私生活では85年、14年間連れ添い、1男1女をもうけた夫人と離婚。その後、94年に、ブティックに勤務していた小緒里(さおり)夫人と再婚した。その時、岸部さんは「ルックルックこんにちは」の司会を務めており、番組内で結婚を報告した。だが、小緒里さんは07年4月、43歳の若さで心臓発作により他界。小緒里さんは岸部さんとの結婚を機にマネジャーとなり、98年に岸部さんが自己破産した後も支えた。当時岸部さんは報道各社に送ったファクスで「私には彼女しかいないという思いで生きて参りました。彼女に何かもっとしてやれたことはなかったのかと悔やむ思いばかりです」と話していた。
晩年は自己破産や闘病体験、妻の死などを公にし、著書やブログが話題になった。11年には、自律神経などで体調を崩していたが、車いすで映画のイベントに出席。ザ・タイガースについて「再結成? 実現するかもしれない。まず、元気にならないと。(舞台で)せめては歩きたい」と意欲を示し、13年12月に行われた、ザ・タイガースの再結成公演に姿を見せていた。
最近お姿を拝見していませんでしたが、13年12月が、彼の最後の姿だったようですね。ご冥福をお祈りいたします。
浪費癖の話も興味深いですが、今日は違う件を。お読みいただきたいところのみ引用します。
> また、岸部さんは兄の代わりに頭を下げてもいた。2010年秋、兄の岸部一徳がドラマ「医龍3」(フジテレビ系)に悪者の医者役で出演していたころのことだ。
別のテレビ局関係者は「一徳さんのセリフに、一部で猛反発の声が上がったんだ。少子化が進む日本で患者を増やすため、いま日本のデパートにあふれている中国、韓国、ロシアの富裕層を受け入れる…みたいなセリフだった。勘違いした人々から、四郎さんまでバッシング。ところが四郎さんは、直接抗議を受けても『すいません、台本を読んだだけでした』と謝っていた」。
キャラクターと本人を混同しないでほしいですよねえ(苦笑)。
当該ドラマを観ていないので何とも論評できませんが、記事でも
>悪者の医者役
とあるくらいで、ドラマだって別に、一徳の演じる役を肯定はしていないでしょうに。しかも弟に言ってどうする(笑)。いい迷惑です。
たとえばモロボシ・ダンを演じた森次晃嗣 は、『ウルトラマンレオ』のファンから「叱ってください」と頼まれるとか。いや、それ役の話じゃんと思うし、『レオ』のダン隊長と『ウルトラセブン』のダン隊員とではずいぶんキャラクターも違いますが(つまり、最初はMAC隊長は、モロボシ・ダンでない地球人であるという設定だったので、そうなったのですが)、やはり自分が憧れるキャラクターに思いを投影しちゃうんですかね。なお森次氏は、叱ってとかぶって、といわれても、アントニオ猪木じゃないんだからさという趣旨のことを語っています。出典は下の本より(p.26)。