>デザイナー高田賢三さん死去 81歳、新型コロナ感染で
2020年10月5日 01時12分 (10月5日 01時27分更新)
【パリ共同】フランスメディアによると、「KENZO(ケンゾー)」ブランドで世界のファッション界を先導した服飾デザイナーの高田賢三さんが4日、新型コロナウイルス感染のため、パリ郊外の病院で死去した。81歳だった。兵庫県出身。
文化服装学院在学中に「装苑賞」受賞。1965年渡仏し、70年にパリにブティック「ジャングル・ジャップ」を開いて最初のコレクションを発表。その中の1着が雑誌「ELLE」の表紙を飾り、日本の生地を使った服などで一躍注目を集めた。
華やかな色彩、大胆な柄の組み合わせ、民族衣装からの着想、重ね着などを想像力豊かに展開した。
Wikipediaによると
>2020年9月中旬、パリで新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に感染。パリ郊外ヌイイ=シュル=セーヌにあるアメリカン・ホスピタルで闘病生活を送っていたが、10月4日、COVID-19の合併症によって死去したことをフランスのメディアが報じた。
とのこと(注釈の番号は削除)。
最近でも内装のブランドを立ち上げたそうですが、まだまだいろいろしたいことはお持ちだったと思います。ご冥福をお祈りいたします。
それで当方にとっては、高田氏といえばやはり、私の大好きなイラン系フランス人女優であるアニセー・アルヴィナ主演の映画『夢・夢のあと』を監督した人です。
日本で彼女の出演作品が劇場公開されたのはこれが事実上最後であり(その後アラン・ロブ=グリエ監督作品が公開されましたが)、つまりは高田氏がこの映画で彼女を起用してくれなかったら、たぶん日本での彼女の出演作は、『フレンズ』2部作に限られてしまったと思うので、いまにしてみるとこの件ではほんとに高田氏に感謝したいと思います。
が、残念ながらこの映画はきわめて評判が悪く、テレビ放映はされましたが、ソフト化もされず、私の知り限りですが、昨今はCSもふくめたテレビ放送もされてないはず。高田賢三追悼とかで放送される見込みもたぶんないだろうし。
それで高田氏には子どもはいないようですから、そうなると彼の財産を管理する人が出てくるはずで、その人が『夢・夢のあと』の権利も引き継ぐことになるんですかね。その人が『夢・夢のあと』のソフト化なり上映に動いてくれる可能性はあるのか。あんまり期待していないですが、高田賢三もこの映画の何らかの権利は持っているわけですので、ご当人からすれば『夢・夢のあと』の監督は「黒歴史」だったようなので、相続財産管理人はそのようなことはどうでもいいのかもですから、少なくとも高田氏が存命の時よりは、この映画も少しは鑑賞できる可能性が高くなったのかもとはかない期待をしています。映画の内容も、全くもってはかない、題名通りの夢のような映画でしたが、私がこの映画をまた観る機会を夢見ても、それくらいの権利はあるだろうと馬鹿なことを考えないでもありません。
この件については、11月のアニセーが亡くなった日に書く記事で、またちょっと突っ込んでみます。上の写真の出典は、こちら。