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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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固定電話を買い替えた(進化はしているが、それが今後どうなるかは不安だ)

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何年ぶりか定かでないですが、固定電話を買い替えました。

今の時代、固定電話を解約する人が多いし、世帯を分離して独立したら固定に新たに契約をすることはしないことが多いと思いますが、当方は固定電話を好きだし役立っているので、解約をする気はありません。ただ数年前、事情があってNTT東日本から、他社に契約を変えました。

それで新しく買った固定電話がこちら。

古いほうがこちらです。

2つを比較した写真はないのでわかりにくいかもですが、大きさ、軽さ、手軽さ、コードレスフォンであること、子機があることなど、使い勝手は比較の対象にもなりません。もちろん先日買ったほうがずっと良いわけです。

はるか昔は、私の家も黒電話を使っていて、電話なんて黒電話で十分と思っていましたが(そもそも当時は、まだ電話を借りていたはず)、だんだんにそういうわけにもいかなくなり、プッシュフォンになり、またいろいろ機械も進化してきました。

実際、私が初めてインターネットをした際は、モジュラージャックを電話機から取り外して、それをPCにつけるという古典的な手段をしてインターネットにつなげました。まもなくADSLになり、現在はWiFiですが、そんな時代もあったわけです。

その後携帯電話が急速に発達して、実質的に固定電話というのは重要性が激減しました。よって生産も減り、撤退するメーカーも多くなったでしょうし(前の電話はシャープ製、今回はパナソニックです。で、私が電器屋で確認したら、パナソニックばかりでしたので、たぶんですが、パナソニック以外ではあまり作っていないのかもです)、技術革新などもさほど進まないのではないかと思います。VHSビデオ再生機やテープ、フロッピーディスク、車のマニュアル車、ガラパゴス携帯など、技術革新ほかで使われなくなったり、非常に希少になった物は少なくありません。需要が減れば、各メーカーなども研究開発に金は出さないし、消費者からも要望がなければますますそういうことになります。

それで今回拙宅で固定電話を買い替えたのは、前の固定電話が使えなくなった(聞こえなくなった)からですが、次に拙宅の電話が使えなくなった時、はたして代替となる固定電話というのはどうなるかなと思います。さすがにVHSビデオ(ベータも同じ)、フロッピーなどと比べれば、固定電話は業務用などそれなりの需要は今後もあるでしょうが、一般消費者向けのものは、どれくらいの需要が今後見込めるか。縮小の傾向は避けられないでしょうね。

私の家は、原則的にテレビもPCも冷蔵庫も洗濯機もその他もえんえん使い続けるので、電話機も使いきれなくなったらの買い替えとなるかと思います。それは当分先でしょうから、その時点では、どうなるかですね。

携帯電話は、ガラパゴス携帯からスマートフォンに進化し、アップルもその他各社も、いろいろハードもソフトも鋭意機能向上、コスト削減、工夫につとめています。携帯電話会社も、大手3社からMVNO、新規に立ち上げて大手を目指す楽天など、いろいろな企業が事業に参入し、サービス向上、新規開拓にいそしみます。国も、携帯電話の料金を下げるよういろいろ指導しています。それに対して固定電話は、もちろん社会に絶対必要なものですから、メンテナンスほかも日本などでは十分に行われていますが、公衆電話の撤去は進んでいるし、海外では固定電話の敷設が進まないうちに携帯電話が普及したので、固定電話の敷設はしなくなったということもあります。当たり前ですが、長いケーブルを敷設するより、基地局を設置するほうがコスト面では有利だし、工事も難易度が低い。携帯中心になるのは当然です。たとえば鉄道だって、延伸の計画が、モータリゼーションの進化で、道路が発達すれば線路の敷設をする意味がなくなるので、計画が中止になったり、営業終了になったり、災害で不通になった後再開せずに廃線になることもあります。なんでもそういうことはある。

物理的な輸送手段である鉄道や車、船、飛行機などもそうですが、データの通信なども、それこそ狼煙(のろし)やほら貝、伝書鳩などの手段もあったし、長きにわたって馬が最も早い手段でした。これが電信の発明、電話の普及、衛星による媒介、電波メディアの発達、インターネットの大衆化、携帯電話の進化といったさまざまな変化が私たちを取り巻きます。我が家の固定電話の買い替えというのも、そういった一連の進化と無縁では当然あり得ない。シャーロック・ホームズなんかも、まさに馬の時代から電話が使える時代まで書き継がれたわけで、最近観ている昔のドラマや映画などでも、ここで携帯があればなあというのはよく考えます。まったく、今日に始まり明日に終わることではありませんが、ほんと油断ができないものです。


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