コロナだなんだで、はたしてやるのかなとも思っていたのですが、今年の4月から再開される「午前十時の映画祭11」のラインアップが発表になりました。まずはあいさつを。
>1年間お待たせしました。「午前十時の映画祭」が帰ってきました。珠玉の傑作映画を再び劇場で!
特に素晴らしい傑作娯楽映画を選び、全国の映画館で1年間にわたって連続上映する「午前十時の映画祭」。2020年3月に10年の歴史に一旦幕を閉じましたが、ファンの皆様の閉幕を惜しむ声や熱い思いに後押しされ、「午前十時の映画祭11」として再開することが決定いたしました。
この10年間、映画館を取り巻く環境も大きく変化しました。再開にあたり、本映画祭をより長く維持するために、上映開始時間や鑑賞料金が変更となります。上映開始時間を10時からと限定せず【午前中開映】とし、鑑賞料金とあわせて劇場ごとの設定となりました。「午前十時」と銘打ちながらも開映時間が変わりますこと、あらかじめご了承ください。ご鑑賞前には各劇場公式サイトなどでご確認をお願いいたします。
オープニングを飾るのはショーン・コネリー出演作。ロマンチック特集から男たちの熱き闘い、魅惑の音楽特集まで。幅広いラインナップで初上映22作品を含む、選りすぐりの傑作27作品を上映します。
各作品の上映期間は、『ターミネーター』2作連続上映以外はすべて2週間上映です。また各作品の上映初日は金曜日となっておりますのでご注意ください。
「午前十時の映画祭11」の何度見てもすごい傑作映画を、映画館という最良の環境で心ゆくまでお楽しみください。
上の文章にもありますように、この企画は10回目で打ち切りになった理由が、各映画館の負担の問題でした。TOHOシネマズを中心とする大手シネコンでの上映が主とはいえ、やはり映画館からしても協力し続けられない側面があったわけです。よって、
>再開にあたり、本映画祭をより長く維持するために、上映開始時間や鑑賞料金が変更となります。上映開始時間を10時からと限定せず【午前中開映】とし、鑑賞料金とあわせて劇場ごとの設定となりました。「午前十時」と銘打ちながらも開映時間が変わりますこと、あらかじめご了承ください。
という措置になったと考えられます。この企画は最初大人1000円、学生500円(私は大学院生だった時代は、500円で観てしまいました)その後も1100円という破格の安さでしたが、やはりちょっとこれで長期の継続は厳しかったのでしょう。都内の映画館はまだしも、地方の映画館では正直閑古鳥が鳴いていたのも確かです。
さてさて、それでは今回のスケジュールをご紹介します。なお上映作品は、
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【上映作品】 上映作品は全27作品・外国映画の新セレクト作品/19本
・日本映画の新セレクト作品/ 3本
・これまで映画祭で上映した外国映画作品/4本
・これまで映画祭で上映した日本映画作品/1本
というわけで、だいぶ新作が多いですね。私もこの企画は、特に後半に、映画が同じ作品ばっかり、選定も意外性がない、とか考えたのですが、今回は再上映が5本ということで、スタッフや映画館からすれば安全パイの映画を上映したいのでしょうが、やはりそのあたりは、観客からもいろいろ不満があったのかもです。
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ショーン・コネリーに愛を込めて
04/02(金)~04/29(木)
アンタッチャブル
ザ・ロック
オードリーの魅力を再確認
04/30(金)~05/13(木)
ティファニーで朝食を
ロマンチックが止まらない
05/14(金)~06/10(木)
ノッティングヒルの恋人
マディソン郡の橋
運命とはなんと残酷なのか
06/11(金)~07/08(木)
ロミオ+ジュリエット
イージー★ライダー
キューブリックはやっぱり天才
07/09(金)~08/05(木)
シャイニング 北米公開版〈デジタル・リマスター版〉
2001年宇宙の旅
ターミネーター見参!
08/06(金)~08/19(木)
ターミネーター
ターミネーター2
男たちの決闘を目撃せよ!
08/20(金)~09/16(木)
座頭市物語 (4Kデジタル修復版)
真昼の決闘
世界のクロサワここにあり!
09/17(金)~10/14(木)
隠し砦の三悪人 4Kデジタルリマスター版
赤ひげ
見ているのは幻か、それとも・・・
10/15(金)~11/11(木)
ユージュアル・サスペクツ
未来世紀ブラジル
人間の真実とは?
11/12(金)~12/09(木)
ファイト・クラブ
グッドフェローズ
それは歌とともに現れる
12/10(金)~01/06(木)
モスラ 4Kデジタルリマスター版
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
音楽万歳!
01/07(金)~02/03(木)
天使にラブ・ソングを…
シカゴ
人生は思いもよらぬ展開に
02/04(金)~03/03(木)
スタンド・バイ・ミー
ファーゴ
03/04(金)~03/31(木)
イングリッシュ・ペイシェント
グラディエーター
映画館をAとBの2グループに分けて、それで交代で2週間(「ターミネーター」は1週間)醸成するという方式は、いままでと変わりません。再上映の映画が、「アンタッチャブル」「ティファニーで朝食を」「2001年宇宙の旅」「赤ひげ」「スタンド・バイ・ミー」といったところです。個人的には、オードリー(ヘプバーンよ、念のため)の映画を上映するのなら、「尼僧物語」でもすればいいじゃん(これなら初上映)と思いますが、そういうわけにもいかないんですかね。が、いずれはこの企画でも、「いつも2人で」と「暗くなるまで待って」を上映しないければい行けないのだろうなと思います。個人的には、「ロビンとマリアン」より後の映画を上映することはないと思いますが。あれより後は、正直「昔の名前で出ています」のたぐいでしょう。
あとは「モスラ」の上映が興味深いですね。「ゴジラ」は、あえて外したのも、新作の問題とかいろいろあるのでしょうが、「モスラ」も長きにわたって観ていないので、これは興味があります。
というわけで、料金も上がるのですが、面白そうな映画がありましたら、この企画を続けられればと思うので乞うご鑑賞。