昨日(3月24日)スマートフォン(iPhone)でこのニュースを知り、「おいおい」と思いました。
>古賀稔彦さん自宅で死去 死因はがん、事務所が発表 吉田秀彦氏、谷亮子氏ら追悼
[ 2021年3月24日 18:39 ]
「平成の三四郎」と称されたバルセロナ五輪の柔道男子71キロ級・金メダリストの古賀稔彦さんが24日、川崎市高津区の自宅で死去した。マネジメント会社が死因はがんと発表した。53歳。佐賀県出身。葬儀・告別式は29日正午から川崎市川崎区砂子1の4の3、宗三寺本堂で行う。喪主は妻早苗(さなえ)さん。
世田谷学園から日体大に進学。88年ソウル五輪男子71キロ級では3回戦で敗退したが、92年バルセロナ五輪で同級金メダル、96年アトランタ五輪は78キロ級で銀メダルを獲得。世界選手権も3度優勝。00年4月に現役を引退。全日本女子強化コーチや日体大助手などを経て4月から環太平洋大女子柔道部総監督を務めていた。
バルセロナ五輪78キロ級金メダリストの吉田秀彦氏(51)は「古賀先輩の訃報を聞き、今はただ驚きと、まだ信じられない気持ちでいっぱいです。最後まで奇跡を信じていましたが叶いませんでした。今の私があるのは、古賀先輩のお陰と言っても過言ではありません」とコメント。
2000年シドニー、04年アテネ五輪柔道女子48キロ級金メダリストで、元参院議員の谷亮子氏(45)は「現役時代は世界中のファンの皆さんを豪快な一本背負いで魅了し、感動させてくれましたし、指導者になられてからも全国の子供たちや多くの方々に広く柔道の素晴らしさを伝えられ、普及発展に多大な貢献をされてきました。最も尊敬する柔道家であり、常に柔道界に新しい風を吹かせてくれた方です」と追悼した。
彼の死のニュースを初めて知った際は、死因が書いていなかったので、「もしかしたら自殺?」と思ってしまいました。若いし、事故死よりは自殺の可能性の方が高いでしょう。が、そうでもないことを知りました。昨年からがんを患っていて、急激に悪くなったようですね。いずれにせよ早い死で大変お気の毒です。ご冥福をお祈りします。
それで私は全然知らなかったのですが、古賀が激やせしていてやばいという声はあったようですね。たぶんかれは「悪液質」と呼ばれる状態だったのでしょう。故・逸見政孝氏が最後の入院の前に記者会見した時の状態が「悪液質」です。つまり体調が悪くて、栄養がとれていない段階で、ちょっとどうにもならないとされます。
それで思い出したのが、オリンピックで2連覇して、全日本代表の監督も務めた斉藤仁です。彼も、50代でがんで亡くなっています。肝内胆管がんに伴うがん性胸膜炎とのこと。古賀のがんがどういう種類なのかはこの記事執筆時点でまだ公表されていませんが(呼吸器系か消化器系かそのほかか)、斉藤は消化器系のがんで亡くなりました。彼も54歳で、古賀とだいたい同じ年齢なわけです。オリンピックの同じ種目で金メダルを取った人が、2人して50代でがんで亡くなるとはねえです。
さらに思い出しましたのが、金メダリストではありませんが、東京オリンピックでアントン・ヘーシンクに敗れた神永昭夫です。彼も、直腸がんにて若死にしています。猪熊功のほうは自殺ですから病気ではありませんが、彼も63歳という若い死でした。
猪熊はともかく、50代でがんで亡くなった古賀、斉藤、神永のお三方は、やはり現役あるいはその後にやや身体を痛めつけすぎたことが病気の遠因だったみたいなところがあるんですかね。統計学的に考えて、柔道のメダリストが有意に早死になのかは当方統計学に弱いので計算できませんが、たぶんですが、彼らのスポーツへの打ち込み方の激しさは、がんで早死にするとまではいわずとも、トータルで考えればたぶん健康とかにはマイナスに作用するのだと思います。そうとうにダメージは大きいはず。
今はその頃とくらべるとある程度緩和されてきたのかもですが、昔のソ連や東ドイツのスポーツ選手は、禁止薬物の使いまくりで引退後などは若死にしたとされる選手もいますしねえ。そうでなくても肉体に深刻な問題を抱えることになってしまった人もいます。日本のアスリートはそういう点では世界的にもクリーンだと思いますが、薬物でなくてもものすごく肉体に負荷をかけていることはいろいろなマイナスの影響をその後の人生にもたらしそうです。なお上のスクリーンショットは2020年撮影のものだそうですが、確かにやややつれているように感じました。
記事発表日の追記:報道によると昨年腎臓を摘出したとのことで、すると腎臓のがんですかね。そのあたりつまびらかでありませんが、おそらく呼吸器系やその他のがんでなく、なんらかの消化器系のがんでなくなったようです。またもう1枚スクリーンショットを。
これはそうとう不健康なやせ方ですね。たぶんこのあたりが、「大丈夫か?」という声につながったのでしょう。