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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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興味深い本が出版される

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なかなか興味深い本が出版されます。記事より。

><池田小事件>宅間元死刑囚の精神鑑定担当医、鑑定本を出版

毎日新聞 5月18日(土)9時1分配信

 2001年6月に起きた大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の乱入殺傷事件で、宅間守元死刑囚の精神鑑定をした岡江晃医師(66)が、鑑定記録全文を掲載した著書を今月23日に出版することがわかった。「例のない重大事件だっただけに、記録を明らかにすることで、なぜ事件が起きたのかという背景や精神医療のあり方を考えてほしい」と出版の動機を語っている。「自分が悪いんと違う」などと、生々しい言葉がつづられており、議論を呼びそうだ。

 著書は「宅間守 精神鑑定書 精神医療と刑事司法のはざまで」(亜紀書房)。

 岡江医師は元京都府立洛南病院長。宅間元死刑囚が公判中の02年10月、大阪地裁から依頼を受け、もう1人の専門家と鑑定を担当。精神疾患ではなく、性格に極端な偏りがある「重い人格障害」と診断。責任能力はあると判断し鑑定書は死刑判決でも採用された。

 著書には関係者のプライバシーにかかわる部分以外の鑑定内容はすべて掲載した。事件前の心境について「何もかもが逃れたかった。今の苦しさから」と語っていたといい、事件当時の心境は「国家の命令で戦争しているような感じ。自分が悪いんと違う」などと表現。警察に捕まる際の心境として、「社会とさらばやなあ」などと話したと記している。

 岡江医師は別の公立病院を退職した12年春ごろから、鑑定書の出版を考えるようになった。事件から10年以上たち、興味本位で見られることは少ないと考えたからだという。事件前に15人以上の精神科医が診察していたのになぜ事件を防げなかったのか。自問を続けてきたという。

 岡江医師は「個人のプライバシーなどについては悩んだ。被害者の遺族や宅間元死刑囚の遺族は連絡先がわからず了解をとっていないが、客観的な記録を残そうと判断した」と話した。【田辺佑介】

あんまりめったなことは言えませんが、この本は非常に興味深いですね。読んでみないとなんとも感想は書けませんが、とりあえずさっそくAmazonに注文しました。

たぶん読んでいてそうとうストレスがたまる本だと思うので感想を書ける自信がありませんが、書けたら記事にします。

私は、犯罪被害者遺族を批判することもあり、その点でいろいろ批判も受けています。そういったことをかんがみても、やはりこの重大事件の犯人の論理というか思考様式というのは知っておきたいと感じています。


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