以前こんな記事を書きました。
なかなか面白い記事を見つけた(うそを見抜くのにいい判断材料になりそうだ)その記事の中で、昨今何かと話題のウイグルについてのデマ記事をご紹介しました。そこから引用します。なお()は、この引用での追補・注釈です。
>また以前、ウイグルでビールのイベントがあった、これは酒を飲まないイスラム教徒であるウイグル人への弾圧だ、という趣旨の非難をする記事を書いた人物がいて、それを某ネット論客は
>>嫌がらせにも程があるよなー。クズい。/ビールを抑圧の道具に使うな
とはてなブックマークで評しました。なおご当人理由は知りませんがネット論客をやめて逃げてしまったので、これは現在見ることができません。引用は、bogus-simotukareさんのブログより。
イスラム教徒イコール酒を飲まないというものでもないのですが、ご当人そんなこともご存じなかったんですかね? たとえばイスラム教徒がみな戒律を守って禁酒をしているのなら、下のような本は書かれないでしょう。
(本の写真は省略)
著者が、イスラム圏でいかなる手段で酒を入手したかという話が書かれています。もちろんサウジアラビアのように戒律の厳しい国もありますが、そうでない国(地域)もある。昔行ったシリアは、ダマスカスの裏道に酒屋がありまして、私もビールを飲みました。ほかにもマレーシアやインドネシアなども、酒が飲めないわけではない。
そうしたら、爆笑ものの話であることが分かりました。ウイグルは、酒文化が豊富であるのです。詳細はこちらの記事を参照してください。そして次のような指摘が入ったわけです。
>>「国策アルハラ」という語の斬新さがやばい/軽く調べた範囲だとウイグルに飲酒文化があるのはわかった、がムスリムである以上禁酒する人が多いのも確かなようなので判断保留。
すると、たぶんご当人も「変だ」と思って調べたのでしょう。そしておそらく「まずい」と考えたらしく、こちらのブックマークに対する応答として(別にこのブックマークは、この人へのメッセージではないのですが)次のようなことを書き加えたのです(苦笑)。
>>元々酒も煙草も嗜む人が多かったらしいですが,最近はイスラーム回帰が進んでいるそうで,まあそりゃこの状況ではそうなるわな……という
最初のブックマークと話がぜんぜん違うじゃねえかよ(笑)!!!(文字の色とサイズの変更は省略)
要するにこの人物最初はデマ記事を真に受けたけど、これがデマ記事であることを認めざるを得なくなり、それで関係ない話を始めて逃げているわけです(以下は、この記事とは直接関係ない話になるので省略)
つまりは全くの非常に幼稚かつ極めて悪質なデマ記事でしかないわけですが、こんな記事書く方は最低だし、信じる方も最低の馬鹿というものですね。この記事のタイトル
>酒を飲まないウイグル人はイスラム原理主義者、ラマダン直前に嫌がらせビール祭りを開催―中国(高口)
なんてのは、記事の中ですら何も書いていない話です(呆れ)。だいたい
>ラマダン直前に
なんて、むしろラマダンの最中を外して配慮していることじゃないですか(苦笑)。まったくデタラメ、嘘つきにもほどがある。呆れかえるとはこのことです。なおこのデマブックマークを書いた人物は、このブックマークを発表した同じ年である2015年の12月に、理由はわかりませんが、ネット界から姿を消しました(笑)。ご当人の個人情報保護の関係もあるので、私もここではめったなことは書きませんが、たぶんこのデマブックマークの件を恥じていることも、ネット界逃亡の理由の1つではないかと私は考えています。それにしてもほんと馬鹿だよね、こいつ。前の記事でも書いたけど、こんなの「これはデマ記事でした。自分のブックマークは撤回します」と書けば、それですむ話じゃないですか。私だって、先方がデマ記事を真に受けたことを認めた上でブックマークを撤回すれば、1回は馬鹿にしますが、2回以上はしない(笑)。
が、こんなデタラメな人物のことはどうでもいいとして、bogus-simotukareさんの記事を読んでいて、「おいおい」と思いました。
>「幸福な監視国家・中国」(NHK出版新書)の著者である梶谷懐・神戸大教授
で、その本は、
>高口康太との共著、2019年刊行
高口康太って、上でご紹介したデマ記事の筆者です(笑)。
しかし・・・ですよ、こんなひどい記事を書くような野郎と、大学教授が共同作業をしますかねえ(苦笑)。大学教授ったって、渡部昇一(故人)のような完全なトンデモもいますし、また荒木和博みたいに、大学が右翼活動家に「大学教授」の肩書きを与えて食わせてあげているような人たちもいますから一概には言えないとしても、梶谷教授はそこまでひどい人間ではないのではないか。こんな幼稚なデマを公然とほざく嘘つき野郎と共著なんか出して、梶谷教授大丈夫なんですかね(苦笑)。いや、もしかしたらこの本での高口の取材はまともなのかもですが、普通あんな記事を書いている野郎とは、まともな中国専門家はつきあわないでしょう(笑)。高口がこのようなデマ記事を書いていることを梶谷教授はご存じないのかもですが、それにしたって彼の最低レベルの常識を疑います。梶谷教授に、「高口ってこんなデマ記事を書いている野郎ですよ。いいんですか、こんな人間と共著なんか出して」ってお伺いしたらどうお答えになるんですかね(苦笑)。さすがに、「いや、高口氏は、この本ではちゃんとした取材をしているので、問題はない」とはいわないんじゃないんですかね。まあまともに対応できず、言を左右にして逃げるだけでしょう。
そしてそれは、bogus-simotukareさんが拙コメントへの返しでご指摘する
>そのあたりはNHK出版も同じですが。
なように、この本の出版元であるNHK出版もそうですよね。「高口のこのような記事に対して御社はどう考えるのか」と質問されて、まともに答えられるのか。無理でしょ、きっと。こちらもほんと、最低レベルの常識を疑いますね。お話にもなりません。
それにしても高口の元記事では、高口は、梶谷教授との共著を紹介しています(笑)。こんなデマ記事と自分の本を一緒に出されて、梶谷教授恥ずかしくないのか(笑)。まったく馬鹿にもほどがあります(苦笑)。
なおこの記事は、bogus-siomotukareさんの複数の記事からヒントを得ました。感謝を申し上げます。また記事の一部が、私が投稿したコメントと基本的に同一であることをご了承ください。