過日(7月21日)フランス人映画監督であるロベール・ブレッソンの作(『白夜』)に主演したフランス人女優であるイザベル・ヴェンガルテンの死を知りました。ブレッソンについて調べていて、その関係で知ることとなったのです。彼女は、映画監督のヴィム・ヴェンダースの元奥さんであり(ただし結婚したのは1年くらい)、ヴェンダース作品の『ことの次第』でも主演を務めました。後に女優業からスチールカメラマンにシフトし、2005年くらいまで活動、2017年に諏訪敦彦監督の『ライオンは今夜死ぬ』に出演(ほぼカメオ出演)したのが最後のようですかね。諏訪監督が彼女を起用した(そしてほぼ女優引退状態だった彼女がオファーを受けた)背景には、かつての邂逅がありました。その件については、かつて私が発表した記事にご紹介したので、興味のある方はお読みになってください。
イザベル・ヴェンガルテンの美しい写真(読者の皆さまへのクリスマスプレゼント)上の写真は以前にもご紹介していまして、その際
>あるいは、これが彼女の最後の映画出演になるかもしれません。
と書きましたが、けっきょくそうなってしまったようです。
『ライオンは今夜死ぬ』予告編
こちらは、予告編からのスクリーンショットです。
彼女の死を報じたフランス語の記事によると、長きにわたっての闘病をしていたとのことですので、ガンのような病だったのでしょうか。そのせいかどうかはつまびらかでありませんが、上の写真をみてもかなりやせていて、あまり健康そうには見えないなと感じました。
それでは彼女の写真をご紹介します。特に時系列ではなくそのままご紹介ということで乞うご容赦。
こうやってみてみると、彼女が一番美しかったのがやはり『白夜』ですかね。若さだけでなく、彼女の美しさを一番強調したのがこの映画だったということなのでしょう。
残念ながら日本語のサイトで彼女の死を報じているのは、彼女のWikipediaと、あと私が見つけたのがこちらくらいです。
https://twitter.com/nave4000/status/1290858794566615041
基本的に地味な女優さんだったということなのでしょう。イザベル・ヴェンガルテンさんのご冥福を祈ってこの記事を終えます。