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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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引退試合って、始球式とか試合後にあいさつすればいいじゃないか

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なにをいまさらですが、北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹が、今シーズン限りの引退を発表し、昨日引退当番をしましたね。

>日本ハム斎藤佑樹が引退登板、四球与え降板 オリックス戦勝利/ライブ詳細
[2021年10月17日19時51分]

<日本ハム4-3オリックス>◇17日◇札幌ドーム

パ・リーグ最下位日本ハムと首位オリックスが対戦。

日本ハム斎藤佑樹投手が4-3の7回無死から2番手で現役最後の登板。入団当初に使っていた登場曲NYCの「勇気100%」を流し登場すると、大きな拍手に包まれた。打者は1番福田。3-2からの7球目が外れ四球を与え降板となった。

日本ハムは4-3でオリックスを下し斎藤佑樹投手の引退登板に花を添えた。

引退自体は、長きにわたって活躍できていないのだから当然だし、むしろ遅かったといわれても仕方ないでしょうが、ただ「引退登板」というのもねえ、引退試合をするにしたって、ペナントレース最中に、しかも優勝を争っている相手でそんなことしなくていいんじゃないんですかね。

だいたいこの種の「引退登板」というのは、相手チームの選手もわざと三振したり、最後の打席だったらわざと打ちやすい甘い球を投げてやったりするわけです。そういうなれあいの場をみせることもないでしょう。始球式で投げて球場の喝さいを浴びたり、長嶋茂雄みたいに試合後にあいさつでもすればいいじゃないですか。そうすれば「永久に不滅です」みたいな名言(迷言。「不滅」なら永久なのは当たり前)が生まれるかもしれない。

だいたいこの当番の日の前に、斎藤は記者会見をしています

>斎藤佑樹、家族には「今年でやめますと」 引退登板を前に心境

2021年10月17日 10時11分

 今季限りで現役を引退する日本ハムの斎藤佑樹投手(33)が17日、札幌ドームで記者会見し、11年間に及んだ現役生活の思い出、引退を決断した経緯、仲間への思いなどを語った。斎藤投手は、同日午後2時から札幌ドームで行われるオリックス戦に登板する予定。

こういう記者会見て、普通試合後にするものでしょう。どういう事情で試合前に記者会見をしたのか知りませんが、いくら何でももうちょっと真面目にやってほしいですよね。茶番劇にもほどがあるというものじゃないですか。それで「日刊ゲンダイ」にも、次のような記事が出ていますね。

>V争うオリは大迷惑! 公式戦で日ハム斎藤佑樹の引退試合 “三振お約束”にも球界OB苦言
公開日:2021/10/17 06:00 更新日:2021/10/17 11:30

(前略)
  
「引退試合は、あくまで個人的なことで、ペナントレースに水を差してまでやることではないでしょう。引退するのが投手なら、相手打者は三振するのがお約束。過去には強振して本塁打を打った選手もいましたが、それはそれで『武士の情けがないのか』などと批判される。オリックスにしてみれば『余計なことをしてくれるな』という感じでしょう。優勝争いに直結するシーズン終盤の試合で、1打席も無駄にしたくないのが首脳陣や選手の本音。優勝がかかっているチーム相手に、引退試合をやらせる球団もどうかしてますよ」

(後略)

当然の話ですよね。そもそもなんでわざわざこんな試合を引退登板に選んだかといえば、つまりは日曜なので客の入りも期待できるし、またそんなに他のニュースなども少ないだろうという目論見があるはずで、そんな低次元なことで(と、はっきり書きます)こんなことをしていてはまずいでしょう。

本来なら斎藤のほうで「そういうことはしないで大丈夫です」くらいのことを申し出るべきないのですが、でも彼のキャラクターはそういうことを言わないところですからね(苦笑)。実際問題として彼は本来ならとっくの以前に戦力外になっているはずなのを球団の温情で選手として在籍させてもらっていたのだから、球団に対してそんなことを言うわけもない。だいたい彼が、いわゆる戦力外を通告される前に引退を自ら発表するという形式になったのも、球団の温情であるはず。つまりは斎藤の庇護者(?)である栗山英樹監督の退任に合わせたという側面もあるのではないか。

そのあたりの真偽はともかく、そのようなセレモニーと公式戦は別に考えてほしいと思います。こういう点は、相撲のように引退と発表したら(当然ながら)絶対土俵に上がらないということを参考にしてもいいのではないか。

まあでも松坂大輔も引退試合をするらしいしね。記事を。

>西武 松坂大輔 19日の公式戦 背番号「18」で引退登板へ
2021-10-13 午後 07:10

今シーズンかぎりでの現役引退を表明したプロ野球・西武の松坂大輔投手が、今月19日の公式戦で、かつてつけていた背番号「18」のユニフォーム姿で先発のマウンドに上がることになりました。

これは13日、西武の辻発彦監督がオンラインの取材で明らかにしました。

日米通算で170勝をあげた41歳の松坂投手は、今シーズンかぎりでの現役引退を表明し、12日、今月19日に会見を行うことが発表されました。

松坂投手は、その会見のあとに埼玉県所沢市にある本拠地、メットライフドームで行われる日本ハム戦に先発で登板することになり、球団によりますと、この試合のために現在、調整を進めているということです。

(後略)

斎藤佑樹はそんなに活躍したわけではありませんが、松坂はねえ、MLBでも活躍したくらいで、いくら選手生活晩年の数年間はまったく何もできなかったとはいえ、いまさら引退試合なんかするようなものではないでしょうに。たぶんこれも、球団から「やってくれい」というオファーがあり、それに乗っかったということなんでしょうね。というか、松坂を西武ライオンズが獲得した背景にも、このような引退試合を行って松坂の選手生活を締めくくってやろうという考えもあったのでしょう。そう考えると、同じようなキャリアを積み、同じくシーズン途中で巨人を引退した上原浩治のようなやり方のほうがいいなと思います。彼は、引退試合のたぐいはしていないはず。でも上原のように、かなりしっかりした人間ではないとそのような選択は難しいのかもですね。


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