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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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精神疾患か発達障害か境界知能かそういうこととは関係ないのか定かでないが、この伯父も生きづらさを抱えて孤立していたのだろう

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「おいおい」の記事を。

>殺人と放火容疑で50代の伯父逮捕 小学生兄弟死亡火災 兵庫県警
 
兵庫
毎日新聞 2021/11/24 22:13(最終更新 11/25 00:33) 620文字

 兵庫県稲美町で住宅が全焼し、小学生の兄弟とみられる2人の遺体が見つかった放火事件で、県警は24日、同居していた伯父で無職の松尾留与(とめよ)容疑者(51)を殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めている。出火後に行方が分からなくなっていたが、同日、大阪市北区の扇町公園で発見された。

 また、県警は2人の身元を小学6年の松尾侑城(ゆうき)さん(12)と、弟で小学1年の眞輝(まさき)さん(7)と発表した。近くの住民によると、兄弟は仲が良く、キャッチボールをしている姿がたびたび目撃されていた。

 逮捕容疑は19日午後11時36~42分ごろ、自宅に何らかの方法で放火。木造2階建て住宅をほぼ全焼させ、就寝中だった兄弟を殺害したとしている。

 県警によると、松尾容疑者の所在が分かったのは24日午後1時ごろ。扇町公園のベンチに座っているところを警察官が職務質問して判明した。所持金は数千円だった。やけどの痕はなく、出火直後に現場から立ち去ったとみられる。

 この住宅には兄弟と両親、母の兄にあたる松尾容疑者が5人で暮らしていた。午後11時半ごろ、父は母を勤務先へ迎えに行くために外出。この約20分後、炎が上がっているのを見た近所の住民が119番した。現場からは可燃性の液体が検出された。

 出火直後、松尾容疑者とみられる男性が徒歩で現場を離れる姿が周辺の防犯カメラに映っており、県警が行方を捜していた。【村田愛、巽賢司】

この件が最初に報道された際は「痛ましい」と思っただけですが、伯父の遺体が見つからないというあたりで、「?」となり、放火とかいろいろ報道される中で、まずいなと思い、しまいには伯父の放火は間違いなさそうな雰囲気になり、そして逮捕ですか。ご家族はもちろん周囲からしてもまさに最悪の事態ということになります。

実は私も、最初この伯父が単身でこの家に住んでいるということが報道された時点で、ちょっと不審なものを感じてはいたのですが(たぶんそのような方は多いのではないか)、報道されるところによると無職で他の家族(妹夫婦と甥たち)ともあまり関係をしていなかったらしい。それでも食事はしているわけで、そうなると引きこもっていた、食事は部屋にもっていってそのまま下げられた、くらいの関係だったんですかね。報道が正しければそうなります。

で、多分ですが、このお宅は相当この伯父を迷惑がっていたでしょうね。あからさまに悪い関係が顕在化していたかは定かでありませんが、そうでないといったら噓になるでしょう。当たり前ですが、50歳を超えた男性が仕事もしないでただ家にいるだけというのでは、あまりいい顔をされるわけがない。前々から子どもを殺したくなるくらい思いつめていたのか、直前に何らかのトラブルがあってそれで殺害を決意したのか定かでありませんが、典型的な家族内殺人事件となってしまいましたね。起訴前に精神鑑定は行われるでしょうが、たぶん不起訴になるとかそういうことはないでしょうから、裁判になったら検察の求刑は死刑か無期でしょうね。判決もそのどちらかになるのではないか。こちらの記事を。

>小学生の兄弟死亡火災、焼け跡にガソリン容器…逮捕の伯父は実家に戻った後ほぼ外出せず
2021/11/25 15:00

 兵庫県稲美町で住宅が全焼し、小学生の兄弟2人の遺体が見つかった放火事件で、県警は24日夜、同居していた兄弟の伯父の無職松尾 留与とめよ 容疑者(51)を殺人と現住建造物等放火の両容疑で逮捕した。焼け跡からガソリンを入れていたとみられる容器が見つかっていたことが判明。県警は、松尾容疑者が自宅にあった農機具などにも使われるガソリンを布団にまいて火を付けたとみて調べる。

 発表では、松尾容疑者は19日午後11時35~40分頃、稲美町岡の自宅に放火して全焼させ、家で寝ていた小学6年の松尾 侑城ゆうき 君(12)と弟で小学1年の 真輝まさき 君(7)を殺害した疑い。「間違いありません」と容疑を認めているという。

 捜査関係者によると、焼け跡の布団の燃え残りから、ガソリン成分が検出され、現場には農機具などに使われる燃料の容器が落ちていたという。近隣住民らの話によると、この家は田畑を所有していたといい、県警は松尾容疑者が家にあった燃料を使ったとみている。

 松尾容疑者は出火後、所在が分からなくなっていたが、24日午後1時頃、大阪市北区の扇町公園のベンチに一人で座っているところを県警捜査員が見つけた。任意同行を求めたところ、松尾容疑者は素直に応じたという。発見当時、携帯電話は持っておらず、所持金は数千円だった。

 松尾容疑者は、数年前から亡くなった兄弟と、兄弟の両親の5人で暮らしていた。出火当時、母親は仕事で外出中で、父親が母親を迎えに行くために家を出た約15分後に火が出た。県警は放火の動機を調べる。

数年前に実家に戻り、ほぼ外出せず
 近所の住民によると、火災があった家は松尾容疑者が幼い頃から住んでいた実家だった。松尾容疑者は小学生の頃は地元のソフトボールチームに所属し、進学した中学校では野球部に入部したという。練習に取り組む姿などを知る70歳代男性は「性格はおとなしいが、指示されたことに地道に取り組んでいた」と話した。

 中学を卒業して地元で就職。自転車で通勤する姿が見かけられ、地元自治会の清掃活動などにも参加していた。約10年前、転職して家を出たとみられるが、数年前に実家に戻り、亡くなった兄弟やその両親と暮らすようになった。しかしその頃から、近所で姿を見られることはほとんどなかった。

 両親の県警への説明では、松尾容疑者はほとんど外出せず、1階にあった自室にこもり、一家との接触も限られていたという。

 一方、焼け跡には兄弟が使っていたとみられるノートなどが残され、25日朝も手向けられた花束が置かれていた。

いろいろ記事を読んだりすると、どうもこの伯父は、タイトルにもしたように、精神疾患や発達障害、境界知能(知的障害の可能性もあり)の可能性がありませんかね。あるいはそうでないのかもですが、この伯父がきわめて生きづらい人生を歩んでいたことは確かではないか。彼はたぶん相当に孤立した人生を歩んでいたでしょうから、おそらくですけど、実家が彼の最後のよりどころだったんじゃないんですかね。そしてその実家の中でも彼は自室の中ででしか居場所がなかった。それは彼の精神を、相当に悪くしたのではないか。たぶんですが、甥を殺したことに、彼の妹夫婦に対する激しい嫉妬めいたものもなかったか。

あまりに事態が重大すぎるので、たぶん妹と義弟は裁判などでも、この人物に対して厳刑を要求するのではありませんかね。家族内殺人では、身内が身内に対して厳刑を求めることは珍しいことではありません。それはもう仕方ないことでしょうが、それにしてもね。ここまでひどい事態になる前に何かはできなかったかと思いますが、なかなか現実には難しいでしょうね。おそらくですが、妹夫婦が甥を残して外出したのは、この人物が悪いことをするなどということを予想していなかったということでしょう。たぶんそんなことを予想させるそぶりもなかったのではないか。まさにご両親も、絶句するにもほどがあるというものでしょう。

このような事件がそんなにたくさん起きるわけではありません。しかし起きることもある。本当に困ったものです。助けてあげたいのに、なかなか難しい。非常に残念な事件です。


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