このブログで、(元?)ジャーナリストである高世仁が、日本電波ニュース社に在籍していたころの1997年にしでかした政治工作の話を2回記事にしています。
けっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源(の少なくとも1つ)ではないか 巣食う会とか家族会系の連中とかかわった北朝鮮関係の言論人は、その後ろくな状況でないと思う(関川夏央や高世仁、恵谷治、李英和ほか)今回はその続きです。なお以下の記事は、上の記事の内容を読んでいただければより理解が深まると思いますので、よろしければぜひお読みになってください。
NHK BSプレミアムでの「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」にて、2020年12月1日に、「めぐみさん拉致事件 横田家の闘い」という番組が放送されました。
>「めぐみさん拉致事件 横田家の闘い」
初回放送日: 2020年12月1日
ある日突然、愛する娘の姿が消えた。13歳の少女が北朝鮮に拉致された「横田めぐみさん拉致事件」。家族は絶望の中、めぐみさんを探し続けた。北朝鮮の犯行とわかったのは事件から20年も経ってから。今年6月には娘を取り戻そうと戦い続けた父・滋さんが亡くなった。双子の弟、拓也さんと哲也さんは拉致被害者救出の最前線に立つことを決意する。そして母・早紀江さんを励まし続けた友人たち…。横田家の闘いの日々に迫る。
そこに高世仁が出演しているわけです。そうしたらbogus-simotukareさんの過去記事でも紹介がされていましたね。
高世仁に突っ込む(2020年11/25日分) - bogus-simotukareのブログ
その記事で紹介されている高世記事をご紹介。
>お知らせ
12月1日(火)よる9時から「アナザーストーリーズ」(NHKBSプレミアム)で「横田めぐみさん拉致事件 横田家の闘い」が放送されます。
この中で、事件を取材したジャーナリストの「視点」も描かれるとのことで、私もめぐみさんが通っていた新潟の寄居中学校の近くで取材を受けました。
当時の資料やメモをひっくり返して、タイムスリップし、再び拉致問題に向き合いました。
よろしければご覧ください。
太字も原文のままです。私はこの2020年の放送は見ませんでしたが、昨年11月16日に再放送されたものを録画しました。そういう番組に高世仁が登場するのなら、どういう内容になるのか、だいたい想像がつきます。そしてその内容は、私たちの予想・想像を裏切らないわけです。こちらに番組の動画がありますので、興味のある方は乞うご確認。以下のスクリーンショットは、その動画より。
この件を扱ったジャーナリストを扱うコーナーです。
新潟を訪れている高世です。
高世がソウルへ北朝鮮による偽米ドル紙幣製造に関する取材に行くことになります。韓国に亡命した元北朝鮮工作員(安明進)へのインタビュー取材です。
高世が成田空港に着きますと―
たまたま(ブログ作成者の注釈:うそつけ!)空港で高世の読んだ「産経新聞」(番組では紹介されていませんが、同じ日に発売された「アエラ」にもこの件の記事が掲載されました)で、北朝鮮による日本人少女の拉致疑惑記事が掲載されています。なお番組では省略(割愛?)されていますが、この日(1997年2月3日)国会(衆議院予算委員会)でもこの件の質問が、西村眞悟によってされています。NHKが「アエラ」と国会質問について触れていないのは、産経、アエラ、国会質問が同日に重なるということは、明らかに視聴者を不審に感じさせるので、それを避けるためである可能性があります(たぶんそうだろうと私は考えています)。そんな配慮(苦笑)をして、こんな政治工作の実態を隠そうとしてどうしようというのか(呆れ)。
自分にも娘がいる高世は、その記事を読み、この件に強い怒りを感じ―
急遽(ブログ作成者の注釈:うそつけ!)取材内容を変更、韓国でこの件を、取材対象者(安明進)にぶつけます。以下番組のナレーションの書き起こし。Dailymotionの動画では、28分45秒あたりから。文字の太字化、フォントサイズ変更などは、当然ブログ作成者の恣意的なものであることは乞うご容赦。
>1997年、めぐみさんが北朝鮮工作員に拉致されたことが発覚する直前の韓国、当時ここでは、妙な噂が流れていた。「北朝鮮が、偽ドルを作っている」。その真偽を探るため、取材に向かおうとしていたのが、高世。韓国に亡命した元工作員に話を聞くことになっていた。ところが、ソウル行きの飛行機を待つ空港で、たまたまある記事を目にする。めぐみさんが北朝鮮工作員に拉致された疑惑を、初めて報じた記事だった。自らにも幼い娘がいた高世、インタビューの内容を急遽拉致問題に切り替えた。元工作員に、めぐみさんについて知ることがないか、切り込んだ。(以下略)
なお上のナレーションでは
>めぐみさんが北朝鮮工作員に拉致されたことが発覚する直前の韓国
とありますが、この時点では「発覚」とまでは言えないでしょう。「疑惑」の段階です。事実ナレーションでもその後は
>めぐみさんが北朝鮮工作員に拉致された疑惑
としています。それはさておき。
ほんと呆れかえりますね。NHKは、高世の主張をそのまま垂れ流しているわけです。
高世のくだらねえデマ自慢なんか垂れ流しているんじゃねえよ(苦笑)!!!
いや、だからそれそんな話じゃないじゃないですか。高世仁が、荒木和博らからの「ぜひ韓国にいる元北朝鮮工作員にインタビュー取材をして、この件を報道してほしい」というオファーを受けて、連中の政治工作の一環として協力したというだけの話です。それにしてもねえ、高世も、自分の娘の写真なんか出すなよですね。娘さんからしても迷惑きわまりない。まあこれは、こんなものを放送するNHKの見識がより重大な問題ですが。なお私が上の写真を掲載したことを不快に思う方もいるかもですが、これはNHKの番組で掲載されたものであることを再確認しておきます。
以前私はこの件について
>だいたい本来ならこんなのは、自分が韓国へ取材に行く日にその関係の国会質問があるばかりか、複数のメディアで同じネタの記事がでるなんて「ふざけんじゃねえ!」「馬鹿にするな!」「どういうことなんだよ、これは!」と高世が激怒する話じゃないですか(笑)。それを大要「自分はその件とは別件で訪韓するつもりだった。この報道を知って驚いた」なんて、誰がきいたって信じかねる話をする(呆れ)。この時点で高世は、まともなジャーナリストではありませんね。
と書きました。マジ論すれば、ほんとに高世がこの件を知らなければ、取材するかしないかをふくめて日本電波ニュース社とテレビ朝日(「ザ・スクープ」のスタッフほか)とが協議せざるを得ないでしょう。いくら高世が日本電波ニュース社の報道部長という幹部だからといったって、勝手に違う取材をしていいというものでもない。テレ朝が放送してくれるかどうかもふくめて、いろいろな問題が生じる。高世がその件について書いていないのは、つまりは話が出来ているということです。常識的に考えて、そういう話があったのに書かないというのは変です。これは重大な問題ですから。
でさあ、NHKだって高世の話を聞いて、もちろん事前取材の段階からしてですが、高世の取材や主張に不審なものを感じなかったんですかね(苦笑)。そんなことないでしょう(笑)。つまりNHKも高世ほからの政治工作を追認したということです。NHKもどんだけ馬鹿でクズなんだか。こんな話、当方のように拉致問題に関心があり高世に対していかがわしさを感じている人間でなくったって、「変だ」「おかしい」と考える視聴者は少なくないはず。「北朝鮮による拉致だ」「少女を拉致したとんでもない事件だ」とかを理由として、ジャーナリストによるそのような政治工作が免責されるとか許されるといったことではないでしょう。高世だって自分の行為がやばいなんてことは重々承知だから、こんなバレバレな嘘(あるいは建前)に固執しているわけです。そんなことをこの件では善意の第三者であるNHKが、高世の言い分を垂れ流すことはない(当たり前)。
現実問題として、NHKだって通常の問題だったらこんなアホ報道はしないでしょう。さすがにもう少しはましな報道をするはず。ジャーナリストによるこんな見えすいた政治工作をそのまま垂れ流すなんてことはない。そもそも高世は、この件に関わった産経新聞、アエラ(記事を書いた長谷川煕)、「ザ・スクープ」(高世)の中では、彼が一番まともだとNHKなりに判断してとりあげられたのでしょう。NHKも、自他ともに認める右翼新聞の産経を肯定して取り上げることはできず、現在古巣の朝日新聞を罵倒しまくって右翼の完全な手先になっている長谷川を取り上げるわけにもいかないと判断したのでしょう(長谷川に関しては、取材拒否の可能性も強そうですが)。それでこのざまなのだから、お話にもならないにもほどがあるとはこのことだじゃないですか。高世もそうですが、NHKもこんな報道していて恥ずかしくないのか(笑)。おそらくNHKも、この取材から23年たった(1997年→2020年)ために「時効」と判断したところもあったのでしょう。それにしたって悪質ですよね(呆れ)。
繰り返しになりますが、この報道が非常にやばく危険なものであるということは、産経を除く朝日新聞とテレビ朝日が、「アエラ」という雑誌や「ザ・スクープ」という特番番組(しかも取材は日本電波ニュース)での扱いにとどめていることでわかるというものです。マスメディアによる政治工作だという批判を避けるため、雑誌での扱い、特番での扱いにとどめたわけです。なにかよろしくない事態が起きたら、朝日は「アエラ」(長谷川)に、テレビ朝日は「ザ・スクープ」(日本電波ニュース社→高世)に責任を取らせるという方針だったのでしょう。そして長谷川は、自分は危ない橋を渡ったのに朝日が自分を冷遇したとしてヒステリーを起こして古巣の朝日新聞を罵倒しているし、高世は、「こういう報道をしたのは、自分が優秀なジャーナリストだからだ」とかつまらん勘違いをして、独立をして失敗して現状事実上ジャーナリスト廃業という事態になっているわけです。そもそもこんなのは、荒木らがそこら中のマスコミに「協力してくれ」とオファーをして、その話に長谷川や高世らがのっかっただけのことで、連中の取材力やジャーナリストとしての実力が秀でているなんてことではないのですが、特に高世は誤解しちゃったのでしょう。どんだけ馬鹿なんだか。
それにしてもNHKも論外ですが、こんな話を自分のブログだけでなく、国営放送的な要素の強い公共放送で話す高世もひどい野郎ですよねえ(苦笑)。いまさら高世に「自分のあの時の取材は政治工作の一環だった」なんてことを認めろとか言うつもりもないですが、そんな自慢を(自分の会社をこかした後ですら)いまだに続けているってどういう見識なのか。いい加減自重したらどうか。高世は、「高世さん、あんたの韓国での安明進への取材、最初からあのタイミングとあの内容で行う予定で、国会質問と「産経」と「アエラ」とのコラボじゃなかったんですか」と聞かれたらどう答えるのか。否認するとしても、まともに答えられるのか。「それ、取材内容を変えることを電波ニュースとテレ朝とでどう確認・調整したんですか」と聞かれて、きっちりした回答ができるのか。できない相談でしょ、きっと。
いずれにせよ拉致問題に関する報道というのもほんとひどいですよね。『アナザーストーリーズ』という番組自体本格的な報道番組というよりは、過去の事件を現在の視点で読み解くという趣旨の番組ですが、さすがに拉致問題でないのならもう少しまともな報道がされるんじゃないんですかね。私もこの番組は、沢尻エリカが出ていたころから断続的に観ていますが、普段の番組ではこんなひどい取材はされていないように思います。いつものこととはいえまったくもってお話にもならない無様で無残な光景です。