>ジャック・ペラン氏が死去 仏俳優、「ニュー・シネマ」
2022年4月22日 17:37
ジャック・ペラン氏(フランスの俳優)フランスメディアによると4月21日、パリで死去、80歳。死因は明らかにされておらず、家族は「穏やかに亡くなった」としている。
1950年代から映画俳優のキャリアを始め、「ロシュフォールの恋人たち」(67年)や「ロバと王女」(70年)などで人気を博した。大ヒット映画「ニュー・シネマ・パラダイス」(88年)では主人公の中年期を演じた。(パリ=共同)
私のようにヴァレリー・カプリスキーが好きな人物には、ぺランて「サロメの季節」でさえない中年を演じていた人というイメージも強いのですが、やはり日本では、そして日本以外の国でも、本国のフランスや本国と同等の活躍をしたと思われるイタリアではまた違うのかもですが、「ニュー・シネマ・パラダイス」で、現在の主人公を演じていた人というので知られているのではないかと思います。
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それで、その主人公の少年時代を演じたサルヴァトーレ・カシオはというと、このような顔です。
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そうとう好意的に考えても、成長したカシオがぺランのような顔になるとは考えにくいものがありますが、では成長したカシオの顔は、どんなもんかいなと考えると、次のようなお顔です。
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根本的に顔が違うじゃんですよね。だいたいカシオの顔は、幼少期から日焼けしいてますが、ぺランは基本的に色白です。また成人したカシオは、わりと自信のありそうな顔ですが、ぺランは哀愁を帯びた顔です。
では幼少期のぺランの顔は、どんなもんかいなと考えると、本来ならカシオと同年齢の顔写真を用意したいのですが、それは見つからないので5歳くらいの写真を。イヴ・モンタン主演の「枯葉 ~夜の門~」(1946年)より。ぺランは、この作品だけ子役で出演した模様。
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なるほど、こちらのほうがぺランの顔の雰囲気を伝えていますね(って当たり前)。つまりは、現在の主人公は、子どものころのトトと違って無邪気な存在ではないということを表しているわけですが、実際は子どものころからぺランは、そんなに無邪気なタイプではなかったということです(って、実際のぺランの少年時代がどうだったかなんてことは知りませんよ、念のため)。
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さて、子役を演じた人と成人後の俳優では雰囲気が全然違うなんてことは、もちろん日本映画でも枚挙にいとまがありませんが、今日は「砂の器」を。この映画では、加藤剛が演じた犯人の子どもの時代を、子役の春田和秀が演じています。
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最近の春田氏のお姿がこちらです。
それで、映画での加藤氏がこちら。
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これまた根本的に違う顔ですよね(苦笑)。「ニュー・シネマ・パラダイス」なら、少年時代と現在で顔が違ったって、別にそんなの映画の進行には何ら問題がないですが、「砂の器」のほうは、幼少期の彼を知る警官(余計なお世話の人物です。緒形拳が好演)が、現在の彼の写真を見て幼少期の彼であると気づくという設定ですからね。こんなに顔が違うのもどうかです(笑)。
ところで加藤氏には2人の息子が現在芸能人として活動していますが、
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兄の夏原諒より
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弟の加藤頼のほうが剛氏に似ていますので、お父さんの少年時代を演じるには向いていたのかもですね。どっちみち兄は1975年生まれ、弟は80年生まれで、74年の映画には間に合いません。
すみません、このブログの読者の方々は大人だと思いますのでお許しいただけるでしょうが、万が一気を悪くした方がいたらごめんなさい。またカシオとぺランの間には、マルコ・レオナルディが主人公を演じていますが、彼を取り上げても面白くないので割愛しました。これもごめんなさい。なおこの記事は、かつて下の記事にbogus-simotukareさんからいただいたコメントからヒントをいただいています。感謝を申し上げます。さらに「居ながらシネマ」さんの記事からも同様にヒントをいただいております。こちらも感謝を申し上げます。
「砂の器」の子役(加藤剛の少年時代を演じた人)の近影を見つけた 『夜の門 ~枯葉~』 Les portes de la nuit (1946)最後に、ジャック・ペラン氏のご冥福を祈ってこの記事を終えます。