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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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マジでフジは、産経新聞を切り捨てたがっているらしい

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すいません、今日はほとんど他ブログさん経由で記事を紹介するだけです。しかしこのブログの社会系記事が好きな読者の方々は、けっして興味がないわけでもないでしょう。なにしろさっそくbogus-simotukareさんからコメントをいただいたくらいで、私たち産経ウォッチャーにとってはとても興味深い記事のわけです。

「黙然日記」さんのこちらの記事を読んで、私は「おお!」と思いました。

>週刊ダイヤモンド電子版によると、1年ほど前にフジメディアHDが産業経済新聞社株をゼンショーに売却しようとする計画があったそうです。ゼンショーには断られたということですが、そりゃそうでしょう、あんな不良資産。しかしフジが産経を売却しようとしていることが事実なら、今後意外な展開が待ち受けているかもしれません。楽しみです。ライブドアとかどうですかね。

早速週刊ダイヤモンド電子版を参照します。

>高まるメディア不信
報道スタンス全網羅

1年ほど前のことだ、フジ・メディア・ホールディングスが、保有するグループ会社の産業経済新聞社の株式売却を、牛丼チェーンのすき家を展開するゼンショーホールディングスに持ちかけた。フジ関係者への取材で明らかになった。

?結局、ゼンショー側が首を縦に振らなかったため、売却話は立ち消えになったが、実現していれば、民放キー局と全国紙が系列関係にある日本のメディア業界の慣例が壊れる一大事件になっていたかもしれない。1年前の話とはいえ、フジ側にその意志があること自体がニュースといえた。

この話はこれまで報道されていないため、知っている人はほとんどいないはずだ。しかし、フジ関係者によると、実は全国紙記者がこの情報をより正確に把握していたという。

ただ、彼らがそれを報道することはない。というのも客観報道を旨とする大手メディアはこうした売却や合併話について、実現することが決まらない限り、ストレートニュースとして報じることはない。同業という身内意識もあったかもしれないが正確性を担保するためでもあり、報じなかったこと自体は悪いことではない。(後略)

いろいろな意見はあるでしょうが、つまりはフジHDとしては、産経新聞社なんて「お荷物」「迷惑」「切り捨てたい」「なに勘違いしているんだか」「役立たず」「評判最低」「商売の邪魔」「馬鹿」「クズ」「カス」「最悪」その他さまざまな罵倒を投げつけても投げたりないどうしようもないところということでしょう。当然です。

>あんな不良資産

産経新聞社株なんて、たいていの人はとてもかかわる気にもならんでしょう。それにしてもなぜ産経新聞社の株式の売却をゼンショーに打診したのか、その詳しい事情はわかりませんが(ゼンショーって、メディアに興味があるんですかね?)、打診したってことは、多少なりともゼンショーが購入する可能性はあったということですよね。ところで本当に産経新聞の株が譲渡になったら、たぶん産経新聞の紙面はがらっと変わるでしょうね。さすがにいまのままの紙面では、大赤字で維持できません。世界広しといえども、さすがに産経新聞の株を買い取ろうとする組織がそんなにたくさんあるとも思いませんが、このあたり面白そうです。

さて、読者の皆さまご存知の通り(知らない方は、常識として知っておいてください)、産経新聞社の経営は、フジテレビによる支援によって成り立っています。フジが手を引けば、産経新聞なんて即倒産です。フジテレビは現在株式を公開している上場会社ですから、とうぜん株主からすれば、「産経新聞に対する支援なんか打ち切れ」「その分おれの配当増やせ」「コンテンツを充実させろ」ということになります。昔ならいざ知らず、いまの時代フジテレビの中で産経新聞に特別な思い入れを持つ社員なんてほとんどいはしないでしょう。新社長だって、産経新聞への支援(50億とも)なんてさっさとやめたいんじゃないんですか。しがらみがあるから続けているだけで。それだって長期では先細りはさけられないでしょう。

そういう意味で考えると、2年前のフジテレビに対する「反韓デモ」にはフジテレビはさまざまな意味で激怒したでしょうね。もちろん産経新聞自体がこのデモをあおったわけではないにしても、このデモの参加者の心のよりどころのひとつが産経新聞であることは公然ですから、「恩を仇で返す」くらいにフジテレビ側が不快になるのも当然です。いやはや、ほんと、いろんなところに迷惑をかける新聞社です。

このブログでも何回も紹介しているように、辻元清美に対して非常に悪質な名誉毀損をした阿比留瑠比記者も

>最近は同僚と一杯やると「会社はあと何年もつのか」という話題になることが多く、だれも明るい見通しを示せないもので。

書いています(2007年)。その後産経の経営状態が好転したということもないでしょう。産経が倒産しても、阿比留記者は右翼ライターとして活動はするでしょうが。でも、あそこまで会社に迷惑をかけた人物を「出世」させるんだから、産経新聞社もひどいところです。ふつうなら懲戒解雇されたって文句が言えないし(だって事実誤認の話を平然と書き、本からの紹介と称して書かれてもいないことを書き、先方に確認もしなかったんですから、新聞記者のイロハのイを怠ったといわれたって仕方ありません)、他紙ならそもそもあんな言語道断な記事が表に出たりはしないでしょう。

それにしても産経新聞って、ほかから背任めいた支援(フジテレビが産経新聞にやっている支援なんて、とてもまともな代物ではありません)を受けて生きながらえているくせに、生活保護受給者らへの態度がほんと最低に悪いですね(笑)。どこまでかんちがいしているんだか。自分たちにさまざまなコンプレックス(売り上げ、経営状態、世間での評判その他)があるから、そのかわりの居丈高な態度なのでしょうが、それもどうかです。

というわけで、今後の動向をおもしろおかしく見ていきたいと思います。あと黙然日記のpr3さんに御礼を申し上げます。


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