先日読んで、「おいおい」と思った記事を。
>佐賀県庁展望レストランが「閉店」 運営会社サンタフーズが破産申請へ コロナで打撃、佐賀空港レストランも
2022/08/05 05:45
佐賀県庁13階の展望レストランと、佐賀空港ターミナルビル内のレストランが7月31日までで営業を停止した。帝国データバンク佐賀支店によると、運営会社のサンタフーズ(佐賀市、森山俊弘代表)が新型コロナウイルスの感染拡大による経営悪化で同日で事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。県などによると、今後の対応については未定という。
県資産活用課によると、県庁の展望レストランは215平方メートルで地上約50メートルの展望が特徴。県庁新館が供用開始した1991年2月から2007年8月まで別の民間業者が運営した後、2008年4月から同社が使用許可を得て「さがんれすとらん志乃」を営業していた。使用許可は1年更新で、同社は県に年123万円の使用料を払っていた。
同課は「庁舎の有効利用、県の重要施策『歩くライフスタイル』で県庁を開放している観点からも、店が閉まっている状態は好ましくない」とし、「多くの方が利用されていたレストランなので同じ形態がいいと思うが、今後の対応は決まっていない」と話す。
佐賀空港のレストランは2008年から同社が運営を手がけ、ターミナルビルの刷新に合わせて21年8月に「さがんれすとらん志乃空港店」としてリニューアルオープンしたばかりだった。佐賀ターミナルビルの担当者は「8月の繁忙期を控える中で、お客さまに迷惑を掛けられない」と話し、営業再開に向け作業を急いでいるという。
帝国データバンク佐賀支店によると、同社は1972年創業。佐賀市内で飲食店を運営し、2020年2月期は売上高1億7800万円を計上していたが、新型コロナによる来客減が響くなどし、22年2月期は1億円に落ち込んでいた。7月31日までで4店舗の営業を停止し全従業員を解雇しており、負債額は約1億5千万円とみられる。(北島郁男、栗林賢、大橋諒)
写真も同じ記事からです。
この記事を読んだ際、あれ、ここ私前行ったことあるなあと思い出しました。
雨にたたられた東海・関西・九州の旅(2020年7月Day3-2)(8)私が行ったのは、週末の大雨の日だったので、あまり客がいたわけではありませんが、それでも雰囲気は悪くありませんでした。その記事で使用した写真を再掲。
レストランだけでなく最上階の写真や窓からの眺めも参考までに再掲しておきます。下から5枚目の写真が、佐賀のソウルフード(?)のシシリアンライスです。
役所の最上階にあるレストランですから、基本的にまあ無難な味の店ですが、空港にも入っていたくらいですから、経営も安定していたし、官公庁の覚えもめでたかったのでしょう。そういう店がねえです。契約満了で退去とか、建物改装、建て替えほかで閉店とかならしょうがないですが、撤退でなく破産という形での閉店ですからね。あるいはですが、役所と空港という官あるいは半官半民のところでの営業に特化したので、それで今回の新型コロナの関係では、それが営業の悪さが致命的になったという部分もあるかもです。わかりませんが。
このブログでも、何回か閉店直前の飲食店に行った話を書いています。最近では、次のような記事を書きました。
閉店間際の、新宿紀伊國屋書店本店地下にあるパスタの店、「ジンジン」に行ってきた 閉店間際の「交通飯店」に行き、(たぶん)最後の食事をする(交通会館の店も、どんどん撤退・閉店している)上の記事は2021年夏、下は2022年春の記事です。タイトルでお分かりのように、2つの記事における店の閉店はあらかじめその告知はありました。また「ジンジン」の閉店は、ビルの改装、「交通飯店」は、ビルの建て替えが視野に入っていることと、店の人の高齢化が原因です。しかし佐賀の店は、たぶんいきなりの閉店ですからね。関係者も大いに困惑したのではないか。
経営に失敗しての倒産ですからまさにどうしようもないわけで、あとはなるべく早く次なる店舗が入ってもらうしかありませんが、どうなんですかね。上の記事では当然ながら早急に新しい店舗に入ってもらいたいという談話が掲載されていますが、いろいろ慎重に対応しないといけないところも多いでしょう。
現状佐賀に行く予定はありませんが、数年後かもしれませんが、また行く機会があったら、跡地(?)に行ってみようと思います。