期せずしてこのブログの大きなテーマになってしまった依存症、発達障害関係ですが、こちらはやはり注目に値するかと思います。
>埼玉県警 警部補 セルフレジでゼリーを万引きか 懲戒処分
12月19日 20時32分
埼玉県警の40代の警部補がスーパーのセルフレジでゼリーを万引きしたとして、19日までに懲戒処分を受けたことが警察への取材で分かりました。
バーコードを読み込まずにバッグに入れていたということで、警部補は処分を受けて依願退職しました。
懲戒処分を受けたのは、草加警察署の地域課で勤務していた40代の男性警部補で、警察によりますと、ことし10月、さいたま市のスーパーでおよそ300円のゼリーを万引きしたということです。
警部補は、レジの作業や支払いを客自ら行うセルフレジに食料品を持ち込み、およそ3000円を支払いましたが、このときゼリーのバーコードだけ読み込まずにバッグに入れていたということです。
警部補は、過去にもこの店舗のセルフレジで同じように万引きをしたとして注意を受けたことがあり、店が警戒していたということです。
当時は勤務時間外で、警部補は警察の調べに「万引きした事実は間違いない」と話し、反省の言葉を口にしていたということで、今月12日付けで減給3か月の懲戒処分を受けて依願退職しました。
また、埼玉県警察本部は、窃盗の疑いで書類送検していましたが、検察は不起訴にしました。
bogus-simotukareさんからも、下の記事でコメントをいただいています。
たぶんだが、この埼玉県警深谷署の署長は、摂食障害者の万引き常習犯に近い精神状態ではないか(追記あり:「愛情では依存症は治せない」は至言だと思う)> 「ゼリー1個を買う金がない」なんて事はあり得ないので「深谷署の署長」と同様の話でしょう。懲戒処分しないわけにも行かないでしょうが、「依願退職→再犯に歯止めがきかなくなる」ことを恐れます。しかし「レイプ」のような凶悪犯罪ならともかく、この程度の微罪までマスコミに公表する必要があるんですかね?。俺個人はそうは思いませんが。
私も、報道するに値するかどうかについては、あまりその必要はないのではないかと思いますが、そのあたりの議論はともかく。
この警部補は、上の記事が正しければ、過去にこのような万引きをしていて、それで注意を受けていたということのようですので、それでも改まらなかったのなら、これは完全に病気ですね。まさに「窃盗癖」「クレプトマニア」「万引き依存」ではないか。
それで私が興味深く感じるのが、この警部補が、埼玉県警勤務だということです。埼玉県警の警官なら、上の記事で取り上げた深谷署署長の不祥事のことは知りつくしているはず。この事件はどのようなものだったかといいますと、当時の報道から引用すると
>警察署長、自宅で飲酒後にトイレットペーパー盗んだ疑い
2021年6月3日 12時18分
埼玉県警深谷署の田中敬署長(60)=警視=が5月、商業施設でトイレットペーパーを盗んだとして、県警が窃盗容疑で捜査していることが捜査関係者への取材でわかった。
署長は容疑を認め、辞職願を提出。県警は3日、減給1カ月の懲戒処分にした。今後、同容疑で書類送検する。署長は同日、依願退職した。
捜査関係者によると、署長は休日だった5月29日、管外の同県鴻巣市にある自宅などで飲酒。同日夜、深谷市内の官舎へ戻る途中にJR鴻巣駅近くの商業施設に立ち寄った際、トイレ個室からトイレットペーパー5個を盗んだ疑いがもたれている。
トイレットペーパーを持って個室から出てきた署長を目撃した人が警備員に連絡。施設側が「トイレットペーパーを持っていった男を確保している」と近くの交番に通報し、発覚した。
署長は飲酒などの影響で腹痛を起こしてトイレに入ったと説明しているといい、トイレットペーパーは予備として個室内に置いてあったものという。
というものです。別の記事によれば、
>県警は2日、窃盗容疑で官舎と自宅を家宅捜索。官舎からは同施設のトイレで盗んだとみられるトイレットペーパー13個が見つかったという。
とのこと。これではどうしようもありません。なおこの2つとも、拙記事で引用した記事の再引用であることをお断りしておきます。
で、ゼリーというのも、生活にどうしても必要なものとも思えないし、また店はこの警部補に警告もしているらしい。それで、昨年に当時の深谷署長によるお話にもならない不祥事を見ていれば、とても万引きなどする気にもならないと思いますが、それでもしてしまって、懲戒処分を受けて依願退職になったわけです。これが依存症というものなのでしょう。一般の人間なら、職場を首にはなりえても、この程度ならマスコミに報道されることはありませんが、警察官なら、幹部でなくても実名は出なくても報道されてしまいます。職を失ったり報道もされたりしては、まさに将来お先真っ暗です。
これもある時点で覚悟を決めて入院をするなど本気で対応しなければいけないのでしょうが、それでもダメな人も大勢いるわけです。
それで、こちらはどれくらいの常習性があるか、継続性はどうかといったところが不明なところもありますが、かなりひどい事件です。
>女性隊員セクハラの海自3曹を懲戒免職処分「悪ふざけで、ほんのいたずらのつもりだった」
[2022年12月22日12時27分]
海上自衛隊佐世保地方総監部(長崎県佐世保市)は22日、後輩の女性隊員に胸や尻を触るなどのセクハラを繰り返したとして、佐世保警備隊の20代男性3等海曹を懲戒免職処分とした。3曹は調査に「悪ふざけで、ほんのいたずらのつもりだった」と話している。
総監部によると、3曹は2020年3月ごろ、佐世保市の居酒屋で女性隊員の胸や尻を約20回触った。一緒にいた同僚が何度も注意したがやめなかった。女性は「嫌な気分だったが、空気を壊すのは悪いと思った」と話しているという。
さらに20年8月ごろには、勤務中に同じ女性の胸を複数回触った。昨年7月、女性の親が通報し、発覚した。
佐世保警備隊の小林知典1等海佐は「指導を徹底し、厳正な規律を維持したい」とのコメントを出した。(共同)
まず私が注目したいのが、これが懲戒免職だということです。こういった事件では、依願退職で済む場合もありますが、海上自衛隊側も、相当悪質であるといわざるを得ないということなのでしょう。そしてさらに興味深いのが、
>一緒にいた同僚が何度も注意したがやめなかった。
というところです。さすがに世の中、注意されたらやめるくらいの常識はたいていの人間はあると思いますが、どうもこの3等陸曹はその程度の常識もなかったらしい。そしてまた女性の方も
>嫌な気分だったが、空気を壊すのは悪いと思った
というのもねえ。遺憾ながらそういう空気が、自衛隊にはまだあるということなのでしょう。警察や消防のような公安系制服公務員の世界には、そういうところがあるということです。それにしても3等陸曹の言い訳が、
>悪ふざけで、ほんのいたずらのつもりだった
というのは、私からすると「また『悪ふざけ』か」ですね。まさに「悪ふざけで、他人に迷惑をかけているんじゃねえよ、クズ野郎」というところです。で、「悪ふざけ」の名のもとに、実にひどいことがいろいろ行われているわけです。以下「ふざけ」もふくみます。
他人に迷惑をかけてそれを自慢する馬鹿(追記あり)>男子学生は「USJ騒動を見て受けねらいで悪ふざけをした」と話しているという。
「ふざけて」他人にアイロンを押し付たり服に火をつける馬鹿な消防隊員>和歌山県は14日、県消防学校(和歌山市)初任科生の男性消防士(21)が、同じ初任科生の男性消防士(18)にアイロンをあて、やけどを負わせるなどのいじめを行っていたと発表した。県によると、いじめをしていた消防士は「ふざけていて、やけどさせるつもりはなかった」と説明しているというが、県は刑事告発する方向で、処分も検討する。
消防学校じゃないが、これもひどい不祥事だ> 大阪府東大阪市消防局は16日、同市の中消防署員2人が、職場の親睦会で後輩の男性消防士(24)の顔を殴るなどの暴行を加え、頬骨骨折の重傷を負わせていたと発表した。
消防局の聞き取りに対し、2人は殴ったことを認めているという。
市消防局によると、暴行があったのは同じ隊に所属する隊員5人が2日に開いた親睦会。酒に酔った男性消防士(27)と男性消防士長(28)が、被害男性を複数回殴ったという。7日に被害男性が両親とともに職場を訪れて申告し、発覚した。殴った2人は「悪ふざけがエスカレートした」と理由を説明しているという。
>徳島県と県内24市町村が共同で滞納市町村税の徴収に当たる徳島滞納整理機構が、佐那河内村から派遣された男性職員(28)に対し、実名とは異なる呼称を印字した名刺を支給していたことが分かった。男性職員は不快感を抱いて機構側に抗議し、機構長が名刺を作った職員ら5人を口頭で注意した。いじめとも受け取られかねない行為で、機構の管理責任が問われそうだ。
(中略)
機構は、名刺は当時所属していた別の職員が業務の一環で作ったと認め、「意思疎通を図り、仲良くやっていくために作った」と釈明。機構長は取材に対し、「悪ふざけが過ぎた残念な事案であり、申し訳ない」と謝罪した。
消防士の不祥事というのも相当に多いと思う(公務員の「いじめ」「暴行」とかの不祥事は相当に不快だ)>部下に暴行や暴言を繰り返すパワーハラスメントがあったとして、日立市消防本部は5日、職員4人を停職2カ月などの懲戒処分にしたと発表した。4日付。
市消防本部と市人事課によると、4人は多賀消防署に勤務していた昨年1~3月の間、同署勤務だった20代の消防職員男性に対し、ミーティングルームや仮眠室などで、それぞれ個別に太ももを蹴って全治1カ月のけがを負わせたほか、プラスチック製バットで臀部(でんぶ)をたたき、たばこを吸うよう強要するなどしていた。
処分されたのは、停職2カ月が南部消防署の消防司令補(41)と日立消防署の消防司令補(34)、同1カ月が警防課の消防司令(47)、減給1カ月(10分の1)が多賀消防署の消防司令補(42)。
男性の家族から昨年8月、市人事課に調査依頼があり、聞き取り調査などでパワハラ行為を確認した。4人は「ふざけていたつもりだが、度が過ぎていた」と反省の態度を示しているという。星宏隆消防長は「市民の信頼を失う不祥事を起こし、心からおわびする」と陳謝した。
消防だけの話でもありませんが、「ふざけて」「悪ふざけ」で、殴って骨折させるとか、全治1か月のけがをさせる、アイロンを押し付けてやけどをさせるとか、はっきりいってキチガイ沙汰にしか思えませんね。公金でふざけた名刺をつくるなんてのも、お話にもなりません。
で、今回の海上自衛隊の事件は、実質性犯罪と思われますので、単純な暴行ではありませんが、これも一種の性犯罪依存の可能性がありますね。拙ブログで何回も記事にした元NPBの野球選手だった堂上隼人や、Hysteric Blueのナオキ(現・二階堂直樹)、性犯罪加害者更生団体を主宰しながら性犯罪を現在進行形で続けていた自称「うずしお先生」らのようなかなりよろしくない性犯罪者(予備軍)になりかねないような気がします。ならなければいいですが、それでもなっちゃうのが、性犯罪依存症の人間です。万引き依存症の人間と同じです。
それにしても今回懲戒免職になった人物が、毎日新聞の記事から引用すれば
>性的衝動ではなく悪ふざけのつもりだったが、軽率で不適切な行動で申し訳ない
と語っているのは、思いっきり「信じかねる」という部分がありますね。「衝動」ではないかもですが、やはりこの人物の好みで、この女性によろしくないことをしているはず。それは間違いないと思います。好みの女性だから、複数回するのです。当たり前でしょう。性犯罪というのは、人間が存在する限りなくなることはありません。そう考えていかないといけないのだとあらためて痛感します。
なお本日土曜日は、本来なら旅行の記事を発表する日なのですが、時事ネタの記事ですので、そのあたりご了解をいただければ幸いです。