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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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そのような人間の運転する車に同乗するのはきわめて危険だということくらいは、常識として認識しておいた方がいいと思う

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過日報道された記事を。

千葉 富津 3人死亡事故 軽乗用車運転の女子高校生逮捕
02月28日 19時15分

去年11月、千葉県富津市で軽乗用車が横転し乗っていた10代の男女3人が死亡した事故で警察はスピードの出し過ぎが原因だとして車を運転していた18歳の女子高校生を危険運転致死の疑いで逮捕しました。

去年11月、富津市小久保の交差点で10代の男女4人が乗った軽乗用車が、横転して信号機の柱などにぶつかって大破し、乗っていたいずれも木更津市に住む当時、17歳だった男子高校生と女子高校生、それに18歳だった建設作業員の男性のあわせて3人が死亡しました。
警察によりますとその後の捜査で車を運転していた富津市に住む18歳の女子高校生が制限速度を40キロ余り上回る時速94キロ以上で交差点の手前のカーブにさしかかり、曲がりきれなかった疑いがあることがわかったということです。
女子高校生は事故で一時、意識不明の重体になりましたが、その後回復し、28日退院したため、警察は危険運転致死の疑いで逮捕しました。
警察は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。
女子高校生は運転免許を持っていたということで、警察が詳しいいきさつを調べています。

それにしても

>富津市小久保の交差点で10代の男女4人が乗った軽乗用車が、横転して信号機の柱などにぶつかって大破し、乗っていたいずれも木更津市に住む当時、17歳だった男子高校生と女子高校生、それに18歳だった建設作業員の男性のあわせて3人が死亡しました。
警察によりますとその後の捜査で車を運転していた富津市に住む18歳の女子高校生が制限速度を40キロ余り上回る時速94キロ以上で交差点の手前のカーブにさしかかり、曲がりきれなかった疑いがあることがわかったということです。

ねえ(呆れ)。それでもう1つ、こちらの記事を引用します。

44キロ速度超過の女子高校生、同乗の男女3人死亡事故で逮捕…カーブで軽横転
2023/03/01 15:13

(前略)

 発表によると、女子高校生は昨年11月29日午前0時25分頃、富津市小久保の国道465号の丁字路交差点付近で時速94キロ以上で走行。

(中略)

 現場は片側1車線の緩い左カーブで、ブレーキ痕はなかった。時速75キロ以上で走ると横転の危険性が高まる場所という。

運転している時間が

>午前0時25分頃

であり、しかも

>現場は片側1車線の緩い左カーブで、ブレーキ痕はなかった。時速75キロ以上で走ると横転の危険性が高まる場所という。

じゃあねえ(呆れ)。しかもこの女の子の運転している車って、軽自動車ですからね。セキュリティ面ほかにも難がある。

で、こういうことを書くのは、きわめて気が進まないのですが、ここはきっちり書いておきます。そのような人物の乗る車なんかに、同乗するなです。

どういう状況で、運転手以外の3人がこの車に乗ったのかはわかりませんが、私でしたらこんな女の子の運転する車なんて、絶対乗りたくありませんね。乗る機会もないでしょうが、そんな深夜の時間に、免許をとってまもない女性の運転する車なんて、怖くてしょうがありませんね。とんでもない話です。それでたとえば、読者は次のような記事についてどうお考えになるか。

危ねー!事故るだろ…猛スピード自慢、車内で注意した生徒2人死亡 運転少年に実刑「注意された覚えない」
2021/05/07
さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂
 埼玉県鴻巣市で2019年12月に高校生4人が死傷した事故で、高速度で車を走行させ運転操作を誤ったとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた、当時18歳の少年(19)の判決公判が6日、さいたま地裁で開かれた。田尻克巳裁判長は「単なる不注意ではなく無謀運転の結果であり、過失は悪質かつ重大」として、少年に懲役2年以上3年以下(求刑・懲役4年以上6年以下)を言い渡した。

 判決理由で田尻裁判長は、少年が高速度で運転できることを同乗者に誇示したいと考え、一度減速して車間距離を取った上で、「意図的に車を加速させた」と指摘。同乗者に「やめろ」「危ねー。事故るだろ」と注意されたにもかかわらず、「制限速度の約3倍で進行した結果、運転操作を誤って事故を起こした」と述べた。

 公判で少年は、車を減速させたり、注意された覚えはないなどと供述していたが、田尻裁判長は同乗者の証言が「信用性は高い」とし、「被告の記憶は曖昧」と退けた。

 その上で少年が反省の言葉を述べ、更生の意欲を示していることなどを考慮しても、「事案の重大性や遺族らの処罰感情から、保護処分が社会的に許容される事案とは言えない」と述べ、「過失の悪質性に鑑み、懲役刑を選択した上で実刑はやむを得ない」とした。

 弁護側は保護処分が相当と主張していた。

 判決によると、少年は19年12月13日午後0時20分ごろ、鴻巣市郷地の県道で、制限速度を78キロ超える約118キロで車を走行。運転を誤って道路左側のガードレールと油圧ショベルに衝突させ、後部座席に乗っていた本庄市の男子高生と深谷市の男子高生=いずれも当時(18)、高校3年=を死なせるなどした。

これだけでも運転手の少年は最低の馬鹿としか言いようがありませんが、こちらの記事を読むとなお悪いとしか言いようがない。一部をご紹介。

<事故発生まで、10分間の経緯>
 2019年12月13日、麗史さんは運転免許を取得するため鴻巣の免許センターへ。午前中、最終の学科試験に合格し、午後には免許証の交付を受ける予定でした。偶然、同じ高校のBさん、Cさんがいたので、3人で昼食を取り、数百メートル先のコンビニに徒歩で向かいました(高校ではこの時期、運転免許取得を許可していた)。

 Bさんがインスタに学科試験に合格したことを投稿していたのを見た同じ高校のAが、Bさんに電話をかけてきました。Aは4か月前に免許を取得しており、親の名義で購入したばかりの車(日産ステージア)に乗って、即、コンビニにやってきました。

 少し話をした後、麗史さんら3人は徒歩で免許センターに戻ろうとしました。Aが「乗せて行くよ」と言いましたが、Bさんは「すぐそこだから」といったん断りました。それでも「乗って行けよ」と言われたので断りきれず、3人とも乗車。麗史さんは、後部座席に乗り込みました。

 3人を乗せて走り出したAは、「駐車場がわからない」などと言い、周り道をして逆方向の道に進入すると、速度を落として前車との車間を空け、急に加速し始めました。危険を感じた同乗者の3人は「事故るだろ、やめろ!」などと叫びましたが、それでもAはアクセルを踏み続けました(裁判では制限速度40キロの道で、時速118キロ出ていたと認定されている)。

 現場は緩やかなカーブでしたが、速度超過によって車は大きく膨らみました。さらに対向車を避けるために大きくハンドルを切ったことで車は制御不能になってガードレールを乗り越え縦回転をし、前方に停車していたユンボに突き刺さるかたちで大破し、停車。

 助手席に乗っていたBさんは顔面骨折の重傷、後部座席に乗車していた麗史さんは重症頭部外傷で意識不明の重体、麗史さんの隣に乗車していたCさんは頭部及び顔面を半分欠損し、即死の状態でした。

 事故直後、車から降りてきたAは、「どーする、どーする? 猫をよけたって言えばいいかな」などと言いながらパニック状態で、負傷した友達を救助しようともしませんでした。

もういいって? こちらはどうか。このケースも、運転手は未成年(少年)です。この件も、運転手は「ほぼ無傷」とのこと。さすがに実刑(懲役2年8か月)が確定しています。まずは判決文より。

>被告人は、運転免許を取得してから約1か月、本件車両を購入してからわずか1週間程度しかたっておらず、高速走行の経験はもとより、運転経験自体が極めて乏しいにも関わらず、右方にカーブした片側1車線の一般道路を、制限速度(時速60キロメートル)を大幅に上回り、限界旋回速度にほぼ相当する時速約104キロメートルという高速度を敢えて出して走行したもので、無謀かつ非常に危険な運転行為に及んでいる

>2名の被害者のうち、被害者Aは、回復困難な四肢麻痺の後遺障害を伴う重篤な傷害を負い、自分一人では日常生活の動作をこなせず、排便もできないような重度の障害を一生涯にわたって背負わなければならなくなった。輝かしい未来のある若者であったのに、このような形で将来の夢のほとんどを絶たれてしまった被害者A及びその介護を続けなければならない親族の絶望、無念の情は察するに余りある。加えて被害者Bの被害も軽く見ることはできず、被害者両名が厳しい処罰感情を述べるのは至極当然であり、総じて、本件により生じた結果はこの種事案の中でも際立って重大である

次は少年の供述調書。

>この事故の原因は、私がカーブ直前の直進道路で時速約150キロメートルまで加速した後、カーブの直前で時速約100キロメートルまで減速しましたが、そのような高速度で右カーブを曲がろうとしたことです

>事故の約1週間前に中古車でホンダシビックタイプRを購入しました。祖母に買ってもらいましたが、周りの仲間に比べていい車を手に入れたと思い、少し自慢でした。事故当日、AさんやBさんに対し、いい車を見せつけることができる、この車、速いでしょ、と思わせたいという気持ちになりました

で、3つの記事を読んでいただければお分かりのように、運転手は、いちばんダメージが低いわけです。運転手は、こういった重大事故の場合、あんがい助かっちゃうこともある。瞬間的に自分を守るようにハンドルを切ったりするしね。

それにしてもですよ、実際の賠償を払うのは保険会社としても(さすがに無保険ではないでしょう。いや、無保険・無車検の車を飲酒運転して他人様をひき殺すキチガイもいないわけではない)、一生この3人の未成年運転手は、重大な重荷を背負わないといけません。だいたいこういう連中が乗せるのは、友人などが多い。その友人の親とかも、ほんと文字通り一生加害者を(当然ながら)恨むしね。恨まれるのは当然だし、実刑も免れそうにない。実刑くらいは当然の報いでしょうが、加害者の親もねえ、親がまともな人間なら、毎日が生き地獄でしょう。

となると、やはりこのような未熟な運転手が運転する車などには乗らないに限りますね。埼玉の馬鹿な少年など、被害者が断っているのに無理に乗せようとしている。まったく馬鹿にもほどがある。ほかの事件も似たようなものですかね。わかりませんが、こういったシチュエーションで断るのも気が進まないのかもしれませんが、乗る方がもっと気が進まない。そんな程度のことで友情が壊れるのなら、その程度の人間関係だということです。事故にあわないで済むかもしれませんが、いつあってもおかしくないくらいのことは認識しないといけない。ていうか、まともな少年なら、こわくて そんな無謀な運転もしないし、また他人なんかそんなに無責任に乗せたりはしないんだけどね。しかし世の中、まともな人間ばかりではないし、無謀な人間もいるわけです。さいわい私は、長きにわたって無事故無違反ですが、助手席などに乗っている最中に事故にあったら救いがない。というわけで、読者の皆様も、運転するばかりでなく乗せてもらうときも、可能な範囲で注意をしてください。運転手がまともな人間であるかを判断することも時には必要でしょう。


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