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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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父が死んで1年

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父が亡くなったのが、昨年の5月30日です。ちょうど1年です。

ALSという回復不能の重病でしたので、正直亡くなることは時間の問題でしたが、ただ父は病状の進行が非常に早く、私としても驚かんばかりでした。

今年の1月、へんとうせんを腫らせて食事どころか唾液すら飲み込むのが大変になってしまい、私はめずらしく医者に行きました。この時は仕事を早退したのですが、家に帰るのも厳しく、たまたま目についた見知らぬ開業医のもとに駆け込んだくらいでした。

で、当然初診でしたので、病歴その他のことを書いてくれと言われました。親の病歴みたいな欄もあり、それはいわゆる生活習慣病(というのもあまりいい言葉ではありません)を書くためのものなのでしょうが、なんてことなく私は父の既往症として「ALS」と書きました。

それで医者が診察する際、そのカードを見て、医者は絶叫しました。

医者「え!! ALSだったんですか!!!??? 」

私は、すでに死んだという話をしましたが、それにしても医者が絶叫するというのもなかなかすごい話だと思います。その医者がどういう経歴かはもちろん知りませんが、いままでなかなかALSの患者なんかとかかわりがなかったのでしょう。

ついでながらに書くと、私の知っている(元)看護師の複数の女性たちは、ALSの患者と接した機会があるとのことです。神経系の病の患者を担当していたのかな。

父の死後、何人かの人たちから言われました。

「McCrearyさんて、McCreary先生の息子さんだったんですか?」

昔はそんなことをよく言われましたが、最近は父も高齢になったので聞かれませんでした。が、父の死によって、しばらくぶりにこの質問を何回もされました。父は、多少なりとも知名度があったんだなとつまらんことを考えました。そういえば、父って親戚からも「先生」と呼ばれていたなと思い出しました。それも過去の話です。

明日から、またこのブログをよろしくお願いします。


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