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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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どういう事情でそういう人物と結婚したり特異な関係性を持つにいたったかは定かでないが、サイコパスにひかれたり逃げることができなくなったのか

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最近ちょっとこちらの事件に関する記事を読み、いまさらながら気持ち悪くなってしまいました。

栃木・妻と知人殺害事件

と書きましたが、かなり「おいおい」という記述が多いので(これは、犯行がきわめてよろしくない悪質なものだということです)、そのあたりはご承知の上お読みになってください。

ここで端的に事件をまとめますと、犯人の男は、Wikipediaの導入部を引用しますと、

暴走族に加入してタバコの火を身体各部に押し付けるリンチの方法を身につけていた男Nは、別れた妻Cに復縁を求めるも拒否され、Cを逆恨みし頸部を圧迫して窒息死させ殺害した。1年後には知人男性Eと知り合ったがEを嗜虐癖の対象とし、Eに何日間にも渡る様々な残虐非道な暴行・虐待を行った末に、Eが死亡するかもしれないと認識しながら(未必の殺意)、Eを殺害した。CとEの遺体はNが父Aに遺棄させた。また、Nは本事件から5年以上逃亡生活を送り、逃亡中に出張ヘルスマッサージ業を営んで従業員になった男性Hおよび男性Iと知り合い、2人に様々な暴行を加え重傷を負わせた(こちらは殺意なし)。

という事件です。犯人の男は、5月に上の引用における「C」と知り合い8月に婚姻し、9月の時点ですでにCに暴力を振るうようになり、11月にCは逃げ出しましたが、けっきょくその月のうちに殺害してしまいます。

私がこのくだりを読んで思い出したのが下の記事です。

どういう事情があって結婚しようと思ったのかは定かでないが、やはりこのような人物と結婚するのは非常に危険だと思う

この記事で取り上げたロシア人の男は、殺人罪で服役していた刑務所を出獄した後文通していた女性と結婚したのですが、結婚式の最中に奥さんに嫉妬してその日のうちに殺害してしまいました(呆れ)。

この記事のタイトル、および過去記事のタイトルにも書いたように、ロシア人の女性といいこの男に殺された「C」さんといい、最終的にどういうところにこの連中にひかれて結婚するにいたったかは他人の理解できる次元をこえていますが、やっぱりこういうサイコパス連中の口のうまさに騙されたんですかね? サイコパスがどれだけひどい連中であるかについては、下の記事を参照してください。

「サイコパス」 とは、このような人物のことだと思う(篠栗男児餓死事件)

いわゆるストーカー系の人間の中には、知り合ってすぐに過度の支配をしようとし、逃げ出されると逆恨みして対象者あるいは対象者の関係者を殺してしまうような人間もいます。下がその代表的な事件です。詳細については省略しますが、事件の内容は、ちょっとお話にもならないひどさです。死刑が確定しています(現段階未執行)。

長崎ストーカー殺人事件

さて栃木の事件の死刑囚は、配偶者へのストーカー的な行動のほかに、上の引用にもある

1年後には知人男性Eと知り合ったがEを嗜虐癖の対象とし、Eに何日間にも渡る様々な残虐非道な暴行・虐待を行った末に、Eが死亡するかもしれないと認識しながら(未必の殺意)、Eを殺害した。

という事件もしでかしています。この2件の殺人が「合わせ技」となり、死刑が確定したわけです。この人物がやらかした虐待というのはこの記事では引用しませんが、ちょっとまともな人間のなせる業ではありませんね。そうとうひどいパーソナリティ障害(旧称・人格障害)ではないか。

ただこういうひどい人物に虐待される人間というのは、これはこれでどういうことなんですかね? 逃げればいいじゃないですか。過去にこのような事件も起きています。奥さんと知人の殺人事件のWikipediaにも、関連した事件として紹介されています。主犯の少年2人に無期懲役判決が下されています。

栃木リンチ殺人事件

この事件も栃木県警の不作為などいろいろな問題が指摘されていますが、それも非常に重大ですが、ここではそれについては問わないとして、犠牲者の青年が、なぜ逃げ出さなかったのかということも、疑問とされるところです。

黒木昭雄栃木リンチ殺人事件―警察はなぜ動かなかったのか』という本に、著者(すでに故人)が、大要おそらく本人は、家族を守るために自分が防波堤になったのではないかというようなことを書いていました(本が手元にないので、正確な引用はできません)。そういう部分は確かにあったのでしょうし、あるいは被害者に一種の発達障害みたいなものもあったのかもしれません。真相はわかりませんが、奥さんと知人の殺人事件の被害者男性については、発達障害もしくは知的障害のたぐいがあった可能性が高いのではないかと思います。たぶん彼には、守るべき家族みたいなものはいなかったのではないか。いや、わかりませんが。

ところでこの2つの事件は同じ栃木の事件で、また裁判長も同じ人物です。比留間健一氏です。なお、私が拙ブログでくりかえしご紹介している宇都宮宝石店放火殺人事件も、比留間裁判長です。死刑が確定し執行済みです。

ともかく理由や事情は定かでないとして、このように何らかの理由で、異常人格者の異常な虐待から逃げられないとなると、ひじょうによろしくない事態になりかねません。そしてそうなったわけです。それにしてもこのような異常人格者に、被害者のような異常に弱いタイプの人間がかかわると、きわめて悪い事態になってしまう傾向が強くなるということでしょう。たいていは、死ぬとか殺すなどという事態になる前に、なんらかの理由でストップがかかるものですが、最終的にこのような最悪の事例になることもある。この事件の場合、犯人の死刑が確定したわけであり、まさに犯人は他人どころか自分の命まで自分で殺めることになったわけで、お話にもならないとはこのことです。救いがないにもほどがある。リンチ殺人だって、無期懲役を言い渡された2人の犯行時少年の人物は、ここ最近の事情では、まずなかなか仮釈放は認められません。昔は確かに、十何年の服役で仮釈放された事例もありましたが、昨今はなかなか難しい。たぶんですが、リンチ殺人の2人など、2050年くらいにならないと仮釈されないんじゃないんですかね。それだってなるかどうか怪しいし、彼らの親はすでに亡くなっているだろうし、結婚もしていないし子どももいない、そして兄弟なんぞは迷惑をかけられた極致でありおそらく連中の顔も見たくないでしょうから、おそらく身元引受人にはなってくれない。厚生団体に引き取ってもらうしかないのではないか。そうなったのは連中の不徳のいたすところで仕方ありませんが、どっちみち自分の人生をも壊しているのだから、馬鹿もいいかげんにしろ、他人に迷惑をかけるのもいいかげんにしろ、クズもたいがいにしろです。いろんな点で、他人に迷惑をかける連中です。


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