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王座挑戦は藤井七冠か豊島九段か 8月4日の一戦を展望
2023年7月29日 5:00
第71期将棋王座戦(日本経済新聞社主催、東海東京証券特別協賛)の挑戦者決定戦が8月4日、大阪市の関西将棋会館で指される。前人未到の八冠独占を目指す藤井聡太七冠(21)が王座初挑戦を決めるか。豊島将之九段(33)の連続挑戦となるか。5月に開幕した挑戦者決定トーナメント(本戦)の戦いを振り返り、藤井・豊島戦の見どころを紹介する。
藤井七冠が挑戦権を得て、現在進行中の王位戦七番勝負で防衛を果たせば、永瀬拓矢王座(30)との五番勝負に八冠独占がかかる。藤井七冠は2回戦の村田顕弘六段(37)戦では劣勢を跳ね返す逆転劇で九死に一生を得た。続く準決勝の羽生善治九段(52)戦は受けの妙手を繰り出し、手堅い指し回しが光った。一方の豊島九段はともに王座獲得経験がある斎藤慎太郎八段(30)、渡辺明九段(39)らを連破。前期に続いての王座挑戦を狙う。
第71期将棋王座戦準決勝で勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太七冠(左)。右は羽生善治九段(6月28日、東京都渋谷区)
2023年度の成績は藤井七冠が16勝3敗、豊島九段が9勝2敗(いずれも7月28日時点、未放映のテレビ対局を除く)と、ともに勝率は8割を超える。2人の対戦成績を見ると、藤井七冠21勝、豊島九段11勝。藤井七冠に最も勝っている棋士が豊島九段になるが、直近では藤井七冠が8連勝中だ。
藤井七冠は7月18日、棋聖防衛を決めた後の記者会見で「ここ2年ぐらいでは、先手の時と後手の時とで勝率で2割以上の差が出ている」と、後手番での戦い方を課題に挙げた。21年度以降の成績を見ると、先手では73勝5敗と勝率が9割3分を超えるが、後手では48勝21敗と勝率は7割を切る。一発勝負の挑戦者決定戦で、藤井七冠がより有利な先手を引き当てるか。先手後手を決める、対局開始前の振り駒から目が離せない。
豊島九段がどんな戦型を選ぶかも注目だ。1回戦の本田奎六段(26)戦では、普段あまり指さない振り飛車を先手で採用し、ファンを驚かせた。叡王戦五番勝負で、藤井七冠が振り飛車党の菅井竜也八段(31)の挑戦を受けていた時期でもあり、「(挑戦者決定戦で当たる可能性が高い)藤井七冠対策か」との声も聞かれた。藤井七冠からすると、豊島九段が振り飛車を選ぶことも想定しなければならず、事前準備の負担は増している。序盤からトップ棋士同士の高度な駆け引きも見られそうだ。
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2人の対戦成績を見ると、藤井七冠21勝、豊島九段11勝。藤井七冠に最も勝っている棋士が豊島九段になるが、直近では藤井七冠が8連勝中だ。
とありますように、基本藤井聡太が非常に有利ですが、しかし一発勝負ですから、どちらが勝つかわかりません。豊島将之はわりあい藤井に対して相性がいいのですが、昨今だいぶ藤井に分が悪い。しかし一発勝負でしたら勝つ可能性はあります。たぶんこの将棋は、どちらが勝つかどうかはともかく、将棋の歴史に刻み込まれるすさまじい戦いになるでしょう。こういうことを書くのはよくありませんが、たぶん藤井が勝てば、藤井が王座位を獲得し、八冠になるでしょう。現状藤井は、おそらくタイトル戦を戦って負けることはない。しかし一発勝負でしたら、どうなるかわからない。豊島が挑戦者になって永瀬拓矢と戦い勝つかどうかは終わらなければわかりませんが、藤井が出ればたぶん永瀬は勝てません。そういっては身もふたもありませんが、たぶんそうなります。
今回仮に藤井が負けても、現状藤井が来年以降八冠に到達する可能性は高いと私は考えます。が、なんとなく私は、今回であっさり八冠になっちゃいそうな気がしますね。いや、もちろんわかりませんが、しかしそうなるような気がします。あまりに藤井は別格に強いので、そうなるのではないかと思います。
本日中に、結果については、追記したいと思います。