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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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ここまでひどいとさすがにあまりのすさまじさに絶句する

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先週は記事が立て込んでいたので記事にするのが遅くなってしまいましたが、これはなかなかすさまじいですね。


ジャニーズ問題 “NHK内で複数回 性被害に” 男性が証言
2023年10月9日 19時06分 

ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、20年ほど前に東京 渋谷のNHKで、音楽番組への出演を希望してダンスの練習に参加した男性が、ジャニー喜多川氏から局内のトイレで複数回、性被害に遭ったと証言しました。
NHKは「証言を重く受け止めています。看過できない問題であり、今後、出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めてまいります」とコメントしています。

NHKの取材に対し、ジャニー喜多川氏からの性被害を訴えているのは、現在30代の男性です。

男性によりますと、高校生だった2002年の秋、ジャニーズ事務所の「ジャニーズJr.」が出演する音楽番組「ザ少年倶楽部」に出演を希望していたことから、東京 渋谷のNHK放送センターを訪れ、ダンスの練習に参加したということです。

その際、会場に来ていたジャニー喜多川氏から休憩時間に声をかけられ、部屋の外の男性用トイレに連れて行かれると、個室の中で下着を脱がされ、性被害に遭ったと証言しています。

男性は大きなショックを受けたということですが、当時、ジャニーズ事務所のアイドルを目指す思いが強く、その後も事務所から連絡を受けると、週末練習に参加したということです。

その間、5回ほど局内のトイレの個室で同様の被害に遭ったといいます。

数か月後、初めて拒んだところ、翌週以降、事務所から呼ばれることがなくなったということです。

取材に対し男性は「被害を受けた際はこれを我慢しないと夢が叶えられないのかとショックも大きかったですし、今後、どうしていったらいいんだろうとすごく考えました。ことし問題になって、当時のことはやっぱりおかしかったと思いました。ジャニーズ事務所には、今となっては夢をどうしてくれるんだという気持ちが強いです」と話しています。

「ザ少年倶楽部」は、2000年4月から放送されていて、ジャニーズ事務所でデビューを目指す「ジャニーズJr.」が出演する番組で、NHKはこの番組について「番組の内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討している」としています。

男性は、ジャニーズ事務所が設置した被害を受けた人から申告を受け付ける窓口に連絡をしていて、今後、事務所側と面会する予定だということです。

NHK局内でジャニー喜多川氏による性加害があったという証言について、ジャニーズ事務所は「性加害に関する事実認定は、独立した第三者である再発防止特別チーム及び被害者救済委員会に委ねることとしており、弊社が認識している限り、そうした事実はございません。今後も引き続き、再発防止特別チームの提言に従って、被害者の救済に全力で取り組んでまいります」とコメントしています。

男性の証言を受けてNHKは「放送センター内で深刻な性被害を受けたという男性の証言を重く受け止めています。番組の制作責任を持つNHKとして、看過できない問題であり、今後、出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めてまいります」とコメントしています。

これはなかなかすごいですね。ジャニー喜多川氏(これ以降敬称略)が、ジャニーズ事務所の会社内や、あるいは自宅、もしくは彼が借りたホテルの部屋などでそういうことをしたというのなら、これはジャニーズなり彼自身の問題ですが、テレビ局の中というのでは、さすがにそんなことをするとはテレビ局だって想像はしていなかったかもですが、結果的には性犯罪の場所を提供していたということになっちゃいますよ。芸能プロダクションの大立者が、テレビ局という公共の場の中にあるお手洗いで性犯罪をしでかしたなんて、ちょっとやそっとの不祥事ではありませんね、これ。

で、この話を知って私が思い出したのが、このブログでも何回もご紹介している性犯罪者たちです。記事はいろいろありますが、とりあえず下の記事を。

性犯罪とかに関する人間の闇の部分にいまさらながら絶句する(追記有。地裁で懲役10年の判決)

その記事でご紹介した連中は、元野球選手の堂上隼人は、社会人時代に性犯罪(住居侵入の模様)をして会社(日産自動車)を追われ、興味をもってくれたMLBも、性犯罪歴がたたり破談、独立リーグで頑張ってNPBドラフトで指名してもらえたのに、またまた性犯罪をしてしまいめでたく契約解除、裁判でも実刑です。もう釈放されているとして、どんな人生を送っているんだか。Hysteric Blue(解散)のリーダーだった二階堂直樹は、性犯罪で懲役12年の判決を受けて服役、服役中にも更生の意思を月刊誌に手記として発表していたのに、出所後にまたまた性犯罪をしでかしてしまい、前科がなければたぶん不起訴、もしくは執行猶予判決もあり程度の事件でしたが、これも前歴がたたり実刑、性犯罪防止のための団体の代表までしていた松本学なる人物は、二階堂の事件について偉そうなことをさんざんのたまっていましたが、それと並行して


個人情報や裸の画像をネタに女性を脅迫し、性的暴行を加えていた

というわけで、ちょっとやそっとのレベルの性犯罪者ではありませんね。完全な病気です。懲役10年の判決を受けています。この連中レベルのひどさではないか。

しかしですよ。さすがにジャニー喜多川以外の人たちは、逮捕されて実刑判決を受けています。堂上はプロ野球選手をやめさせられ、今後彼が、この界隈に出入りすることはできないでしょう。二階堂は、音楽業界を追放され、現在に至るまでHysteric BlueのCDは、全作品回収・廃盤・再発無しです。その他権利関係でも、いろいろ忌避されているはず。これもそうとうな社会的制裁でしょう。松本なる人物は、10年間の懲役を過ごさなければならないという過酷な目にあっています。60歳近くになって満期出所となります。仮釈放されたとしても、今後生活保護でも受けて食っていくことになりそうですし、ともかく今後ろくな人生は待っていないでしょう。

が、ジャニーはついに「食い逃げ」しましたからね。彼の場合警察の事情聴取とかを受けたのか。受けたかもしれませんが、警察もそうとうに腰が引けていたのではないか。検察はどう考えていたのか。いろいろ疑問に残るところです。ともかくジャニーと連中の差、これはいったい何なのか(呆れ)。

ジャニーは有名人だから? 日本IBMの社長(’当時)だって、盗撮で摘発されていますよ。

日本IBM元社長を盗撮容疑で書類送検へ 警視庁 

また警察の幹部だって、盗撮で逮捕されたり事情聴取されたりしています。2022年愛知県警の捜査四課長だった妹尾利彦警視は、盗撮で逮捕されて停職3か月で依願退職となっています。詳細はこちらを。また今年大阪府警の警視がやはり盗撮で事情聴取され、たぶん今後書類送検されて何らかの処分を受けてやはり依願退職ということになるのではないか。こちらの記事を参照してください。

性犯罪について犯罪の悪質さというのを論じるのもあまり好きでないのですが、悪質という点では、どうみてもジャニーのほうがはるかに悪質です。だいたい自分のところの所属している芸能人に対する性犯罪より、レッスンで事務所に通っているわけですらない(NHKに通っている)人物に対して性犯罪をするなんて、これほんとにとんでもない話です。それにしても、いくら何でもジャニーの犯罪の直後に警察に通報していれば、これはかなり事態が進む可能性もあったし、あるいは最中に踏み込ませるといったことも(囮みたいなのですが)不可能ではないはずですが、それができなかったのが、ジャニーやジャニーズ事務所の威光だったかと思うと、さすがに心底からうんざりします。なおNHKには、ジャニーズがフリーで使えるスペースがあって(現在はないのでしょうが)、彼の犯罪はそこで行われたようです。NHKは知らなかったとはいえ、「場所を貸した」と非難されかねません。

それでまた、これをNHKが率先して報道したというのも非常に興味深いですね。これはNHKの中での犯罪ですから、NHKも逃げられませんが、ただ普通ならここまでの犯罪となると、テレビ局や新聞などは怖いのでなかなか報道せず、週刊誌や夕刊紙などが書いて、NHKも逃げられなくなるというパターンが多いのではないかと思いますが、NHKが最初に報じているわけです。被害者の方の連絡があってそれで動いたということでしょうが、これはもう件の「ザ少年俱楽部」も打ち切りでしょうね。性犯罪の背景となった番組が現在でも継続しているとなると、これをさらに継続するというわけにもいかんでしょう。そして予想通りですが、次のような報道が。一部抜粋。太字も原文のまま。

「今朝(10月12日)、NHKの関連会社から『16日の収録が中止になった』という連絡がきました。我々としても、直前のことなので大変驚きました」

そう語るのは、NHKの音楽番組『ザ少年倶楽部』の制作を請け負っている会社の関係者だ。『ザ少年倶楽部』とは、ジャニーズ事務所に所属する若手らが出演する音楽番組。今年で23年目を迎える人気番組だったが、前出の関係者は次のように証言する。

「うちは、NHKの関連会社から制作を委託されています。通常、出演するキャストや順番などが、一週間から数日前には我々の方に降りてくるんです。今回の収録予定日は10月16日でした。『Travis Japan』『HiHi Jets』『Go!Go!kids』『フレッシュJr.』『少年忍者』『美 少年』などが出演予定で、司会は『A.B.C-Z』の河合君が務める予定でした。ですから、収録は当然ありますという話で進んでいたのですが……。今年いっぱいの収録の日付は決まっていましたが、予定通り収録が行われるのか分かりません。今後の予定は未定と聞いています」

この報道で『ザ少年倶楽部』は局内からも「打ち切りやむなし」という声が上がっていた。その矢先に突然の「収録中止」となったのである。NHK関係者が明かす。

「局内でも『この状況で番組を続けられるわけがない』という話になっています。収録中止は当然で、打ち切りを視野に入れているのは間違いないでしょう」

「FRIDAYデジタル」がNHKに対して取材を申し込んだところ、

「『ザ少年倶楽部』については、番組の内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討しています」

と回答があった。

20年以上続いた名物音楽番組があっけなく瓦解しようとしている。

それ相応のコメントをNHKがしているのが興味深い。そう考えていたら、次のように正式な発表の報道がありました。


ジャニーズJr.の「ザ少年倶楽部」 NHKが公開収録中止を発表
宮田裕介2023年10月12日 21時15分
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 故ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡り、NHKは12日、NHKホールで16日に予定していたジャニーズJr.が出演する音楽番組「ザ少年倶楽部」(BSプレミアム、金曜午後6時)の公開収録を中止すると発表した。

 この番組を巡ってNHKは、2002年に番組への出演を希望してダンスの練習に参加した男性が、東京・渋谷のNHK放送センター内のトイレでジャニー喜多川氏から複数回、性被害に遭ったとする証言を報道。その上で「番組の内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討している」としていた。ただNHKは「16日までに十分な見直しに至らないと判断」し、今回公開収録の中止を決定したという。今後の収録についても未定という。

 一方、13、20、27日の放送回は、すでに収録が済んでいるため、予定通り放送する。11月の放送は未定という。(宮田裕介)

bogus-simotukareさんが拙記事にコメントをくださったように、


サントリー社長、ジャニーズに改善なければ「番組スポンサー降板も」

聞き手・岡林佐和 上地兼太郎2023年9月16日 5時00分

 故ジャニー喜多川氏による大規模な性加害問題を受け、サントリーホールディングス(HD)の新浪剛史社長が15日、朝日新聞の取材に応じた。今後2~3カ月の間にジャニーズ事務所の体制に改善がみられなければ、所属タレントが出演するテレビ番組のスポンサーを降りることも「オプション(選択肢)としてはあり得る」と語った。

という記事が出ていますし(これは9月時点の記事ですので、このあたりで多くの企業がこのような日が来ることを予想していたのではないか)、やはり9月末時点でも、


「テレ東音楽祭」今冬は放送予定なし 近年の総合MCはTOKIO国分太一が務める
[2023年9月28日16時19分]

テレビ東京は28日、都内の同局で定例社長会見を行い、石川一郎社長が大型音楽番組「テレ東音楽祭」の今冬の放送予定がないことを明かした。

同局では11月15日~19日にかけて2024年の開局60周年を記念した「テレ東60祭 なぜか横浜赤レンガ」を行うといい、その中の企画のひとつとして「テレ東60祭ミュージックフェス(仮)」を放送する。石川社長は今冬の「テレ東音楽祭」放送について「そうした案もありましたが、今回はそういうことになったということ」と説明。同番組は今年6月に放送されており、近年は夏冬年2度実施が定着していた。石川社長は会見で、もともと年1度で始まったものが社内事情などで2度になっていたとも語った。

近年の「テレ東音楽祭」は総合MCをTOKIOの国分太一が務めていた。国分は故ジャニー喜多川前社長の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所所属時代から起用されており、同局は今回の問題を受け、同事務所タレントの新たな起用について「極めて慎重に判断する」としていた。これは「新規の出演依頼は当面行わない」としたNHKと同じ姿勢だとし、質疑応答で「テレ東音楽祭でも同様か」と問われた石川社長は「そうです」と返答。同事務所が10月2日に行う性加害問題についての会見内容を確認した上で「新体制での明確な効果が確認できるまで、起用は極めて慎重に判断していきたい」と語った。

報道されています。これも記者会見以前の報道ですから、現在ではより各方面厳しい態度に(当然)なります。

ただこれも、当の御大が放送局のお手洗いで性犯罪をしでかしているという重大事態であることをかんがみれば仕方ないですね。今年の紅白で、NHKはジャニーズを完全に切るか、ともかくこれからも要注目、目を離せなさそうです。というわけで、これからもこの件を記事にするかもしれませんので、読者の皆さまもおつきあいいただければ幸いです。

そういえば今日は、13日の金曜日ですね。お、もしかしたら仏滅? と思いましたが、遺憾ながら(?)赤口でした(つまらねえ)。冗談はともかく、特に公営の葬儀場や焼き場が友引の日に営業をしないという慣習は、さすがに昔とくらべれば改善されてきてはいると思いますが、やめた方がいいんじゃないんですかね。今は高齢化社会になり死者の数が増えて、しかも焼き場の処理能力が追い付いていないので(新規の設営も難しい)、とてもそんなのんきなことを言っていられる状況ではありませんが、ただこういうことに異常にこだわる人間もいますからね。まったく迷惑極まりない話です。


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