まずは記事を。
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【ラグビー】南アフリカ2連覇で史上最多V4「南アを愛している」NZとの宿敵対決で12-11
[2023年10月29日7時31分]
南アフリカ(世界ランク1位)が2連覇を飾り、史上最多4度目の頂点に立った。
ニュージーランド(同2位)とのライバル対決を1点差で制し、史上初となった1次リーグ1敗同士の決勝で白星をもぎとった。ジャック・ニーナバー監督は「ファンのおかげです。選手たちはW杯の決勝に進出したことがあるし、3度目の出場だった選手もいる。その経験が彼らを引っ張った。みんなが戦士で、南アフリカを愛しています」と感慨深げに振り返った。
全ての力を出し尽くし、緑のジャージーの男たちが歓喜の瞬間を迎えた。
前半をSOポラードの4PGで12-6とリードして折り返し、後半18分には相手FBのB・バレットに両チーム最初のトライを許した。一進一退の攻防で体を張り、それでもリードは許さなかった。前回王者は強かった。
9月8日に開幕したW杯。大会中には主将でフランカーのコリシは「私たちの国の多くの人々は失業し、家がない人もいる。チームがスポーツだけでなく、国にとって、過去にどのような意味を持っていたかを知っている」と力を込めた。この日も多くのファンが、パリ郊外サンドニに集った。
最後に笑ったのは、南アフリカだった。
ニュージーランドは、後半のトライの際のコンヴァージョンゴールと、その後のPGを外したのが痛かったですね。どちらも容易な位置ではなかったし、外したくないのは当然ですからこれは仕方ありませんが、どちらか1つでも入っていればリードは奪えたわけであり、このあたりはまさにギリギリの攻防だったのだなと痛感させられます。南アフリカは、前半の4本のPGをすべて成功させて勝利したわけで、このあたりキックの正確さが勝負を分けたということです。
で、やはりNZキャプテンが前半で退場になったことも痛かったのももちろんです。そう考えると、雨が降っていたことといい、この決勝はやや南アフリカに運があったということは確かかと思います。では、最終的な結果が出たトーナメント表と結果のスクリーンショットを。出典はこちら。準々決勝と準決勝のスクリーンショットも。
全8試合のうち、南アフリカは、勝った3試合すべて1点差での勝利というのがすごいですね。イングランドは2試合を6点差と3点差で勝ち、アルゼンチンは12点差の勝利、ニュージーランドは4点差と38点差であり、6試合までが1トライ1ゴールで逆転する僅差です。なんだかんだいってやっぱり力が均衡していますね。そしてその均衡した中で勝ち上がったのがスプリングボクスとオールブラックスだったわけで、この2国はやはりもうしばらくは、ラグビー界でも別格な存在であり、各国はこの2か国を目標として戦っていくのだろうなと思います。
さてさて、私は、前記事で、次のような予想をしていました。
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決勝は、私はなんとなくニュージーランドが勝つのならわりと点差がつき、南アフリカが勝つのなら僅差の勝負になるのではないかと(勝手に)予想しています。どうなるかはもちろんわかりませんが、準決勝の戦いぶりからしてそんな気がします。個人的にはニュージーランド有利と考えますが、どんなものか。
予想通りの結果であんまり面白くないが、最強同士の戦いではあると思う(ただ北半球もそうとう強くなったのは確かだ)南アフリカが勝つのなら僅差という予想は当たりましたが、ただ私は、「まあニュージーランドが勝つんだろうな」と思っていました。ただどっちみち今回の南アフリカは、決勝トーナメントの段階では、相手チームを圧倒する勝利は望めなかったわけで、決勝は、逆転ではなく常にリードを保った勝利だったとなると、これはまた会心の勝利ということになりそうです。ニュージーランドは、後半は非常にいいラグビーをしましたが、大量点を取れる展開には持っていけませんでした。
ところで南アフリカは、RWCに関しては、アパルトヘイトの時代だった第1回と2回は参加できなかったわけで’(1987年と91年)、初参加が南アフリカ開催の95年で、以下8回の大会のうち半分優勝しているわけであり、これまたすごい話です。アパルトヘイトの時代の最後は、そもそもテストマッチすら行えず実力が低下してしまいましたが、ここまで復活させたのは大したものだと思います。
というわけで、次の大会は、これは私も遠征したいなと考えてしまいました。行ったらレポートを書きますので乞うご期待。行かなかったらごめんなさい。