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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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私がいう「三重苦」(知的障害と精神障害があり、家庭環境の悪い人物)を持つ累犯障害者の、典型的なよろしくない末路だと思う

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過日(11月2日)たまたま見た動画を。なおこの動画に登場するご夫婦の活動は、私も多少は知っていました。動画の下に私が書く記事は、この動画の鑑賞を前提としたものになりますので、その点よろしくお願いします。

【現実】「また悪いことしてしまう・・・」犯罪繰り返す障害者を支えた25日間 逮捕ですべてを失い、たどり着いた先に・・・【#ウラドリ】

ご覧いただけましたでしょうか。

私の個人的な意見を申し上げますと、この動画に登場する人物は、典型的な私のいう「三重苦」の持ち主ですね。すなわち

①知的障害がある

②精神障害がある

③家庭環境が悪い

です。

この3つがそろっちゃうと、人間本当に救いがありません。で、この人物は、まさにそうなってしまったわけです。私が何回か記事にしている「福岡商業施設女性刺殺事件」の犯人の少年などは、まさにこれではないか。この少年の凄惨な幼少期の状況については、Wikipediaなどを参照してください。

今回の動画の人物についてみてみますと、動画の中で明らかにされているところによれば、知的障害があり、躁うつ病(=双極性障害)があり、児童の時は親に虐待されていたというわけで、めでたく三重苦です。この動画に登場する直前も、暴力事件を起こし、自治体からも生活保護を打ち切られたらしい。さらに見るに見かねた篤志家が、自分が運営しているグループホームになんとか入れられないかとするも、スタッフから拒否される始末ですからねえ(呆れ)。かつてここに居住していたこの人物がいろいろ迷惑なことをしていて、それで断ったらしい。失礼ながらこのような施設のスタッフは、相当ろくでもない人間と日々つきあっているわけで、そういう人たちですらとてもやっていられないということなのでしょう。

で、おそらくこの人物は、文字通りありとあらゆることで他人に迷惑をかけているでしょうからね。まず物理的に迷惑をかけている。子どもへの虐待までしてしまったし、いろいろな器物も壊しているのではないか。さらに他人との信頼関係も壊している。精神的な迷惑といっていいのではないか。たぶん彼は、生きている最中に、実にあらゆる約束や信頼関係を破ったり壊しているはずです。そしてそれも、約束も信頼関係も、おそらく最低レベルの生活上のルールや社会常識レベルのことを遵守できないというものでしょうから、これでは誰からも見捨てられてもしょうがないということになります。おまけにグループホーム在籍中にも、他の入居者と金銭トラブルも起こしていたようですからね。これでは、スタッフが入居を拒否するのも仕方ないのではないか。つまり刑法上の罪を犯し、民事上の迷惑をそこら中に欠け、人間としてのつながりをも裏切りっぱなしなんですから、たいていの人間は激怒するのではないか。

そして事情は分かりませんが、彼が死んだのも「おいおい」ですよね。私は、彼の死は、自殺かなと思ったのですが(精神を病んでいるようだしね)、そうではないらしい。実際のところどうなのかわかりませんが、たしかにひどい肥満体だし、おそらく食生活も非常によろしくないでしょうし(いわゆる貧乏人の肥満体ということにならないか。米国の先住民やスパニッシュにもそういう人多し)、精神疾患の薬も大量に(おそらく長期間)服用していたのでしょうから、それも体を蝕んでいたのでしょう。循環器系の疾患とのことで、おそらく心疾患なのでしょうが、ろくでもない食生活、ろくでもない生活態度、貧しい生活、日々凄まじいストレスによって体もひどいダメージを受けていたのでしょうが、これまたなんともはやです。彼の死を悲しんでくれる人間がどれくらいいるのか。むしろほっとした人ばかりではないか。これが私がいう

③家庭環境が悪い

なわけです。まともな親なら、相当なロクデナシの子どもでも、若くして死んだら多少なりともその死を悔やむでしょうが、まともでない親なら「せいせいした」なんていう反応になるし、そもそも親が生きていない、連絡がつかないなんてことも珍しくない。動画の人物はそうです。死刑囚の中には、家族とも縁を切られている、そもそも親ほか身内がいない(不明である)人間が少なくないというのと同じです。いずれにせよこのような人物の死を悼んでくれる人物は、この動画に出てきたような篤志家以外にいない。上に取り上げている福岡で殺人をやらかした少年だって、現段階彼が死んで誰がその死を悲しむかです。ほとんどいないでしょう。

で、今回の動画の人物のこちらくだりは、個人的にはまさに背筋が寒くなりましたね。20歳のころ、同居していた女性(よくこんな人物と同居しましたね。あるいはこの女性も知的障害があった?)の子どもへの犯罪です。

「イライラ」というのは、飲酒運転をしたり万引きを繰り返したり、売り物のパンに針を差し込むようなめちゃくちゃなことをする人間がよく言いますよね。ぜんぜん関係ないじゃんと思いますが、そうでもないのか。

あまりの無様な無残さに絶句する(飲酒運転をする人間の思考様式なんてこんなものなのだろう) あらゆる人間が不快になり、迷惑をする救いのない話 あらゆる人間が不快になり、迷惑をする救いのない話(再説)

いずれにせよほぼ精神が解離して崩壊しているような気がします。ここまでくると、生きていること自体が危険な人物という可能性すらある。それが極端になると、附属池田小事件の犯人である宅間守のような人物になるわけです。宅間には知的障害はなかったようですが、重度の精神障害であり、彼の父親は宅間にひどい虐待をしていました。そして彼は、

十数社の職歴のうち、ある程度長続きした(1年以上)のは航空自衛隊と非常勤の地方公務員の2か所のみであり、それ以外はいずれもおよそ半年以内で退職したり懲戒解雇をされたりしている。また、初犯の強姦事件を除き、15回もの逮捕歴があったが、責任無能力を理由に不起訴処分になっている。

という始末です。また宅間は、校務員として勤務していた小学校(上の引用にある「非常勤の地方公務員」です)で教師のお茶に精神安定剤を入れて逮捕、精神疾患を理由に不起訴処分になりましたが、仕事は分限免職処分になりました(当たり前)。で、その取り調べの際

妻から別れ話を切り出されたうえ、職場でもうまくいっておらず、視線を冷たく感じていた。教諭四人にうらみはないが、うっぷんをはらそうと、軽い気持ちでお茶を出してしまった

先生達に無視され家族とも上手くいかず、人間関係による鬱憤を晴らしたかった

と言っているわけで、これ前私がご紹介した家族を殺害した人たちの、一種の被害妄想に通じるものがありそうですね。宅間が、他の人間とろくな人間関係なんか構築できるわけもないですが、それにしたってこんなことしなくったっていいだろと思いますが、それでもやっちゃうのがこういう連中なわけです。

鑑定した医師は、被告について、障害の影響で、他者の言動を曲解する傾向にあり、コミュニケーションがうまく取れず、仕事も長続きしないなどストレスの原因になった

世の中の家族間における殺人や傷害事件は、想像以上に発達障害や知的障害、精神障害がからんでいそうだ

ところで私は、この小学校での精神安定剤混入で、宅間が逮捕された際の報道をうっすら覚えていまして、池田小学校の犯人が同一人物だと知ったときはさすがに絶句しました。

だいぶ話がとびましたが、既述しましたように、宅間には知的障害はないようですが(ただし精神障害が並みでない)、それでも全くろくでもない人生を送り最後はめでたく法の名において首をくくられました。彼はさすがに極端な事例としても、ともかく最悪世の中そこまでいってしまう人がいるし、今回の動画の人物も、ミニ宅間というほどではないにしても、ちょっと他人が仕事としてでも支援したり、かばえたりするのをはるかに超越するひどさのわけです。仕事としてですら支援できないのでは、まさに今回の動画のご夫婦の手の差し伸べのような「善意」とかそういうものしか頼りにならなくなる。しかしそれらすらもこういう人物は裏切ってしまうわけです。本当に救いがない。以前記事にした累犯障害者の家も、他の家族も知的障害があり、またご当人もとても一人暮らしなんかできるような人物ではないのですが、けっきょく2人の女性を殺して強盗をしてしまい、死刑が確定する始末です(この記事執筆時点では未執行)。この動画の人物は、そこまでいかないで死んだのはむしろ幸いだった可能性もありそうです。

行政その他の支援がなかったことが非常に悪い事態をもたらした大きな要因と思われる強盗殺人事件の実例

いつもの通り「救いがない」という結論で、この記事を終えます。


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