先月判決があったこの事件は、最高レベルの愚劣さですね。記事を。
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「Dappi」訴訟、ウェブ関連会社に220万円賠償命令 東京地裁
毎日新聞 2023/10/16 15:37(最終更新 10/16 23:12) 600文字
匿名のツイッター(X)アカウント「Dappi」による投稿で名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の小西洋之、杉尾秀哉両参院議員が、ウェブ関連会社「ワンズクエスト」(東京)側に計880万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、同社と代表取締役に計220万円の支払いを命じた。新谷祐子裁判長は「両議員の社会的評価を低下させる投稿が会社の業務として行われた」と認定した。
判決によると、Dappiは2020年10月、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員について「近財職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間つるしあげた翌日に自殺」と投稿した。当時のフォロワー数は約15万9300人だった。
会社側は、従業員が私的に投稿したとして両議員の名誉を傷つけたことは争わなかった。ただ、従業員の氏名や立場を明らかにせず、投稿が会社の業務かが争点だった。
判決は、Dappiが平日の就業時間に多数の投稿をしており、「投稿者は業務時間の大半を投稿に充てた」と指摘。訴訟を通じて開示された給与明細から、投稿者の基本給が月110万円だったことを挙げて「会社で相応の地位にあった」とし、代表は投稿を容認・指示していたと結論付けた。
同社は自民党と取引関係があり、関係性が取り沙汰されたが、判決は言及しなかった。同社は16日夕現在、コメントを発表していない。【巽賢司】
それにしても自民党といい「Dappi」といい、この連中のやっていることって、記事のタイトルにもしたように、まるっきりゴロツキ、ろくでなし、クズじゃないですか。失礼ながら、まともな人間なら、はずかしくてとてもこんなことやっていられないでしょう。前にこんな記事を書きました。
高校生、大学生、警察庁に入庁したばかりの中村格が現在の自分を見たら、ああいうクズにだけはなりたくないと思ったろうその記事の中でご紹介したように、ジャーナリストの伊藤詩織に性犯罪をした山口敬之に対して発布された逮捕状が、警視庁刑事部長(当時)だった中村格(のちに警察庁長官)により執行が停止されたという想像を絶する不始末があったわけです。どんだけ非常識でクズなんだと呆れ返りますが、さすがに中村も高校生、大学生、警察庁に入庁したばかりの時期だったら、逮捕状の執行を停止させた中村を死ぬほど軽蔑したでしょうし、中村に子どもがいたら、その子どもは父親の姿を見てあまり感心はしないでしょう。そういったクズな行為を、自民党という政権与党がしでかしているわけで、これまたひどいものです。
でですよ、仮に自民党が、泡沫極右政党だったら、もちろん良くはありませんが、まだいいでしょう。そういう政党は、議員も国会に出せないし、社会的にそんなに影響力があるわけではない。やっていることはクズであっても、被害は自民党がするよりはましです。
しかし自民党って、現在日本国の政権与党だし、また万年与党ですからね(苦笑、いや笑っている場合ではない)。しかも政党交付金を受けているわけであり、つまりはこれ、公金でこんなクズなことをやらかしているわけで、てめえらどんだけクズであり、税金ドロボーであり、ふざけているんだよです。だいたい現在の国会は与野党伯仲ですらなく、基本自民党と公明党の連立与党が衆参両院で安定して強いのが現状です。それでいてこういうクズなことをしでかしているのだから、自民党の連中といいDappiといい、こいつらのクズぶりはまったくお話にもなりません。で、こいつら自分ら(の所属している組織)がどれだけクズで無様なことをやらかしているのかってちゃんと認識しているんですかね。全員が全員認識していないとは言わずとも、別に何とも考えていない連中も多いのではないかと疑います。
さてさてこちらの記事を読者の皆様はどうお考えになるか。
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岸田首相、Dappiと自民の関係「調査不要」と強調
2023/10/31 18:53
31日の参院予算委員会では、野党批判を繰り返したツイッター(現在のX)の匿名アカウント「Dappi」が議論となった。Dappiと自民党本部の関係を調べるべきではないかと問われ、岸田文雄首相は「何ら調査の必要があるとは考えていない」と強調した。
Dappiを巡り立憲民主党の杉尾秀哉参院議員ら2人が起こした民事訴訟で、東京地裁は16日、ウェブ関連会社に損害賠償を命じる判決を言い渡した。杉尾氏は31日の予算委で、関連会社と自民党との人的、金銭的な関係の有無が取り沙汰されているとして、首相の認識をただした。
首相は「報道を見る限り、判決では自民党とDappiの関係に一切触れていない」と主張。調査の必要性を否定するとともに、自身は関連会社とDappiのいずれも未把握だったと述べた。
言っていることのあまりの無様さとデタラメぶりにまったく絶句しますね。関係していなければ、誰だって速攻で調査します(笑)。それにしてもこういう国会答弁をする野郎は、どうしようもない嘘つきだというものでしかないでしょう。岸田が直接この件で関わっていたかどうかはともかく、つまりは自分が所属して現在自分がそのトップである組織の明々白々な不正を公の場で糊塗したのだから、それも全くといっていいほどの寒々とした光景じゃないですか。そして最後は、この始末ですからねえ。
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デマ拡散『Dappi』アカウント消える 名誉毀損訴訟で敗訴、岸田首相は調査を否定 「最後まで卑怯」の声
2023年11月4日 13時30分
旧ツイッターでデマを拡散していた「Dappi」のアカウントが、3日までに消えた。このアカウントの投稿による名誉毀損を争った裁判で被告企業の敗訴が確定しており、ネット上では「最後まで卑怯」と非難の声が広がっている。
Dappiは16万人を超えるフォロワーがいた匿名アカウント。自民党や日本維新の会は称賛する一方、立憲民主党や共産党やマスコミを「日本の敵」などと罵倒する右寄りの投稿を繰り返していた。
デマ投稿による名誉毀損を争った東京地裁の裁判では、アカウントの発信元として被告となったIT企業ワンズクエストが「従業員が私的に会社のインターネット回線を使って投稿した」と主張。最後まで投稿者の正体を隠し続けたが、判決で「企業が業務として投稿していた」と認定された。10月末の期限まで控訴せず、判決が確定した。
この企業は過去に自民党と取引があったため、10月末の国会の参院予算委員会でも取り上げられた。岸田文雄首相は「判決では自民党とDappiとの関係について一切触れられていない。調査の必要があるとは考えていない」と述べた。
4日正午現在、X上でDappiは「このアカウントは存在しません」と表示される。これについて「形勢不利となったDAPPIが遂に証拠隠滅して逃亡。卑怯なやつは最後まで卑怯だな」「ちゃんとログインして操作できたのね。社員が勝手にやっていた『設定』だったはずで、これも社員が勝手にやったのかな?」「色々と、ハッキリとさせないといけないことが、まだまだありそうですね。自民党が黒幕なんだ、とか」などの声が上がっている。
こうなることは予想できたことですが、関係する連中あまりの悪質さと破廉恥さ、非常識さに絶句しますね。けっきょく自民党は、こういうたぐいの愚劣な工作のために、やたら金をつぎ込んでいるということなのでしょう。さすがにこんなことで自民党をかばう人間は、自民党に一票入れている人たちですら、そんなに多くはないと思いますが、一体自民党は何を怖がっているんですかね? こんな工作をする必要がどこにあるのか、しないと自民党の票が大幅に減るという見通しでもあるのか、やっといて損はないくらいの感覚でやっているのでしょうが、まあまともな人間なら馬鹿々々しいしあまりに情けなくなるというものじゃないですかね。こういう工作をしている人間に子どもがいたら、そいつは自分の子どもに自分のやっていることを堂々と話ができるのか、子どもは、親の仕事を肯定できるのか。まともな人間だったら、できないし、しないでしょ、中村格とご同様。中村が、伊藤詩織の追及に逃げ出したのも、つまりは彼だって自分のやったことはとても正当化できるような代物ではないと認識していたということでしょう。当たり前のことです。
いずれにせよ自民党とDappiの関係なんて、まったくもって、ろくでなし、暴力団、半グレ、ゴロツキ、ならず者、アウトロー、クズ、カスとどんなに罵倒したって罵倒し足りません。本当にクズな連中です、発注者(自民党)といい受注者(Dappi)といいです。