過日読んだ記事を。
いま空港でトラブル続出…日本人の若者の7割がじつは知らない?「パスポートの落とし穴」
つまりは、パスポート残存期間が足りなくて、インドネシア(バリ島)へ出国できなかったという話ですが、私に言わせれば「そんなん常識じゃん」ですね。『地球の歩き方』ほかのガイドブックにも書いてあるし、ネットなどでも残存期間の問題は明記されています。それを知らないのでは、さすがに不用意としか言いようがない。
ていうか、そういうことをよく知らないのだったら、個人手配の旅行はしてはいかんでしょう。航空券の手配その他も旅行会社にしてもらう必要もあるのではないか。なにしろこの旅行お二人で60万円が無駄になったということですからね。これでは泣くに泣けないというものです。1人30万円として、これではお話にもならない。私はバリに行ったことはありませんが、シーズン次第でもありますが、それ相応に金をつぎ込んだ旅行費用なわけで、これではまさに、目もあてられません。なお在デンパサール日本国領事館のHPには、
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・インドネシア入国時に6か月以上の残存有効期間と十分な空白の査証頁が必要
とあります。
それにしても、ですよ。特に旅行に限らず一般の様々なことに特に詳しいわけでもないであろうこのカップルはまだ仕方ないとして、経営コンサルタントという筆者の竹内謙礼氏も、そういうことをよく知らなかったらしい。ってことは、海外への渡航を日常的にしている人はともかく、そうでもない人は、そういうことは知らないんですかね。たしかに経営コンサルティングということと、パスポート残存期間(あとパスポートの余白)の関係というのは、必ずしも業務に必要な知識ではないかもですが(個々の業務では関係することもあるかもですが)、海外渡航の際に各国がパスポート残存期間を設定するなんてのは、そんなに世間に広まっていない知識だとも思っていなかったので、これはけっこう意外です。意外だなんて思うほどのことでもないのでしょうが、やっぱり意外です。
そうとなるとこの件は重大ですね。たとえば韓国は3か月以上の残存期間が必要です。
台湾は滞在予定日数以上、香港は1カ月以内の滞在の場合では、入国時1カ月+滞在日数以上有効な残存期間を要し、マカオは、90日以内の滞在は入国時90日+滞在日数以上の残存期間を要します。香港とマカオを同時に旅行したいと思ったとしたら、そういうことも一緒に考える必要もあります。欧州はというと、ドイツは出国時(入国時にあらず)3か月の有効期間が必要だし、英国は帰国時までに有効なパスポートでOKです。米国は、滞在期間に加えて6か月以上のパスポート残存有効期間を必要とし、カナダは、カナダ出国予定日+1日以上を要します。
なお以上は、この記事作成時の話であり、ルールはいろいろ変わりますので、読者の皆さまにおかれましては乞うご確認。
というわけで、旅行に行く時期を考えながらパスポートの更新時期を考えるわけです。もちろん仕事の渡航では、必要に応じてパスポートの更新をする必要があります。
いずれにせよビザなし入国ルールなどもいろいろ変わるし、また状況によっては厳しくもなるし甘くもなる。韓国に関しても、昨年12月に入国した際には必要だった入国時の認証や検疫手続きほかの手続きは現在不要になっています。また今後面倒になる可能性もある。とりあえずそれは、相手国の運用ですから、入国する側はそれに従う必要がある。
しかしほんと世の中いろいろなところに落とし穴がありますね。危険でしょうがない。このようなものにはまらず、私としては安全で楽しい旅をしたいと心の底から思います。