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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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小原乃梨子のような幅の広い役柄で活躍する声優は、今後出にくいのではないか

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声優の小原乃梨子が亡くなりましたね。記事を。


「ドラえもん」のび太役など 声優の小原乃梨子さんが死去 88歳
2024年7月23日 16時56分 

アニメ「ドラえもん」の「のび太」の声を長年務め、外国映画ではブリジット・バルドーなど名優の吹き替えでも知られた声優の小原乃梨子さんが今月12日、亡くなりました。88歳でした。

小原さんは東京都出身で、テレビの草創期から俳優としての活動を始めました。

その後、アニメの声優として活躍し、人気アニメ「ドラえもん」の「野比のび太」の声を1979年から26年にわたり務めました。

困ったことがあるとすぐにドラえもんに甘えてしまう「のび太」を高いトーンの愛らしい声で演じ、長年、親しまれました。

また、1978年にNHKで放送されたアニメ「未来少年コナン」では、素直で楽天的な少年「コナン」の役をはつらつとした声で演じました。

さらに「ヤッターマン」の悪役のドロンジョや、「アルプスの少女ハイジ」の心優しい少年、ペーターなど、幅広い役柄を持ち役としました。

さらに外国映画の吹き替えで、シャーリー・マクレーンやブリジット・バルドーなどハリウッドやフランスを代表する数々の名優の声を自在に演じ分けました。

2007年には長年の功績が評価されて第1回の「声優アワード」の功労賞を受賞しています。

所属事務所によりますと、小原さんは病気で療養していましたが、今月12日、亡くなりました。

88歳でした。

テレビ朝日「多くの子どもたちに夢と希望を届けた」
アニメ「ドラえもん」を放送しているテレビ朝日は「突然の訃報に接し、驚きと悲しみでいっぱいです。小原乃梨子さんには、1979年から2005年まで、26年もの長い間、テレビアニメ『ドラえもん』のキャラクター“野比のび太”の声優を務めていただきました。多くの子どもたちに夢と希望を届けて下さった小原さんのご冥福を心からお祈りいたします」とコメントしています。

過日こんな記事を書きました。

三輪勝恵さんが声を担当していたテイジン(帝人)のCMのフランス語版と日本語吹替版の動画をご紹介

その記事で、bogus-simotukareさんへのコメントの返しで、私は次のように書いています。以下、私とbogus-simotukareさんとのやり取りを。


>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2024-07-08 21:30:02
三輪さんはアニメ中心の声優さんだったようですが、それでもカトリーヌ薬など芸達者でした。今の時代は声優は特化している傾向が強いので、パーマンと外国人少女を同時にするという芸の持ち主は減ってくるかと思います。

Unknown (bogus-simotukare)
2024-07-09 03:18:45
三輪さん以外でも
◆少年(例:のび太や未来少年コナン)と妙齢の女性(例:タイムボカンシリーズの女首領、また洋画でも多くの女優を吹き替え)の小原乃梨子さん
とか往年のベテラン声優には「幅の広い方」が結構いますね(小原さん以外にも当然いますが名前が今すぐ出ない)。
 増山さんから峰不二子(妙齢の女性役)を引き継いだ「沢城みゆき氏」は一方で「ゲゲゲの鬼太郎(フジテレビ:2018~2020年放送の第6シリーズ)」の鬼太郎(少年)もやってるので芸の幅は広いかと思いますね。

>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2024-07-09 20:01:03
コメントありがとうございます。そうですね、小原乃梨子なんか、その典型ですね。少年役でもコナンとのび太というまったく反対の役柄をできる人でした。そういえば「ど根性ガエル」のひろしの母親とかの庶民的な中年女性もできる人でしたね。

小原乃梨子というと、世間的には『ドラえもん』ののび太役が知られているでしょうが、それ以前の『ドラえもん(日本テレビ版)』では、のび太の母である野比玉子役を担当した経歴もあったくらいです。上のコメント欄でも指摘しましたように、同時期の『ど根性ガエル』での主人公ひろしの母親を担当していました。子どもとその母親を演じることができたわけです。『タイムボカンシリーズ』での悪役とか、のび太とは正反対の少年である『未来少年コナン』でのコナンなども印象的でした。それで上の記事でもあるように、彼女は映画の吹替の常連声優でした。彼女のWikipediaから、彼女が担当した人を引用しますと(役柄は省略)

アン=マーグレット

ヴァレリー・ペリン

クラウディア・カルディナーレ

ブリジット・バルドー

といったどちらかというとセクシー系の俳優(女優)のイメージが強いような気もしますが、

ジェーン・フォンダ

ダイアン・キートン

といった系統の違う人たちも担当しています。個人的には、『ライアンの娘』でのサラ・マイルズの声を担当してくれたのがうれしいところです。

それで、上のコメントでも書きましたように、こんな役柄の広い声優さんというのは、時代が違うので今後はなかなか出現しないでしょうね。今後、ブリジット・バルドーと野比のび太を同時に演じることができる声優が現れるとも思えない。かつて午後6時台から7時台くらいは、子ども向けの番組を各局とも放送していましたが、プライムタイム(午後7時~11時)からアニメが消え去り、テレビの洋画劇場ものきなみ打ち切られた昨今では、声優自体は大勢現れてもなかなか「あのキャラクター(俳優)には声優なんとかさん」というのが難しくなってきている。そういうことを言ったら身もふたもないのレベルですが、アニメの『ドラえもん』でいえば、水田わさび、 大原めぐみ、 かかずゆみ、 木村昴、 関智一といった人たちは、大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子たてかべ和也、 肝付兼太といった人たちと比べると、知名度ほか大差があることが否めません。時代が違うのだから、それは仕方ないことです。こういっちゃなんですが、現在の5人は、かつての5人に逆立ちしてもかないません。

参近はあまり活動できなかったようですので、ご年齢からしてお亡くなりになったのも仕方ないところはありますが、やはり昔から継続して声を楽しませてもらっている声優さんの死は残念ですね。小原乃梨子さんのご冥福を祈ってこの記事を終えます。またbogus-simotukareさんから上のコメント以外に、彼女がお亡くなりになったことについてのコメントもいただきました。ありがとうございます。


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