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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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他人事ながら、それでよかったと思う

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過日記事にしたG.G.佐藤が、野球から離れて勤め人になるとのことです。記事より。

>GG佐藤引退 目指せ島耕作!すでに就職決定、サラリーマンに
スポニチアネックス 10月10日(金)5時32分配信

ロッテから戦力外通告を受けたG・G・佐藤外野手(36)が、今季限りで現役を引退することが9日、分かった。今後は一般企業で会社員として、第二の人生をスタートさせる。

都内の高層オフィスビルの前。G・G・佐藤はスーツに身を固めた「サラリーマンスタイル」で現れた。「小学1年から始めた野球をやめることはやっぱり寂しい。でも、本当に幸せな野球人生だった。家族、ファン、伊東監督、全ての人に心から感謝したい」

 法大から03年ドラフト7巡目で西武に入団。長距離砲として活躍し、明るいキャラクターと、お立ち台での「キモティ~!」の決めセリフで人気者に。だが、日本代表として出場した08年の北京五輪では外野守備でミスを犯し、11年には西武を戦力外となった。一気にどん底を味わったが、イタリア・ボローニャなどを経て、12年オフに西武時代の恩師・伊東監督が率いるロッテにテスト入団。再び2年間のプロ野球生活を送った。

 「野球選手は卒業するけど、これからも“キモティ~!”と絶叫できるように頑張っていきます」。既に一般企業への就職も決まり「目指すは日本一のサラリーマンだ!」と宣言。最近は人気漫画「サラリーマン金太郎」や「島耕作」を読んでいるそうで「今まで、ファンのことを第一にやってきた。これからは“顧客第一”でサラリーマンの頂点を目指すよ」と誓った。球界のエンターテイナーを自称する和製大砲は、G・G・佐藤から「佐藤隆彦」に戻る。

私はいうまでもなく、彼とは何の関係もない人間なので、このようなことを申し上げるような立場ではありませんが、よかったですね。第二の人生にとりあえずはスムーズに移行できそうで。

上にある

>12年オフに西武時代の恩師・伊東監督が率いるロッテにテスト入団。再び2年間のプロ野球生活を送った。

というのも、本気で戦力として期待されていたというよりは、伊東監督が、彼に最後の機会を与えてくれたということでしょう。それで、今シーズンは1度も一軍に上がれず二軍でも満足な成績を残せなかったのだから戦力外は仕方ないし、コーチとか野球周辺の仕事などを模索するよりは、まずは無関係な仕事をするほうがいいと思います。野球は、とりあえずは趣味でやればいいでしょう。指導者資格をとれば、そして機会があれば、社会人や高校などで指導するのもありかもしれませんが、仕事が軌道にのってからですかね。

>既に一般企業への就職も決まり

とありますから、まさか月曜日に発表されてから就職活動をしたわけではないでしょうから、つまりは契約は今年度いっぱいであることは球団と佐藤双方とも承知していたということでしょう(ある程度告知されていたのか、暗黙の了解か、そういうところはわかりませんが)。昨年巨人と契約を更新できず引退となった元ドラフト1位指名の辻内崇伸も、9月に大学との試合で投げたのが、これが最後の投球になるという了解があったみたいなことを何かで語っていましたが(私が見たHPとはちがいますが、こちらによると

>あの試合に投げるというのは、1カ月前からわかっていて、そこに向けて調整していたんです。でも、1週間ほど前にヒジが痛くなってしまって。それでもコーチの方は『頑張って投げてみろ』と言ってくれて、それで投げたんです。正直、ヒジを痛めた時点で『ここまでかな』という気持ちはありました。実際に球速もMAXが131キロで、ボールのキレもない。これはプロのピッチャーのボールじゃないなと思いましたし、どこか諦めの気持ちもありました

とあります)、当日いきなり話をされる(前の日に、どこそこへ行ってくれといわれるわけですが)ばかりでなく、本人が事前に申し入れるのかどうかはともかく、そのような了解も当然あるわけです。

前にも書きましたように、佐藤という人は、子どものころからバリバリの野球エリートが多いプロ野球の選手の中では、プロになる前には、日が当たらない経歴というか、あまり活躍のなかった選手です。

高校時代甲子園に出られなかったのは仕方ないとして、法政大学でもレギュラーでなかったし、社会人野球でなく米国のマイナーリーグでプレー(この時は非常に過酷だったようです)、ドラフトも7巡目と、正直その後オリンピックの日本代表になるなんて本人ふくめて誰も予想していないわけです。それで、金がなかった時代は、ジャニーズのコンサートの警備までしたくらいの人(笑)。すごい根性ですよね。野球選手の場合、自分1人ではろくに電車にも乗ったことがないみたいな人もいる(いた)みたいですが、そういった選手とは対極ですかね。

今後彼が基本的に野球とはかかわらない人生を送るのか、そうでもないのかはわかりませんが、願わくは、野球とかかわるにしても、経済的な基盤はしっかりしてほしいですね。2011年の西武からの戦力外通告で彼は本来だったら野球の道を完全にあきらめても仕方なかったのですが、あと3年おまけの野球人生を送れたわけです。そう考えたら、仕事がちゃんと軌道に乗るまでは仕事に集中したほうがいいでしょうね。3年間のおまけは、ある意味その後しっかりやらねば、という決意を新たにするものだと思います。美人の奥さんと、まだ幼い2人のお子さんがいるわけだからね。


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