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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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治療とセットにして考えたほうがいいと思う

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産経新聞WESTに次のような記事がありました。

>2014.11.5 11:47更新
「短い実刑よりも治療」わいせつ行為の被告に再び刑猶予

 執行猶予期間中に再びわいせつ行為をしたとして、公然わいせつ罪に問われた30代の男に、京都地裁が懲役4月、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役4月)の判決を言い渡していたことが5日、分かった。判決は4日付。

 判決理由で渡辺一昭裁判官は「執行猶予期間中の犯罪で、非難の程度は前回より強い」と指摘。一方で、犯行時は猶予期間が終了する直前だったことを挙げ「被告は性犯罪加害者の治療に積極的に取り組んでいる。短期間の実刑よりも、専門機関による治療を受けさせるのが相当」と判断した。

 判決によると、男はことし6月、京都市内の美容院で女性店員に自身の下半身を見せた。平成16年と22年にも電車内でわいせつな行為をしたとして、16年は罰金刑、22年は懲役8月、執行猶予4年の判決を受けていた。


で、私が思い出したのは、私が記事にした性犯罪を再犯してしまった元プロ野球選手のことです。

詳細は、私の記事を読んでいただけばいいと思います。つまり堂上隼人という男は、社会人野球時代に性犯罪(女性の家に侵入した模様)をして会社を追い出され(日産自動車です)、ドラフトも忌避され(事件を起こさないか危惧されたわけです)、米国の球団からも注目されたにもかかわらず、この性犯罪が引っかかったようで米国ビザが下りず、断念せざるを得なくなったわけです。それで、「更生した」と判断してもらって、めでたくプロ野球選手になったのに、またまた性犯罪をしてしまって、しかもこんどは未成年者への暴行ですから実刑になってしまったわけです。もちろん球団はクビです。

性犯罪をして逮捕されたら将来を失うなんてことは誰だって分かる話ですが、堂上はたぶん他人以上にそのことを認識しているはずです。それで彼は、性懲りもなくより悪質な犯罪をしてしまいました。彼は、裁判中次のように語っているようです。

>ストレスもあったが、原因は今も分からない。一生かけて見つけていかなくてはならない

本人のその時の心境は他人が理解できるようなものではないでしょうが、たぶん本人「前回は何とかなったから、今回も」なんて考えていたわけではないと思います。文字通り、我慢できなくなったのでしょう。その時は、そんなことをして逮捕されたら自分の人生は終わりだとか、家族や球団に迷惑をかけるとか、友人・知人・恩師・親類・ファンその他が失望して悲しむ、なんてことが頭から消えていたのでしょう。つまりは、そういった衝動を抑制することのできない病気だと思われます。

堂上の犯罪は暴行ですから、記事にある局部を露出したという人物よりもはるかに悪質ですから、実刑であることは当然ですし仕方ないでしょう。ただし刑務所に入れればいいというものでもない。服役しながら治療するか、服役後に治療するかはともかく、やはり堂上も何らかの治療をするべきじゃないですかね。これで出所後に再犯をしたら、それこそ目もあてられません。

遺憾な言い方ですが、堂上みたいな人物は、自分も苦しみ、他人にも迷惑をかけて、万人を不快にさせます。非常に救いのない話ですが、刑務所に入れるだけではなくて、治療ということも考えていかなければ、本人も更生が大変だし、社会が負担するコストも馬鹿にならないと思います。

そう考えると、私が前に記事にした窃盗を繰り返す連中のことなども考えなければいけません。

この記事で紹介したのは、1人が夫との関係の悪さに耐えられなくなり万引きを繰り返す(ということになっています)女性、もう1人が、万引きを繰り返し、実刑判決が確定して収監の待機状態になった時点でまたも万引きをして、さらに刑が加算された女性です。

どちらも救いのないどうしようもない連中ですが、これもやはり何らかの治療が必要でしょうね。後者の女性などは、収監待機の段階ですら万引きをしてしまったのですから、文字通りお話にもなりません。こんなことをしていたら、本人も家族も友人知人も裁判官も検察官も弁護士も警察も万引きをされた店も全く関係ない私のような人間も、不愉快にもほどがあるし、周囲の人間が受ける迷惑も生半可なものではないし、救いがないにもほどがあります。別に私も、このような人間は心神喪失状態に近いのだから無罪にしろなどとは思いませんが、現代の医学で対応できることがあれば出来る範囲のことをしてあげればいいんじゃないんですかね。刑務所に入れるのだって金がかかります。

全くの余談ですが、上に書いた夫との関係が悪くて万引きを繰り返したという女性は、こちらの本でも取り上げられていますね。

高齢初犯 (ポプラ新書)

この本は未読ですので(少し立ち読みしただけ)、読んで面白そうなら記事を書きます。

今日記事にしたのは精神を病んでいる人間の話ですが、知的障害者の問題もいろいろあります。

最貧困女子 (幻冬舎新書)

こちらもまだ読んでいませんので、読んで面白そうなら記事にします。知的障害者の女性が、風俗産業や売春などに従事しているケースがあるというのは、私も山本譲司著「累犯障害者」などで知っていましたが、たぶんこの件も日本におけるタブーの1つではないかと思います。私もこのような問題に詳しいわけではないので、これからいろいろ勉強していきたいと考えています。

なお本日の記事も、bogus-simotukareさんの記事よりヒントを得ました。厚く御礼を申し上げます。


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