Quantcast
Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

思いっきり欝になる事件

$
0
0

本日の記事は違う記事を用意していたのですが、急きょ記事を変更します。読者の皆さまもご存知であろう事件です。記事を。

>ミス・ホンジュラス、遺体で発見=誘拐・殺人容疑で男2人逮捕
時事通信 11月19日(水)23時20分配信

【サンパウロ時事】中米ホンジュラスの警察は19日、行方不明となっていたミス・ホンジュラスのマリア・アルバラードさん(19)と姉のソフィアさん(23)が遺体で見つかったと発表した。
 地元メディアによると、警察は姉妹を誘拐、殺害した疑いでソフィアさんの恋人の男ら2人を逮捕。遺体の運搬に使ったとみられる車も押収した。ほかにも事件に関わった容疑者がいるとみて調べている。
 姉妹は13日夕、同国北部サンタバルバラで行われたパーティーに参加後、知人が運転する車で帰宅途中に連絡が取れなくなった。
 マリアさんは4月にミス・ホンジュラスに選ばれた。ミス・ワールドのコンテストに参加するため、19日にロンドンに向かう予定だった。 

一部の報道によると、どうも姉さんのほうが他の男性と踊っていたのに激高したともありますね。こちらを。

>動機について、他の男性とダンスをしているのを見た姉の交際相手が逆上し、姉と、その場に居合わせたマリアホセさんの2人を撃ったと話しているという。

このあたりの報道が正しいのかどうかは分かりませんが、いずれにせよ2人も人を殺すような話ではありません。なーんで、こんなことで人まで殺すわけ、っていう気がしますね。世の中の殺人事件なんてそのたいていは実にどうでもいい理由で実行されるものなのかもしれませんが、姉さんのほうだってもちろん殺される理由なんかないし(これなら殺されるのも仕方ない、なんてことはそうそうめったにあるとも思いませんが)、妹さんにいたってはおそらくほとんど単なる巻き添え。気の毒で仕方ありません。

犯人の男から、姉さんへの暴力みたいなものがあったかどうかも気になるところですが、私はこういう事件を聞くと、前にも紹介した長崎県のストーカー殺人事件を思い出します。前にも引用したことがありますが、これは相当すさまじい事件ですので再度紹介します。

>三重県桑名市の無職筒井郷太被告は、千葉県習志野市で同居していた女性(三女(当時23))が、家族によって西海市の実家に連れ戻されたと思い込み、家族を殺害して連れ戻そうと計画。2011年12月16日午後6時ごろ、西海市の実家の敷地内にある別宅に窓ガラスを割って侵入し、祖母(当時77)を包丁で刺殺。さらに午後6時20分ごろ、実家に侵入し、母(当時56)を包丁で刺殺し財布などを盗んだ。そして二人の死体を、母のワゴン車に押し込んで隠した。
 2011年9~10月に習志野市内で女性の顔を殴るなどして約3週間のけがをさせたほか、2011年11~12月、三女の姉弟や同僚ら8人に「お前は必ず殺す」などとメールを送って脅した。

 三女と筒井被告はインターネットの会員制交流サイトで2010年9月に知り合った。2011年5月から三女の住む習志野市のマンションで同居を始めたが、筒井被告は三女のメールを先にチェックする、勝手に家族や友人たちと連絡をとらせない、勤務中の出来事について10~15分おきにメールや電話で報告させる、など厳しく束縛した。6月下旬以降、連絡や帰宅が遅れたといった理由で三女の頭や顔を殴る蹴る等の暴行を加えた。「俺から離れたら、絶対にお前の家族を殺す。先輩、友達も殺すし、みんな殺す」などと脅迫した。三女は逃げ出すことも、家族や警察に相談もできない被虐待女性症候群となった。そして三女は事実上の監禁状態にされた。
 2011年10月29日、三女の父親から相談を受けた長崎県警西海署が、千葉県習志野署に通報。30日、三女の部屋に長女、会社上司と習志野署員2人が突入。署員が筒井被告を傷害容疑で任意同行したが、「二度と近づかない」との誓約書を書かせて帰した。三女宅にはその後も筒井被告から電話があった。31日、父親が三女を西海市の自宅に連れて帰った。
 11月1日、父親は西海署に「傷害の被害届を出したい」と相談したが、「事件が起こった場所の警察署へ」と言われた。同日、習志野署は筒井被告に2回目の警告を行った。父親は4日、習志野署に「被害届を出したい」と電話をする。5日、西海署に「無言電話が続く」と相談した。8日、神族が習志野署に「三女の部屋に侵入の跡がある」と通報したが、同署は対応しなかった。13日頃から、筒井被告は三女の知人らに脅迫メールを送り続けた。21日、父親は西海署、習志野署に脅迫メールについて相談。両署とも「被害者の居住地の警察署に相談を」と言うのみであった。そこで父親は桑名署に脅迫メールを伝え「筒井の実家巡回を」と要求。同署は「西海、習志野署に確認する」と回答したものの、その後連絡はなかった。いずれの署もメール内容を詳しく確認しなかった。
 12月1日、三女が習志野署に「被害届を出したい」と電話し、生活安全課は「いつでもいい」と回答した。そこで6日、父親と三女が習志野署で傷害の被害届を出そうとしたが、応対した刑事課の係長は別事件の対応を理由に「被害届の提出は一週間待ってほしい」と伝え、捜査を始めなかった。その理由は、12月8日から10日まで、生活安全課長を班長とする当直勤務のグループ単位で行う北海道への慰安旅行に参加するためだった。他メンバーは刑事課の係長を含む4人、生活安全課、地域課、交通課から2人、警備課の1人で合計12人だった。
 7日、三女の知人が脅迫メールについて県警に相談をしている。8日、桑名市の実家に戻っていた筒井被告は家を飛び出し、翌9日、未明から三女宅のチャイムを鳴らしたりベランダを叩いたりした。父親は習志野署に通報したが、警察官は「顔を確認したのか」「逮捕はできない」と言って帰った。その後、女性の自宅に筒井被告の両親が来て「(息子を)早く逮捕してほしい」と訴え、女性の父親が署に連絡した。刑事課員が「逮捕状が出ていない。現行犯でない限り困難」と説明した後、筒井被告らしき男を自宅前で発見。追跡するも見逃した。刑事課長は筒井被告を電話で呼び出し署で事情を聴くが、暴行を否認。逮捕を検討したが、捜査を先送りして三女への事情聴取が始まっておらず不可能と判断。生安課へ引き継いだ。生安課係長は女性宅周辺を徘徊した人物を筒井被告と確認できず、ストーカー規制法による検挙も断念。警告だけで済ませ、迎えに来た筒井被告の両親に連れ帰るよう指示した。
 12日、習志野署は三女と父親から事情聴取を始めた。14日、習志野署はようやく被害届を受理した。同日夜、桑名市の実家に戻っていた筒井被告は、父親を殴り、母親の携帯電話を奪って家出した。筒井被告の父親が「息子に殴られた」と119番。署員が駆け付けた際には筒井被告の所在は不明となった。なお筒井被告の両親もこれまでに計3回、相談したり通報している。筒井被告は金を持って、長崎に向かっていた。三重県警から連絡を受けた千葉県警は三女の安全を確かめたが、長崎県警には筒井被告の動きを伝えていなかった。
 16日の事件当日、三女と父親は長女とともに東京にいた。午後9時ごろ、学校から帰宅した次男が、室内が荒らされている状況を知り、ワゴン車の荷台から2人の死体を発見した。
 家族らの説明から筒井被告が浮上。捜査員が17日午前9時20分頃、長崎市内のホテルにいた筒井被告に任意同行を求め、事情聴取し、同日、殺人、住居侵入容疑で逮捕した。この日、千葉県警は傷害容疑で筒井被告の逮捕状を取っていた。
 2012年1月、筒井被告を鑑定留置。4月24日、鑑定が終了し、26日に殺人、住居侵入、窃盗の罪で筒井被告を起訴。5月1日、長崎県警が傷害容疑で筒井被告を再逮捕。21日、脅迫容疑で筒井被告を再逮捕した。


この事件も、そこまでしなくていいだろうと思うし、日本は死刑制度があるから有罪なら確実に死刑判決になるわけで、お前そこまで自分の命を無駄にしなくていいだろうと思います(現在死刑判決をうけて、最高裁上告中)。調べた限りでは、ホンジュラスでは死刑は廃止されているということですので、この犯人(たち)も死刑にはならないにしても、有罪になれば仮釈放なしの終身刑のたぐいじゃないですかね。それは(もし真犯人なら)犯人の不徳のいたすところですが、自分のことをもう少し大事にしてほしいなと思います。自分のことを大事にできない人間は、他人のことを大事にすることもできません。

それにしても、このような事件はどうにもなりませんね。自分の身を守るといったって、こんなの事実上どうしようもないですよね。自分の運の悪さを呪う以外できることがありません。

お亡くなりになった姉妹のご冥福をお祈りいたします。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>