すみません、旧聞ですが・・・。
＞ソフトＢ入り入来コーチが会見で涙 ウナギ漁“卒業”宣言
東スポWeb 12月12日(金)15時12分配信
ソフトバンクの入来祐作三軍投手コーチ（４２）の入団会見が、１２日ヤフオクドームで行われた。
入団の経緯について「工藤監督から電話をいただきまして、『今度監督をやるにあたって一緒にやらないか』というふうに誘ってもらいました」と明かした。ＤｅＮＡ用具担当からの異例の転身。裏方の経験が指導にどう生かされるかを問われると、涙ながらに「裏方さんはチームの中で何か役に立ちたいというささやかな思いの中やってると思うんですね。そういった人たちの思いもくみ取っていけるような選手がたくさん出てくるといいなと思います」と苦労人らしく語った。
入来コーチといえば、ＤｅＮＡの奄美大島キャンプでのウナギ漁が話題になった。「中畑監督やみんなが喜んでくれていたので。ただ、ユニホームを着ることになって、これからは必要ない」と指導に専念する。
入来氏といえば、記事にもあるように、横浜ＤｅＮＡベイスターズで用具担当を担当していることが話題になりました。なにしろ何はともあれ大リーグにも挑戦したくらいの選手が、引退後バッティングピッチャーを経て用具担当をしたというのはあまり聞かない話なので、マスコミでも取り上げられ、今年はついに著書まで出ました。
私も読みまして、けっこう面白い本でした。本ではそこまでは書いていませんが、ご本人TBSのテレビ番組で、「召使みたいに扱われることもある」とまで語ったこともあるくらいです。ドラフト1位で巨人に入団したというめぐまれた野球人生をスタートさせたにもかかわらず、用具担当という完全な裏方稼業を担当したというのも、いろいろ因果がめぐるというやつかもしれませんが、何はともあれコーチに就任できてよかったですね。もちろん三軍コーチというのは、ご本人にとっても到達点ではないでしょうから、そこはこれからもいろいろがんばっていただきたいと思います。
実は入来氏は、工藤氏と巨人と横浜（当時）でチームメイトでした。著書の中でも、巨人時代に工藤氏とピッチング談義をした話がのっています。工藤氏があえて入来氏をコーチに抜てきした理由は、話題づくり以外にも、巨人と横浜時代で入来氏の人となりをみていたためでもあるのでしょう。
いうまでもなくプロ野球のコーチという仕事も、なるのも大変ですが、なったらもっと大変な仕事ですから（三軍コーチでは給料も安いし、また1年1年契約を勝ち取らなければいけません）、彼の人生は、コーチになったらなったでまた紆余曲折だと思います。しかしご当人自分でもおっしゃっているように野球しかないのでしょうから、そこは挫折せずに次なる道を進んでいただきたいものです。
今日はめずらしく前向きに記事を終えられました（笑）。